「木村拓哉、人生一番のピンチ」グランメゾン・パリ みーさんの映画レビュー(感想・評価)
木村拓哉、人生一番のピンチ
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必死で努力しても、努力しても、三つ星に到達できず、出て行ってくれ、諦めろ、資格がない、、、と追い詰められていく、、、土下座までして頼んでいる、こんなキムタク見た事ない。なんと言われても、諦めずに、みんなの力で最高の料理を作り上げ、三つ星以上四つ星だ、と言われた時の喜び、安堵、その涙、、、演技が素晴らしすぎて、私もほっとし、しゃくりあげて泣きました。
パリで良い食材を手に入れる事は、こんなに大変な事なのか、と初めて知り、小林さんのドキュメントを見ているようでした。シェフ直々に朝3時に市場に出かけ、交渉にあたる。大変な毎日です。
3人の相棒は、安定の3本柱ですが、新しく入った韓国人のパティシエ、 ユアン がなかなか良くて、思わず目が行きます。尾花によく似ている。パリのギャングに向かって、(なぜできないと決めつけるんだー)と叫ぶのを聞いた時、尾花は、自分を見るようだったんだと思うよ。
一番下っ端のグレに自分に足りないものは何か言ってくれ、と頼む時の顔、良い食材が手に入った時の屈託のない笑顔、最後の三つ星を取った時の感動のスピーチ。心に残っています。あの終わり方も、私は好きです。
みんなと力を合わせて作り上げた料理の一品一品がどれも美しくて美味しそう。作り上げた、小林シェフと塚原監督に大拍手です。追い詰めたフランス人の師匠にも愛のある思惑があり、ギャング以外は誰も悪者にしていない。フランス料理とは?多国籍のスタッフ、入り乱れる多国語、手を取り合えば、どんな壁も破れる、大事なのは平和だ、そんな思いが残る素敵な映画でした。
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