劇場公開日 2024年11月29日

「よくできた雰囲気映画」ザ・バイクライダーズ ハモニカ犬さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5よくできた雰囲気映画

2024年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

寝られる

とにかく、オースティン・バトラーが部屋の隅やバーカウンターで格好つけてるだけで地蔵のように動かない。真の自由を愛する男だからという設定なのだが、たまにキレる以外特に何もしない存在なので、主人公としての魅力がまったくない。完全にトム・ハーディに喰われてしまってる。

かたや、そのトム・ハーディもいかにもトム・ハーディくさい演技しかしないし、ノーマン・リーダスもしかり。クラブのメンバーたちについても、各々経歴が語られたりするのだがどれもキャラ立ちせず薄い。演出にはかなり欠点があると思うが、ジョディ・カマーにインタビューしてクラブの過去を語ってもらうという構成はそこそこ成功していたと思う。

音楽は既成曲ばかりだが、なぜこのシーンでこの曲なのかはまったく分からなかった。バイク乗りの人なら分かるのかもしれないが。

ウェルメイドなそこそこよくできた映画だと思う。が、テンプレートに乗っかった雰囲気だけの本当に退屈な映画でもあると思う。

エリセ