劇場公開日 2024年9月6日

  • 予告編を見る

映画検閲のレビュー・感想・評価

全25件中、1~20件目を表示

3.0丁寧な描写

2025年5月6日
Androidアプリから投稿

本作の最大の特徴は、妹が失踪した事をトラウマの様に抱える主人公に寄り添った丁寧な人物描写である。終盤に向かうに連れホラー的展開もきちんと用意されているが、中々前に進めない主人公の心情を上手く描いているため、非常に感情移入出来る構成になっているのである。仕事に打ち込むことで現実逃避の傾向もあったのか、検閲していた作品に失踪した妹に似た人物を発見したことから主人公の人生は大きく崩れることになるのだ。
実際に本作は映画検閲をテーマにした作品というだけであり、呪われた映画を観たことで呪いにかかると言うようなオカルトホラーではなく、妹を想うあまりに現実なのか妄想なのか分からない世界へと足を踏み入れてしまうという物語となっている。

よってジャンプスケア等の過剰な演出は控えめであり、どちらかというと雰囲気系と言っても過言では無いだろう。幽霊や悪魔、殺人鬼と言ったキャラクター要素のある存在は出て来ず、あくまでも心情をベースとしているため、ホラー映画としてだとパンチは弱い。それに全体を覆うスローテンポな物語進行が相まって「怖い」と感じる事なく終盤まで差し掛かっていた。やはりホラーを観ている観客をしっかりと驚かせる演出は必要なのだろう。だが、最後の最後で溜まった膿を吐き出すかの如く大暴れするシーンがある。このシーンがまぁまぁの血しぶきシーンの為、本作がR-15指定な理由が分からなかった人はそこでようやくその理由を知ることになりそうだ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
Mina

3.0もう一つくらい仕掛けが欲しかった

2025年4月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

信用ならない語り手というジャンルがある。主人公やそれに類する視点キャラクターが言っていることや見ているものに信憑性がない作品をいう。
本作もそのジャンルの作品で、主人公の行動が正しいのかどうか分からなくなっていく様子をみる、一応ホラーカテゴリだ。

特にルールがあるわけではないだろうが信用ならない語り手として最低限のバランスはとれていた。
ギリギリの瞬間まで結果を先延ばしにできたのも褒めていいだろう。

だがしかし、面白いかというと、これが中々微妙だ。
ハラハラ感とか、謎がある感じとか、何でもいいのだが、あともう一つくらい鑑賞娯楽度を上げる仕掛けみたいなものがあればよかった。
少々シンプルすぎるし、道筋も真っ直ぐすぎたように思う。

観る価値はそんなに感じないけれど、つまらないわけでもないので及第点くらいはあげてもいいんじゃないか。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
つとみ

2.0検悦。

2024年11月19日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

エレクトリカルスリラー。
前半の重苦しい雰囲気からは想像も出来ないくらいの後半戦。ヤってみたかった事全部ヤっちゃう高校デビューみたいな暴走ぶり。
そのきっかけが妹の失踪事件…90分でまとめるには無理があった。
観たいものが自由に観られる時代。用法容量を守って、ヤバそうなら顔を覆うその手指の間から観るくらいが丁度良い。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
や

2.5ウィスキーをありがとう

2024年10月1日
Androidアプリから投稿

悲しい

怖い

過激なシーンをカットする映画検閲の仕事をする女性が、ある日検閲した映画に行方不明となった妹の面影を残す俳優が出演しており…といった物語。

終始、陰鬱な雰囲気で進んでいき、イーニッドの荒んだ心があちこちに垣間見える演出。

本筋じゃないが、映画に影響された殺人が起きれば責められるって理不尽すぎる!!1つの作品が世に放たれるまでに、こんな作業も行われているんですね。

そんなこんなで、プロデューサー宅に行ったあたりから事が動き出し始め…まぁ正直このオチは見る前から想像はしていたけど。

行方不明の妹が映画の中に…という設定は中々に掴まれるし、理不尽に責められる映画検閲という仕事の大変さを見せながら妹の事件の真相に迫るサスペンス…みたいな展開でも良かったのかな〜なんて思ったり。

とはいえ、映像が乱れる恐怖演出等々はなかなか良かったし、カリコレファイナルの先行上映を見逃し、気になっていたので観れて良かった。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
MAR

イギリスにもあった閲覧禁止の歴史

2024年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 日本よりは言論の自由に対して感度が高いだろうと思っていたイギリスも1980年代にはレンタルビデオの「閲覧禁止」指定なんてあったのかと意外な発見のあった作品でした。でも、その審査を仕事にする人は、一日中レイプや惨殺映像ばかり観続けるのですから頭の平衡感覚が可笑しくもなるでしょうね。本作は、そうした下衆ビデオの中に幼い頃行方不明になった妹を見つけたお話。ミステリーなのかと思ったら次第にホラーテイストが強まり、最終的には訳分からなくなってしまいました。観ている者はポツーンと置き去り。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
La Strada

1.0なんじゃこりゃ。

2024年9月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

現実と虚構の区別がつかなくなったいかれた自己中な女性の話だった。妹に似ていると思い込む過程が唐突すぎて話についていけない。ここまでいかれちゃうならもう少し周囲の人達との絡みを入れ込まないと。ホラーシーンも行き当たりばったり的な展開でつまらん。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
peanuts

1.0長い90分

2024年9月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

きっと、「検閲し過ぎたらこんな映画だらけになるよ」という警告に違いない。

コメントする 2件)
共感した! 4件)
ひろちゃんのカレシ

2.5PG12

2024年9月20日
iPhoneアプリから投稿

日本でいうところの映倫で映画のレーティング審査をしてる女性が残虐映画を見続けて気が狂う+映画の中に亡くなったはずの妹に似た人がいるのWパンチで狂気じみていくという触れ込みがめっちゃ面白そうで期待してたんですが…期待しすぎたのか高いハードルの下の方をくぐっていってしまいました。

現実の方でグロさが全開になるのかと思いきや、グロさは基本的に映画の中の演出のみで、そのエグさを現実サイドで超えてくることが無かったのが物足りなさに繋がっていました。
実際の事件が起こったことにより検閲官が誹謗中傷に合うというのはなかなか珍しく、規模に違わず日本の映倫でもそんなにグロくないorえちちじゃないのにR指定にしたり、結構エグい描写があるのに全年齢対象だったり(今年だとサイレントラブ)、色々疑問に思うところもあるので検閲の結果を事細かく書いて欲しいなと思う一般人は私です。

古き良きホラーをオマージュしているのが裏目に出てしまっているせいか、シリアスだった前半からドタバタしたホラーになってしまいバランスが悪くなってしまったなと思いました。

最後のオチも予想の範囲内でもうちょっと捻った終わり方だったらなとは思いつつも予算面や上映時間的にそれを逆転できるものは無さそうだなと無理くり納得することにしました。
ラストのイーニッドの表情は結構良かっただけに残念。

題材の面白さの反面、物語が追いついていなかったなぁという印象でした。
こういう感じのテーマで大当たりが将来的に出てきてくれればなぁと思います。
グロやエロには対応できるので検閲の仕事をしてみたいなーと思ったりもしているんですが、グロい映画ばっかり観てたらトラウマなんかなくてもイーニッドみたいに少しずつ生活が浸食されていくのかなとも考えてしまいました。

鑑賞日 9/19
鑑賞時間 18:10〜19:40
座席 C-11

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ブレミン

3.0この映画は検閲ミス?

2024年9月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

単純

過激な映像を検閲する主人公が、徐々に現実と妄想の境目を失ってしまう様子を描いた、サスペンスホラー。斬新ですごく面白そうな設定に結構楽しみにしていたんだけど、勿体ない!と思っちゃう、少し残念な映画だった。
レビューも全体的に低評価だったから覚悟はしてたけど、映画検閲官というこんないいテーマ、上手く生かしきれなかったのは正直ガッカリ。もっとこの映画にしかできない展開や終着点はあっただろうに。結局、この映画もよくあるB級映画の枠を超えることは出来てないんだよねぇ。

普通のホラー映画はというと、現実とはかなりかけ離れた、スクリーンの向こう側の存在だと認識することが多く、登場人物に共感を得たり、親近感を感じることは限りなく少ない。ただ、本作はそんな非現実的なホラー映画を検閲する女性が主人公のホラーであるため、こっち側の人間というか、他のホラー映画のキャラよりも自分たちと近しい存在として、従来とは違う目線で映画に入り込むことが出来る。これはまさに、アイデアの勝利。フィクションなのにノンフィクション、ドキュメンタリー感が強い。ここはすごく良かった。

前半パートに関しても、残虐な映画を冷静な判断で検閲する主人公・イーニッドに惹かれていき、彼女の過去背景もわりと丁寧に描いていることからかなり楽しめていたんだけど、プロデューサーの家に来訪する辺りから様子がおかしくなり、描写も脚本も全てが雑で良くない方向に走ってしまった。映画と現実の狭間が曖昧になってしまった、ってのは面白いけど、にしては演出や情景描写不足過ぎるし、急に暴走する主人公に着いていけなかった。これまでの丁寧さはどこに?

しかもR15+にしてはあまりグロくないし、グロイシーンも検閲する映画の中だけであって、かなり物足りない。もしかして、検閲ミスしてる?映倫もよく何でこの映画規制入ってんの?と思うことよくあるからな〜。せっかくのいいテーマだから、もう一度予算を増やして新たに作って欲しい。でも、イーニッドを演じた女優さんはすごく良かったよ!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
サプライズ

2.0真面目に作ったほうが面白かった

2024年9月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

2024年劇場鑑賞236本目。
内容知らずに鑑賞したので、映画の検閲の歴史を伝える実話ベースのドラマなのか、ホラーの世界に巻き込まれていく系かどっちだろうと思いながら観ていました。
いっそ80年代のグロホラーの衝撃シーンだけ集めたドキュメンタリーの方が面白いんじゃないですかね。余計な事して陳腐な出来になってしまった感があります。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ガゾーサ

3.580年代へのリスペクトを感じる、よく出来たホラー。

2024年9月20日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

思ったよりガッツリとホラーしてた。

けっこうエゲツナイです(笑)

80年代のイギリスが舞台で、サッチャーがテレビに映ったりするけど、テレビはブラウン管、ビデオデッキにビデオテープ、やっぱホラーはアナログが似合う。

スプラッターあり、ジャッロあり、空気感も80年代のホラーで、懐かしい気持ちになるのと同時に、本格的な感じに敬服しました。

観始めて、すぐ思った事だけど、あの映画っぽい。

あと、けっこう怖かったです(笑)

レイトショーで観たら自分を入れて2人だけ、なんか後ろが気になった(笑)

最後は考察を要しますが、主人公イーニッドは…だから…って事ですよね?

映画スコアは、70~75点ぐらい。

ホラーファンの方は、ぜひ観て下さい♪

コメントする (0件)
共感した! 1件)
RAIN DOG

3.5 ホラー映画の検閲をやりすぎて、自分でも現実を「カット」するように...

2024年9月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 ホラー映画の検閲をやりすぎて、自分でも現実を「カット」するようになってしまった女…メタ要素混じりのジャッロテイスト・ホラー。ヒロインの過去についての意外な真相が明らかになる、のではなく現実を上書きしてしまう方向に行くのは予想外だが、いささか理屈に寄りすぎな気もする。EDはサスペリアリスペクト?やっぱりホラーにはブラウン管とビデオテープ!

コメントする (0件)
共感した! 2件)
sugsyu

3.0ラスト10分のイカレ具合

2024年9月19日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

ストーリー自体は消化不良だけど、ラスト10分のイカレ具合は結構好きです。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
1 MK

4.5「検閲」が何を指すのかが微妙

2024年9月18日
PCから投稿

今年335本目(合計1,427本目/今月(2024年9月度)21本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 「不適切な」VHSを検閲する仕事の主人公がある日みたVHSビデオに映っていたものと、彼女の過去とが交差するホラーものです。VHSなんてめったにみなくなりましたから、ある種ノスタルジーを感じますね。

 むしろ、VHSという文化が1970~80年代に国は違っても流行ったのは事実で、現在ではおよそ見ることはないですが、文化だけは知っているという方は若い方でも多いし、映画の趣旨としてVHSが出てくることに特段意味がなくても出てくる場合があります。この映画もしいていえばそれに該当します(DVDでも成り立つので)。

 個人的に気になった点として、何をもって「検閲」というかです。日本ではこの映画で述べられている行為は検閲ではなく(後述)、また国によってはまだ検閲が残る国はありますが、イギリスにおいては日本よりも早く廃止されていたものです。もちろん、国による国家権力を伴うものとは別に、民間の個人がおこなうものも「広くとれば」検閲という言い方をする場合もあり(超広義に取るのなら、映画のレーティングを決める行為もそれに「あたりうる」)、かといってこの映画を憲法論で解釈するのは無理がありすぎであり(そういう展開は一切出てこない)、一方で主人公(イーニッド)の仕事もよくわからず(真っ暗の部屋の中でひたすらVHSを見ているだけで、何らか国の機関などが映るわけではない)、どういう趣旨なのだろう…といったところはあります。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

 ------------------------------------------------------
 (減点0.3/「検閲」が指す内容が理解しがたい)

 日本では、最高裁判例の積み重ねで、検閲とは、「行政権が主体となって、思想内容等の表現物を対象とし、その全部又は一部の発表の禁止を目的とし、対象とされる一定の表現物につき網羅的一般的に、発表前にその内容を審査した上、不適当と認めるものの発表を禁止することを特質として備えるもの」をいいます。

 「行政権が」「発表前に審査し」という2点が特に重要で、例えばプライバシー侵害を含むような内容の裁判所の事前差し止めは検閲ではありません(北方ジャーナル事件)。また、「発表前に」は外国も含みます(税関検査事件)。

 これらの「検閲の定義」は国によって多少は最高裁(に相当するもの)によって定義はことなりましょうが大きく異なるものではなく(むしろ先進国でこれと大幅に異なる見解の国があるほうが表現の自由の観点で危うい)、この映画のタイトル等でいう「検閲」が何を指すのかはかなり謎です(少なくとも日本語タイトルとしては意味が破綻している。主人公のイーニッドは行政権を行使していないため)。
 ------------------------------------------------------

コメントする (0件)
共感した! 0件)
yukispica

3.5自滅型主人公をホラーテイストで描く。

2024年9月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

監督インタビューでDリンチとDアルジェントの影響、ホラー愛を語っていてそれがまんま絵に現れてた。
ちょいと予算不足と中弛みを感じたが監督も役者も頑張っていてイカれていく過程はかなり丁寧に描かれていて見応えはある。予算不足はB級ホラー感が出てむしろ良かったのかもしれない。

次作がどんな作品かわからないけどこの世界観を育てて欲しい。ちょっと先が楽しみな監督である。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
masayasama

2.5歪んだ鏡像で観るヒッチコックっていうところかな。(ほめてはいない)

2024年9月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

制作者はどういった完成イメージを持っていたのかな?意図が分からない、あっちいったりこっちにきたり、ウロウロしている映画だなと思った。
まず「映画検閲」っていうタイトル。映画は言うまでもなく一国の文明を代表する表現物です。そして、人々がみたいものとオオヤケが抑制したいものは宿命的に対立する。つまり文化と権力の間の綱引きが検閲に表れるわけで、一つの国における検閲制度の分析は、文化論、政治論につながり実に興味深いところがあります。本作では80年代イギリスで「ビデオ・ナスティ」といわれた暴力表現の多い映画とその検閲が描かれている。検閲されるということはそれだけ需要もあるということ。イーニッドが貸ビデオ屋でフレデリック・ノース監督の作品を探すシーンがあるじゃないですか。ビデオは裏から出てくる。同じ頃の日本では裏ビデオがレジ下から出てきたのでした。検閲の主要ターゲットが暴力表現か性表現かという違いがあって面白い。
でも検閲制度に踏み込んだ部分は最初だけでそこを掘り下げるような話ではなかった。イーニッドは検閲官であったため、ある情報に接することとなる。検閲はストーリーのきっかけだけなのです。そしてイーニッドは身内の謎に迫りながらも彼女自身がどんどんおかしくなっていく訳でこれはサスペンスドラマの定番ですね。例えばヒッチコックみたいな。そう、この映画はスプラッター化したヒッチコック、歪んだヒッチコックみたいなところがある。ヒッチコックは本当はこういうことをやりたかったんだろうな。(彼の時代ではああいったスプラッター表現はできなかっただろうから。おそらく好きだっただろうけど)というとほめているように聞こえるかもしれないが、後半、森に入り込んでからの展開があまりにもつまらなすぎる。想像力をあまり感じられない。私はホラー映画はあまり観ないので間違ってるかもしれないけどホラー映画のファンの人からしてもこれは多分、ダメダメですよね。
全編通じて一番驚いたのは大声をだしている一箇所だけという有り様。小学生の肝試じゃないんだから。

コメントする 1件)
共感した! 2件)
あんちゃん

1.5は?

2024年9月14日
Androidアプリから投稿

話が展開しないなぁと思いながら睡魔で意識が朦朧としながらなんとか最後まで観たけど

いや意味がわからん

ゴア描写は良かった

コメントする (0件)
共感した! 0件)
龍神

2.5途中までは そこそこ良かったです

2024年9月13日
iPhoneアプリから投稿

途中までは

そこそこ良かったです

コメントする (0件)
共感した! 0件)
jung

2.0面白くなりそうなネタを生かせず

2024年9月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

俗悪ビデオの検閲官が、ミイラ取りがミイラになってしまうという、面白そうなネタなのだが、生かし切れていない。
検閲官の彼女が、精神の平衡を失ってゆくところが、まるでダメ。そのため、全般的に退屈。とても映画館で見るレベルではない。

コメントする 3件)
共感した! 6件)
ファランドル

3.5普通のミステリーホラーかと思いきや、 ’80年代残酷ホラーへのオマージュ満載。当時のビデオ映画規制への批判。

2024年9月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

1980年代のイギリス、映画検閲官のイーニッドは、暴力的な映画や残酷描写を審査していた。
ある日、ベテラン監督の旧作ホラー映画のヒロインが、幼い頃行方不明になった妹ニーナに似ていることに気付く。
前半は普通のミステリーホラーかと思いながら見続けていると、中盤、その映画のプロデューサーに襲われ抵抗した時から、彼女の中で、現実とそのホラー映画の境界があいまいになっていく。
ここから、’80年代のホラー映画のような画面に変わっていく。
彼女が暴力を振るってしまう展開になり、その残酷描写も現在のリアルなものでなく、当時のキッチュさがある特殊メイクで表現。
検閲官自身が、現実世界で残酷な暴力を振るってしまうようになるというメタ構造に。
ご丁寧に、切り裂いた傷口に中に、口があって叫び出す!
彼女の混乱した暴走ぶりと残酷描写が見もの。
’80年代残酷ホラーへのオマージュ、VHSビデオへのこだわり、ビデオレンタル文化への想いが描かれている。
こういう映画だとは思わなかった。
エンディングの「犯罪率が0%になった」という明確すぎるセリフの皮肉は、余りにもはっきりしすぎていて、観ていて気恥しい、
日本でも、残酷な事件があって、レンタルビデオ店の店頭からスプラッター映画やビデオが一掃されたことを思い出した。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ITOYA
PR U-NEXTで本編を観る