劇場公開日 2024年9月6日

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映画検閲のレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

3.0丁寧な描写

2025年5月6日
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本作の最大の特徴は、妹が失踪した事をトラウマの様に抱える主人公に寄り添った丁寧な人物描写である。終盤に向かうに連れホラー的展開もきちんと用意されているが、中々前に進めない主人公の心情を上手く描いているため、非常に感情移入出来る構成になっているのである。仕事に打ち込むことで現実逃避の傾向もあったのか、検閲していた作品に失踪した妹に似た人物を発見したことから主人公の人生は大きく崩れることになるのだ。
実際に本作は映画検閲をテーマにした作品というだけであり、呪われた映画を観たことで呪いにかかると言うようなオカルトホラーではなく、妹を想うあまりに現実なのか妄想なのか分からない世界へと足を踏み入れてしまうという物語となっている。

よってジャンプスケア等の過剰な演出は控えめであり、どちらかというと雰囲気系と言っても過言では無いだろう。幽霊や悪魔、殺人鬼と言ったキャラクター要素のある存在は出て来ず、あくまでも心情をベースとしているため、ホラー映画としてだとパンチは弱い。それに全体を覆うスローテンポな物語進行が相まって「怖い」と感じる事なく終盤まで差し掛かっていた。やはりホラーを観ている観客をしっかりと驚かせる演出は必要なのだろう。だが、最後の最後で溜まった膿を吐き出すかの如く大暴れするシーンがある。このシーンがまぁまぁの血しぶきシーンの為、本作がR-15指定な理由が分からなかった人はそこでようやくその理由を知ることになりそうだ。

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Mina

2.5悪を解き放て!

2025年5月4日
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鑑賞方法:VOD
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なつ

3.0もう一つくらい仕掛けが欲しかった

2025年4月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

信用ならない語り手というジャンルがある。主人公やそれに類する視点キャラクターが言っていることや見ているものに信憑性がない作品をいう。
本作もそのジャンルの作品で、主人公の行動が正しいのかどうか分からなくなっていく様子をみる、一応ホラーカテゴリだ。

特にルールがあるわけではないだろうが信用ならない語り手として最低限のバランスはとれていた。
ギリギリの瞬間まで結果を先延ばしにできたのも褒めていいだろう。

だがしかし、面白いかというと、これが中々微妙だ。
ハラハラ感とか、謎がある感じとか、何でもいいのだが、あともう一つくらい鑑賞娯楽度を上げる仕掛けみたいなものがあればよかった。
少々シンプルすぎるし、道筋も真っ直ぐすぎたように思う。

観る価値はそんなに感じないけれど、つまらないわけでもないので及第点くらいはあげてもいいんじゃないか。

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つとみ

3.0映画検閲官が映画に取り込まれた!

2025年4月10日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

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ratien

3.5木乃伊取りが木乃伊になる

2025年4月1日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

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レント

2.0検悦。

2024年11月19日
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鑑賞方法:映画館

エレクトリカルスリラー。
前半の重苦しい雰囲気からは想像も出来ないくらいの後半戦。ヤってみたかった事全部ヤっちゃう高校デビューみたいな暴走ぶり。
そのきっかけが妹の失踪事件…90分でまとめるには無理があった。
観たいものが自由に観られる時代。用法容量を守って、ヤバそうなら顔を覆うその手指の間から観るくらいが丁度良い。

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や

2.5ウィスキーをありがとう

2024年10月1日
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悲しい

怖い

過激なシーンをカットする映画検閲の仕事をする女性が、ある日検閲した映画に行方不明となった妹の面影を残す俳優が出演しており…といった物語。

終始、陰鬱な雰囲気で進んでいき、イーニッドの荒んだ心があちこちに垣間見える演出。

本筋じゃないが、映画に影響された殺人が起きれば責められるって理不尽すぎる!!1つの作品が世に放たれるまでに、こんな作業も行われているんですね。

そんなこんなで、プロデューサー宅に行ったあたりから事が動き出し始め…まぁ正直このオチは見る前から想像はしていたけど。

行方不明の妹が映画の中に…という設定は中々に掴まれるし、理不尽に責められる映画検閲という仕事の大変さを見せながら妹の事件の真相に迫るサスペンス…みたいな展開でも良かったのかな〜なんて思ったり。

とはいえ、映像が乱れる恐怖演出等々はなかなか良かったし、カリコレファイナルの先行上映を見逃し、気になっていたので観れて良かった。

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MAR

イギリスにもあった閲覧禁止の歴史

2024年9月27日
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 日本よりは言論の自由に対して感度が高いだろうと思っていたイギリスも1980年代にはレンタルビデオの「閲覧禁止」指定なんてあったのかと意外な発見のあった作品でした。でも、その審査を仕事にする人は、一日中レイプや惨殺映像ばかり観続けるのですから頭の平衡感覚が可笑しくもなるでしょうね。本作は、そうした下衆ビデオの中に幼い頃行方不明になった妹を見つけたお話。ミステリーなのかと思ったら次第にホラーテイストが強まり、最終的には訳分からなくなってしまいました。観ている者はポツーンと置き去り。

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La Strada

0.5サンダンス映画祭のベスト作品に選ばれた?

2024年9月27日
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病人28号

3.0テーマと雰囲気は良かっただけに残念。。。

2024年9月22日
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怖い

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ゆうた

1.0なんじゃこりゃ。

2024年9月21日
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鑑賞方法:映画館

現実と虚構の区別がつかなくなったいかれた自己中な女性の話だった。妹に似ていると思い込む過程が唐突すぎて話についていけない。ここまでいかれちゃうならもう少し周囲の人達との絡みを入れ込まないと。ホラーシーンも行き当たりばったり的な展開でつまらん。

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peanuts

1.0長い90分

2024年9月21日
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鑑賞方法:映画館

きっと、「検閲し過ぎたらこんな映画だらけになるよ」という警告に違いない。

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ひろちゃんのカレシ

2.5PG12

2024年9月20日
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日本でいうところの映倫で映画のレーティング審査をしてる女性が残虐映画を見続けて気が狂う+映画の中に亡くなったはずの妹に似た人がいるのWパンチで狂気じみていくという触れ込みがめっちゃ面白そうで期待してたんですが…期待しすぎたのか高いハードルの下の方をくぐっていってしまいました。

現実の方でグロさが全開になるのかと思いきや、グロさは基本的に映画の中の演出のみで、そのエグさを現実サイドで超えてくることが無かったのが物足りなさに繋がっていました。
実際の事件が起こったことにより検閲官が誹謗中傷に合うというのはなかなか珍しく、規模に違わず日本の映倫でもそんなにグロくないorえちちじゃないのにR指定にしたり、結構エグい描写があるのに全年齢対象だったり(今年だとサイレントラブ)、色々疑問に思うところもあるので検閲の結果を事細かく書いて欲しいなと思う一般人は私です。

古き良きホラーをオマージュしているのが裏目に出てしまっているせいか、シリアスだった前半からドタバタしたホラーになってしまいバランスが悪くなってしまったなと思いました。

最後のオチも予想の範囲内でもうちょっと捻った終わり方だったらなとは思いつつも予算面や上映時間的にそれを逆転できるものは無さそうだなと無理くり納得することにしました。
ラストのイーニッドの表情は結構良かっただけに残念。

題材の面白さの反面、物語が追いついていなかったなぁという印象でした。
こういう感じのテーマで大当たりが将来的に出てきてくれればなぁと思います。
グロやエロには対応できるので検閲の仕事をしてみたいなーと思ったりもしているんですが、グロい映画ばっかり観てたらトラウマなんかなくてもイーニッドみたいに少しずつ生活が浸食されていくのかなとも考えてしまいました。

鑑賞日 9/19
鑑賞時間 18:10〜19:40
座席 C-11

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ブレミン

3.0この映画は検閲ミス?

2024年9月20日
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楽しい

怖い

単純

過激な映像を検閲する主人公が、徐々に現実と妄想の境目を失ってしまう様子を描いた、サスペンスホラー。斬新ですごく面白そうな設定に結構楽しみにしていたんだけど、勿体ない!と思っちゃう、少し残念な映画だった。
レビューも全体的に低評価だったから覚悟はしてたけど、映画検閲官というこんないいテーマ、上手く生かしきれなかったのは正直ガッカリ。もっとこの映画にしかできない展開や終着点はあっただろうに。結局、この映画もよくあるB級映画の枠を超えることは出来てないんだよねぇ。

普通のホラー映画はというと、現実とはかなりかけ離れた、スクリーンの向こう側の存在だと認識することが多く、登場人物に共感を得たり、親近感を感じることは限りなく少ない。ただ、本作はそんな非現実的なホラー映画を検閲する女性が主人公のホラーであるため、こっち側の人間というか、他のホラー映画のキャラよりも自分たちと近しい存在として、従来とは違う目線で映画に入り込むことが出来る。これはまさに、アイデアの勝利。フィクションなのにノンフィクション、ドキュメンタリー感が強い。ここはすごく良かった。

前半パートに関しても、残虐な映画を冷静な判断で検閲する主人公・イーニッドに惹かれていき、彼女の過去背景もわりと丁寧に描いていることからかなり楽しめていたんだけど、プロデューサーの家に来訪する辺りから様子がおかしくなり、描写も脚本も全てが雑で良くない方向に走ってしまった。映画と現実の狭間が曖昧になってしまった、ってのは面白いけど、にしては演出や情景描写不足過ぎるし、急に暴走する主人公に着いていけなかった。これまでの丁寧さはどこに?

しかもR15+にしてはあまりグロくないし、グロイシーンも検閲する映画の中だけであって、かなり物足りない。もしかして、検閲ミスしてる?映倫もよく何でこの映画規制入ってんの?と思うことよくあるからな〜。せっかくのいいテーマだから、もう一度予算を増やして新たに作って欲しい。でも、イーニッドを演じた女優さんはすごく良かったよ!

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サプライズ

2.0真面目に作ったほうが面白かった

2024年9月20日
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2024年劇場鑑賞236本目。
内容知らずに鑑賞したので、映画の検閲の歴史を伝える実話ベースのドラマなのか、ホラーの世界に巻き込まれていく系かどっちだろうと思いながら観ていました。
いっそ80年代のグロホラーの衝撃シーンだけ集めたドキュメンタリーの方が面白いんじゃないですかね。余計な事して陳腐な出来になってしまった感があります。

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ガゾーサ

3.580年代へのリスペクトを感じる、よく出来たホラー。

2024年9月20日
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思ったよりガッツリとホラーしてた。

けっこうエゲツナイです(笑)

80年代のイギリスが舞台で、サッチャーがテレビに映ったりするけど、テレビはブラウン管、ビデオデッキにビデオテープ、やっぱホラーはアナログが似合う。

スプラッターあり、ジャッロあり、空気感も80年代のホラーで、懐かしい気持ちになるのと同時に、本格的な感じに敬服しました。

観始めて、すぐ思った事だけど、あの映画っぽい。

あと、けっこう怖かったです(笑)

レイトショーで観たら自分を入れて2人だけ、なんか後ろが気になった(笑)

最後は考察を要しますが、主人公イーニッドは…だから…って事ですよね?

映画スコアは、70~75点ぐらい。

ホラーファンの方は、ぜひ観て下さい♪

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RAIN DOG

3.5 ホラー映画の検閲をやりすぎて、自分でも現実を「カット」するように...

2024年9月19日
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 ホラー映画の検閲をやりすぎて、自分でも現実を「カット」するようになってしまった女…メタ要素混じりのジャッロテイスト・ホラー。ヒロインの過去についての意外な真相が明らかになる、のではなく現実を上書きしてしまう方向に行くのは予想外だが、いささか理屈に寄りすぎな気もする。EDはサスペリアリスペクト?やっぱりホラーにはブラウン管とビデオテープ!

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sugsyu

3.0ラスト10分のイカレ具合

2024年9月19日
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鑑賞方法:映画館

ストーリー自体は消化不良だけど、ラスト10分のイカレ具合は結構好きです。

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1 MK

3.0最後にあれをやっちゃうと、一定数の低評価がつくのはデフォだと思う

2024年9月19日
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怖い

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Dr.Hawk

4.5「検閲」が何を指すのかが微妙

2024年9月18日
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今年335本目(合計1,427本目/今月(2024年9月度)21本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 「不適切な」VHSを検閲する仕事の主人公がある日みたVHSビデオに映っていたものと、彼女の過去とが交差するホラーものです。VHSなんてめったにみなくなりましたから、ある種ノスタルジーを感じますね。

 むしろ、VHSという文化が1970~80年代に国は違っても流行ったのは事実で、現在ではおよそ見ることはないですが、文化だけは知っているという方は若い方でも多いし、映画の趣旨としてVHSが出てくることに特段意味がなくても出てくる場合があります。この映画もしいていえばそれに該当します(DVDでも成り立つので)。

 個人的に気になった点として、何をもって「検閲」というかです。日本ではこの映画で述べられている行為は検閲ではなく(後述)、また国によってはまだ検閲が残る国はありますが、イギリスにおいては日本よりも早く廃止されていたものです。もちろん、国による国家権力を伴うものとは別に、民間の個人がおこなうものも「広くとれば」検閲という言い方をする場合もあり(超広義に取るのなら、映画のレーティングを決める行為もそれに「あたりうる」)、かといってこの映画を憲法論で解釈するのは無理がありすぎであり(そういう展開は一切出てこない)、一方で主人公(イーニッド)の仕事もよくわからず(真っ暗の部屋の中でひたすらVHSを見ているだけで、何らか国の機関などが映るわけではない)、どういう趣旨なのだろう…といったところはあります。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.3/「検閲」が指す内容が理解しがたい)

 日本では、最高裁判例の積み重ねで、検閲とは、「行政権が主体となって、思想内容等の表現物を対象とし、その全部又は一部の発表の禁止を目的とし、対象とされる一定の表現物につき網羅的一般的に、発表前にその内容を審査した上、不適当と認めるものの発表を禁止することを特質として備えるもの」をいいます。

 「行政権が」「発表前に審査し」という2点が特に重要で、例えばプライバシー侵害を含むような内容の裁判所の事前差し止めは検閲ではありません(北方ジャーナル事件)。また、「発表前に」は外国も含みます(税関検査事件)。

 これらの「検閲の定義」は国によって多少は最高裁(に相当するもの)によって定義はことなりましょうが大きく異なるものではなく(むしろ先進国でこれと大幅に異なる見解の国があるほうが表現の自由の観点で危うい)、この映画のタイトル等でいう「検閲」が何を指すのかはかなり謎です(少なくとも日本語タイトルとしては意味が破綻している。主人公のイーニッドは行政権を行使していないため)。
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