鬼平犯科帳 本所・桜屋敷のレビュー・感想・評価
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キャストはもう少しどうにか...
これまでに数多くの作品が映像化され、長く愛され続けている池波作品ですから、いたずらにストーリーに手を加えることはご法度であると思います。それ故に作品の出来を左右する要素としてのキャスティングと演技は非常にウェイトが高くなる作品ではないかと思います。本作品におけるキャスティングがどのような事情でなされたのかは想像するほかありませんが、幸四郎さん、染五郎さんに拘る必然性があるのでしょうか?(世襲制なのでしょうか?)また、他の方のレヴューにもありましたが、周りを固める役者さんについても個々の演技力に問題があるわけではなく、役柄そのものにフィットしていないように感じました。殺陣にも殺気と緊張感が不足しているように感じました。幸四郎さんについては率直に言って、これまで長谷川平蔵を演じてこられた役者さん達には到底及ばないお芝居で残念に思います。
新生鬼平、堂々のスタート
"鬼平犯科帳 SEASON1" 第1弾。
Leminoで鑑賞。
原作は読了済み。
新生鬼平、圧巻のスタートである。松本幸四郎(四代目)の長谷川平蔵、とても良かった。所作や言い回しの端端に中村吉右衛門氏の面影を感じ、血は争えないなと感じた。
どうしても吉右衛門版と比較してしまいそうになるが、そう云う目線は捨てて新たな気持ちで観るのがいちばん良いのではないかと思い直し、純粋にドラマを楽しむことにした。
今回のエピソードは結構好きだから、新生鬼平の初回に選ばれて嬉しかった。左馬之助は初恋の君のことを、いつまでも当時の印象で思慕の情を抱き続けていたが、当の相手は数奇な人生を辿り、あの頃の見る影も無い悪女に。背景にある悲劇性と男女の心の動きの違いに胸を締めつけられた。
[余談]
池波原作ドラマと言えば、やっぱり江戸グルメの描写が楽しみのひとつ。お馴染みの五鉄の軍鶏鍋をつつきながら酒を酌み交わす平蔵と彦十のシーンが好き。軍鶏鍋、めちゃくちゃおいしそうだった。彦十が近江屋の女中に聞き込みをしていた時の天ぷらそばも食べてみたいなぁ…
[以降の鑑賞記録]
2024/05/12:KBS京都「時代劇スペシャル」
※Leminoのレビュー欄に投稿(2024/01/08)
※修正(2024/07/06)
比べるなと言われても
中村吉右衛門バージョンと比べるなと言われても仕方ない。どうしても比べてしまう。それだけに全キャスト皆さんはそれなりの重圧はあるんだろうと思う。主役なら一層重く感じてるはず。そのように同情をしないと最後まで見てられない。悲しいかな、俳優界全体の世代交代の真っ最中だから仕方ない。もっとキャスティングは考えられなかったかな?歌舞伎界からというのが大前提だったのかな?脇役陣は安く抑えざるをえなかったのかな?少なくとも地上波放送は必要ないかな...全てイマイチ。残念、コンテンツと役者不足。火野正平という芸名を池波正太郎さんが付けたっていう部分だけが救われたエピソード
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