ビフォア・サンセットのレビュー・感想・評価
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忘れられない人がいる、すべての人のための85分
そっか、このふたりはあの後結ばれていなかったのかぁ〜。
1作目に続いて、ふたりのデートと会話をただ観るだけの映画なんだけど、これが感情移入をしてしまう仕掛けになっていてとても切なくなってしまいます。
夢にまで見た運命の人
映画「 恋人までの距離 」(1995年)の続編。
作家となったジェシー( イーサン・ホーク )は、小説のプロモーションの為訪れたパリの書店で、セリーヌ( ジュリー・デルピー )と9年ぶりに再会する。
眩しいあの日の記憶を胸に秘めてきた二人は、
会話を重ねるうち、相手に対するやり場のない心情を語り始める。
セリーヌが愛猫チェ( アルゼンチンの言葉で『 やあ 』の意。)を抱え、ジェシーと二人アパルトマンの階段を上がるシーンが切ない。
セリーヌが自身の部屋で甘い声で歌う『 A Waltz For A Night 』が沁みた。
NHK-BSを録画にて鑑賞 (字幕)
これはもういいかな…でした
本を書く事で出会いを描ける才能
英語が分からないと
上映時間と映画の中で流れる時間がほぼ同じとという面白い試み。ワンカットが非常に長くて、しかもロケ?での撮影はかなり難しかったのではないか。
ただ、ほぼ全編主人公2人の会話のみで進行していくので、英語が聞き取れないで延々と字幕を読むのはかなり疲れた。
彼がフランス語でメルシー(ありがとう)と言ったのに、彼女は自分の部屋がメッシー(散らかっている)と聞き間違えたのには笑えた。
夕暮れ‼️
9年前、ウィーンで一夜だけを共に過ごした恋人たち。半年後の再会を果たせないまま9年の月日が流れ、二人は遂にパリで再会する・・・‼️ "忘れられない人との再会" という、いつの世にも誰もがトキめく普遍的なシチュエーション‼️前作は夕方から夜明けまでの14時間が綴られていましたが、今回のタイムリミットは85分‼️しかもフレッド・ジンネマン監督作「真昼の決闘」も真っ青のリアルタイム進行‼️今作も前作同様、見せ場はあらゆるジャンルで噛み合いまくる二人のトーク‼️人生や社会、恋愛、セックスについて語る二人の顔にはリアルな皺があり、内容も大人に、シニカルになっているけれども、再会の喜びにドキドキする二人のやりとりはやっぱり楽しく、微笑ましく、面白くて、うらやましい‼️前作のラストで約束した半年後の再会が果たせなかった上での今回の再会というのも重要なアクセントになっていて、二人の関係性ややりとりに切なさや喜びを加えてます‼️そして作品を彩る音楽も素晴らしいですね‼️冒頭に流れる「An Ocean A part」、エンドロールに流れる「Je T'aime Tant」、そしてジュリー・デルピーが劇中ギターを弾きながら歌う「A Waltz For A Night」‼️3曲とも凄い名曲なんですが、さらに凄いのは3曲ともジュリー・デルピーが作詞・作曲してる事‼️ジュリー・デルピーはこの作品の共同脚本家だし、別の映画で監督もしてるし、この美しさだし、天は何物与えるんだよ‼️ホントにサントラが欲しい‼️そしてこの「ビフォア・サンセット」という作品が一番素晴らしいのは、前作がそんなにヒットしたわけではないので、金儲けのため、ヒット目的のために作られた続編ではないという事‼️純粋に作品の必然性と、二人の物語にさらに意味を加えるために作られた珍しいケースの続編映画であり、そういう意味では映画史上最強の続編だと思います‼️
あなたのあの一夜は…ジェシー
前作よりも大人を感じさせる
採点4.3
先日「サンライズ」をスクリーンで観たため、家にあるボックスを引っ張り出してきました。
前作「サンライズ」の別れから9年後を描いた作品。
あの時最後に交わした約束がどうなったのかが分かります。
二人ともちゃんと歳を取っており、円熟さを増した佇まいが芝居にも現れていました。
今作も脚本が素晴らしく、監督と主演の三人で作り上げたんですよね。
そして、やはり会話劇を中心に物語が進みます。
引き込まれるような演出もそのままなんですよ。
今までの事に現在の事、それぞれの暮らし等9年間を語り合い、そしてお互いの心に残っている気持ちに気づく。
会話を重ねるたび想いは大きくなり、気がつくともう飛行機の出発時間。また別れの瞬間です。
そのバックに流れるのはニーナシモンの「ジャストインタイム(ギリギリ間に合う)」という、何とも気の利いた演出。
そしてそこから入るラストのカット。これは本当に見事でした。
また、この部屋での弾き語りの他、opとedで流れる歌もジュリーデルピーが作ったものだから驚きです。
前作よりも大人を感じさせる、しっとりとしたロマンスになってます。
今観ても変わらず素敵な作品でした。
ただのおしゃべり
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サイン会にパリに来てた小説家のもとをある女性が訪れる。
2人は10年くらい前に行きずりの恋をした。
再会の約束をしたが、女の祖母の葬式と重なり、会えなかった。
小説家はこの経験を小説にしたのだった。
残された時間は飛行機の時間まで。
この間に2人で茶飲んだり散歩しながらしゃべる。
男は結婚して子供を作ったが妻とうまく行っていない。
女は恋に対して熱くなれずに結婚する気にもならない。
10年前の出会いが全てを変えたのだった。
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うーん、この低予算映画は何なんだろう。
登場人物がほとんど2人で、ずーっとしゃべってるだけなんやもん。
別に興味もない他人の恋愛感、ただ聞かされるだけで退屈そのもの。
そんなに後を引くんやったら、最初から連絡先を交換せえっての。
そうせんかったんはそれまでの相手やったってことちゃうの?
全体に後悔とか妥協とかがニジミ出てて、バッカじゃないかという感想。
お前ら、もっと人生は計画的に生きなさいって。
計画性を重視するおれは、この映画には全く共感出来ないなあ。
多分自分が20代の頃であっても同じ感想なんちゃうんかなあ。
9年目の2023年は『ビフォア・ディドリーム』だけども。四作目は無い?
『SUV車は最低で温暖化は嘘』と言う人もいる。
絶妙な会話なのだろうが、二人の頭の中は『アレ』だけなのは明白。
『でもどうせ、私達は老婆の夢の中の登場人物だもの。死に際の夢ね。再会できて当然よ』と彼女に言わせるが、では、なんで続編なんか作って、三部作にしたのか?と思う。
同じ三部作なら、大林宣彦監督の尾道三部作の方が遥かに上質。もっとも、50作作った例も日本にはあるが。
ニーナ・シモンがこんな軽佻浮薄な白人にディスられていたとは怒りを感じる。
追記 最後の三部作目が配信されていない。覚えている内にTSUTAY●にでも行って借りてくるか。と言うか今何でレンタルビデオ店ってTSUTAY●くらいしかないの?昔はイタリア映画ばかり置いてあるレンタルビデオとかあったけどね。まぁ、大概は配信で賄えちゃうからね。どちらにしても、姑息だよ。Blu-ray買わせる為にの配信止めて居るのかなぁ。旧国営放送の映画とか松竹系のチャンネルとか同じ映画ばかり繰り返して放送している。『イル・ポスティーノ』とか『ポネット』とかもう一度見たい映画は沢山あるのにね。
さて、第三作は
だいたい
結末は想像付くが。R18歳でフレ●チハ●ドコ●だったら面白いが。
しかし、
それなら、別のポル●●●●フィーの方が良いでしょう!!イタリアとかロシアが良いな♥TATTOO無しの。
イヤイヤ、妄想、妄想、63歳になって、僕のハードディスクからは全て消去した。しかし、安易に見られるから迷惑する。変なメールが送られてくるし。知り合いに聞いたら『そう言ったサイトを見た履歴があるからですよ』と言われた。思い当たる節があるので、恥ずかしい。でも、僕のハードディスクはコアは0。
永遠に引き伸ばされていく20分
3部作の2作目ということを知らずに見たけれど、むしろこの作品だけであまりに完璧だと思った。日が暮れる前、焦るような眩しさの85分を、昼と夜とあいだ、過去と未来のあいだに永遠に宙吊りにしておきたい。
単純な一本線が最初に用意され、なんとなく終着点を想像しながら見ていくと、思いがけないところで幕が降りる。こうやって終わるなんて!すごい!幸せな気持ちだけ残される。
好きなひとといるとき、いつまでも電車が来なければいいのに、いつまでも夜が、あるいは朝が来なければいいのに、いつまでもこの時間が続けばいいのに、と誰もが思う。
決して叶うことないはずのそんな願いが叶えられたのような映画だったから、夢のような幸福感をおぼえるのかなあ〜なんて思った。
好き、、。
実際の時の流れと同じく劇中でも9年後の世界。
トレインスポッティングの20年、トップガンの36年には及ばないが、登場人物も同じく歳をとる映画大好き。
結局ビフォアサンライズで約束した半年後には再会できなかったらしい。(ジュリーデルピーの方が祖母のお葬式)
9年振りに再会とのことだが、半年後に会えなかったのが見ている側からしてもとても悔しい。
2回目会えていたとしても上手くいかなそうな場面もあったが、結局はお似合いで幸せな家庭を築いていそう。
イーサン・ホークのほうは子供2人いるが結婚自体を後悔している。
今回もラストが見ている側の想像に任せる感じて終わった。
運転手待たせているのが気になるが。。
ジュリーデルピーの弾き語り良かった。
ビフォアミッドナイト気になるけど、レンタルしなければ見れないのが悲しい。
DVDゲットシリーズ300円。張りこんだ(笑) ちょっと官能的作品...
【”一夜限りの恋のワルツ。あの日の事は、決して忘れない・・”9年振りに再会した男女の”抑制した”恋の物語。】
ー あの日から、9年。ジェシー(イーサン・ホーク)は、あの日の出来事を本にして、作家になっている。そして、パリの書店でサイン会をしている。
そこに現れた、セリーヌ(ジュリー・デルビー)。
驚きつつも、飛行機の出発まで、セリーヌと過ごすジェシー。
セリーヌもそれを断らない。
だが、9年の間に二人には、夫々の生活が出来ていた。ー
◆感想
・9年振りに会った、ジェシーとセリーヌの会話は、あの一日と変わらない。
だが、二人には家庭と、恋人が出来ている。
ー セリーヌは、半年後にウィーンで再会するという約束を果たせなかった事を詫びる。愛する祖母が亡くなったしまったから・・。
けれど、ジェシーは笑いながら、ウィーンに来ていた事を口にする。
間違いなく、当時は深い落胆に包まれた筈なのに・・。
9年という歳月が、その哀しみを表面上、消し去っている。ー
・飛行機の時間が迫るジェシーだが、セリーヌを誘い、カフェに行きお互いの9年間を語り合う。二人の関係性、会話は、9年という月日を感じさせない。
ー セリーヌが96-98年、NY大に在籍していた事。それを彼女は”貴方に会えるかもしれないと思った”と微笑みながら語る。
その事実に驚きながらも、ジェシーも又、家庭を持ち、4歳の息子が居る事を語る。
そして、妻を愛しつつも、上手く行っていない事も、サラリと喋る。
ジェシーも、写真家の恋人の話や、今まで付き合ってきた男の話をサラリと語る。
二人が、お互いに様々な人生経験を重ねてきた事を、語り合うシーン。
9年という歳月が、二人を成熟した人間にしたことを表している。ー
・けれど、去りがたき想いを持つジェシーは、セリーヌの家を訪れる。
セリーヌも又、ジェシーとの忘れ難き一日を、今でも大切にしている事を語る。
そして、ギターで奏でた次作の”一夜限りの恋のワルツ”
もう一曲聴かせて・・、と願うジェシーの願いをセリーヌは断り、ジェシーはCDラックから、”ニーナ・シモン”の”Just in Time"を選び掛ける・・。
ー セリーヌのジェシーに対する想いは、”一夜限りの恋のワルツ”の全てに込められており、それに対する答えが、”Just in Time"という事なのであろう。ー
<二人の男女の忘れ難き一日の、9年後を描いた作品。
リチャード・リンクレイターの、作品制作スタンスの優しさが素晴しい。
そして、イーサン・ホークとジュリー・デルビーが演じた、相手に未練がありつつも、相手の生活を尊重し、一線を越えない姿も素晴らしき風合を感じさせる作品である。>
何故か引き込まれる
基本的にずっと二人のトークを撮り続けていて、ある意味ドキュメント的な作品。でも何故か面白いんだよなぁ、この映画。
前作の「恋人までの距離」よりはインパクトがなかったけれど、やっぱり気になる作品。
景色と音楽がミソなのかな。
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