胴鳴りのレビュー・感想・評価
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自分が好きな人
母親と新潟で暮らす18歳の少女と、彼女が産まれる前に母親と別れ、それまで会ったことのなかった月9ドラマの脚本家の父親の話。
DVDボックスの発売イベントか、父親のトークショーにやって来て、サインをもらう際に素性を明かす娘という流れで再開し始まって行くストーリー。
始まって早々にキャストの演技力不足を感じ、そして今度は演出の物足りなさを感じ、更にはストーリーも古臭い?
一応現代劇ではあるけれど、何から何まで1980年代の映画を観ている気になるし、これってロードムービーですか?
大磯ドライブも唐突で、あらすじ読んでいないと良くわからんし、その後の流れもなんかムダにタラタラ。
プロポーズからの流れはまさかのオカルト風味だし…。
そして終盤、父親が娘を認知していなかった理由なんかも、わざわざ序盤で説明したのになんだか途中でなかったことになってます?
まあ、内容的にはわからなくはないし悪くもないけれど、これをこのつくりで今観せられてもという感じで魅せられるものはなかった。
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巨大な渦と人間
淡々と、静かに、でも饒舌で、不穏で、美しくもある家族のドラマ。観てすぐに伝わって帰りの電車の中で忘れるような作品ではなくて、あれはなんだったんだろう?ってずっと心にひっかかり続けるような、そういう作品だと思いました。もちろんエンタメに徹した楽しい作品も自分は好きなんですが、こういうひっかかりを与えてくれる作品をずっと噛み締め続けるのもぼくは好きです。役者さんの話す言葉、表情、そして風景や音を頼りに、紐解いていく。何か大きなうねりのようなものが渦巻く世界で、誰かに何か大切ことを伝えられなくて必死にもがいている人間たち、そういう印象を自分はこの作品から受けました。
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