雨ニモマケズのレビュー・感想・評価
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歌うだけがゴスペルじゃないとは分かるようで分からないけど分からないでもない
『銀幕の友』『ドライブ・イン・マンハッタン』『綺麗な、悪』と、登場人物の少ない作品ばかりの日のラストに群像劇。
前半のワンカットでの人間模様は、好き嫌いはあれどキャラクターはみな面白い。
アフロおばちゃんズやらマネージャーやらゴスペル協会やら、なんだか感じ悪い人が多い印象だけどその分、ステージ上でも“お母さん”呼びのタツヤのピュアな雰囲気が際立って良い。
ゴスペルって言葉は知ってても、定義ってなんだろう?劇中ではだいぶ幅が広いなぁと感じた。
あゆみが言ってた、信仰心がないのにゴスペルとは如何なものかというのはよく分かる。ほぼ無宗教な日本人には、ジャンルのひとつくらいの感覚かなぁ。
タイトル出てからのコンサートシーンは、演者も観客も楽しそうでとても良かったし、もっとたっぷり聴きたかった。
なんとなく気になったから観てみたら、かなり好みの作品。
手ブレ酔いが無ければもっと良かった。
前半ワンカットが凄い
コンサートが始まるまでの40分くらいがワンカットで進行。
ドキドキしながら画面に釘づけ。
後半はコンサートに散りばめられた様々なドラマが進行していきました。
とにかく音楽が秀逸な映画です。
上映後のトークで東かほり監督が言っていましたが「音楽を浴びる映画」
雨ニモマケズの意味するところは?
前半、コンサート直前に関係者周辺で起きるいざこざや人間関係を
ワンカットで連続的に捉えながら映像が進み、
舞台裏のバタバタしている雰囲気が伝わってくるところは面白い。
一方、多くの登場人物に起きる個々の出来事、エピソード(点描)は、
セリフも含めてかなり典型的で、あまり共感できず、気持ちが入っていかないので、
後半、舞台本番の開放感にあまり繋がらなかった。
”雨ニモマケズ”のタイトルにモヤモヤ。
自分勝手な出演者、関係者たちへの不誠実さに対する苦言、
それに屈せず誠実に対応する裏方の有り様、賛歌を謳っているのか、
はたまた、神(ゴスペル?)や森羅万象の前に謙虚でありたいという
全体の共通メッセージなのか、イマイチよくわかりませんでした。
余計なことを考えずに、ドキュメンタリー的に鑑賞するのが正解なのかもしれません。
本番舞台のパフォーマンスは楽しく、
ゴスペルに様々な形態があることを知れたのはよかったです。
好きな人は好き
素晴らしい作品
褒めすぎだと言われそうで恥ずかしいですが、私は素晴らしい作品だと思いました。
観終わってこの感動を伝えてたくて投稿しました。
俳優さんたちが演じているのですが、ステージもステージ裏も本物や本当を見ているようでした。
パフォーマー、裏で働く人、弁当の配達人・・すべての登場人物が良くて意味があります。
音楽が流れる中でやり取りや物語が展開されていく作風(例えば「私をスキーに連れてって」ような感じ)が好きです。高揚感が高まります。
そしてステージ裏の人の動きややり取りをワンカメで追うところ。リアリティーを醸し出します。
以下、少しネタバレ
↓
満点に欠けたのは、エンディングをもっと引っ張って余韻やエピソードを観たかったというのと、埋め合わせが弁当だけ?だったら南がかわいそう(含み笑いをしていたから、想像に任せますというオチだとは思いますが)というのと、エンドロールの映像を例えばメイキングやオフショットなどにしても良かったのではないかなという、自分の欲求です。
ワンカメで追う技法は「カメラを止めるな」を彷彿しますが、「カメラ」と同じように、評判を呼んでヒット作になること(を期待すること)も彷彿します。
「痛快娯楽音楽映画」というキャッチですが、楽しさも感動もあり、老若男女に観てもらえる作品だと思います。
「ゴスペル」を焦点にしたら確かに賛否両論あると思います。
「ゴスペル」にはそういうちゃんとしたところがあるものだと思いますので。(関係ないけど私の知り合いにゴスペルをやっている人がいて「ゴスペラーズはゴスペルではない」と言っておりました)
ただそれとは別に私は素晴らしい作品だと思いました。
瓢箪から駒
K's cinemaで上映されている「みんな笑え」を観に行くつもりでネットでチケットを買おうとすると、ラスト1枚。このチケットを早速購入。大人気だな~と思いつつ劇場に行くと、ロビーはかなりの大混雑。ところが・・・
なんと、「みんな笑え」のチケットを買ったつもりが、間違えて「雨ニモマケズ」のチケットを買っていたことに気付いて茫然。「みんな笑え」は前の時間帯の上映でした。何という大失敗。
でもせっかく買ったチケットを無駄にしてはと思い、気を取り直して本作を鑑賞しました。
そんな訳でどんな作品なのか全く知らぬままの鑑賞となりましたが、序盤カメラがグラつき過ぎて、正直酔いました。鑑賞後の飯塚監督らによる舞台挨拶でのご説明によると、開始40分後くらいにようやく出て来るタイトルバックまではワンカットで撮影していたとのことで、きっとハンディカメラで撮影していたためにあのグラつきがあったんだと合点が行きました。確かに臨場感とか話の連続性を演出するという目論見があったのではないかと推察しますが、それにしてもグラつき過ぎじゃないかなと感じたところでした。
お話自体は、ゴスペルの市民コンサートに参加する人達の群像劇で、参加者それぞれの物語をオムニバス的に綴っており、ユーモアありスカッと感あり感動ありと盛りだくさんで、中々面白いものでした。またキャラ設定も丁寧に行われていて、見ごたえがありました。
さらに後半のコンサート部分はかなり本格的で、こちらも聞きごたえがたっぷり。後半はカメラワークも普通になり、まともに見られるようになったのも落ち着きました。舞台挨拶における飯塚監督のお話によると、映画にゴスペルを入れ込んだ訳ではなく、逆にゴスペルを題材にした映画を創ろうとされたとのことで、その思いが伝わってくる後半でした。そういう意味で、前半のカメラのグラつきがちょっと残念ではありました。
当初の目的と全く異なる作品を観ることになりましたが、瓢箪から駒と言える結果であり、本作の評価は★3.2とします。
初日劇場で鑑賞。 舞台挨拶回が満席だったので夜回。 飯塚監督の前の...
初日劇場で鑑賞。
舞台挨拶回が満席だったので夜回。
飯塚監督の前の作品を観て追いかけている。
映画なのか!と相変わらずの変な構成。
亡くなった音楽家のメモリアルコンサートの話。
前半ワンカットでは登場人物の背景が語られ、
中盤の音楽ステージで物語が昇華、
後半は亡くなった音楽家の息子のステージからクライマックスへ。
3幕構成のミュージカルを意識したのか。
音楽ステージシーンがよい。
20人の登場人物をとっちらかない感じでギリギリまとめている。
ゴスペルってな〜に
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