「言葉の重み」劇場版 アナウンサーたちの戦争 雨雲模様さんの映画レビュー(感想・評価)
言葉の重み
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劇中で下記の話があった。
"関東大震災の際に正しい情報が入らなかったために多くの命が犠牲になった。"
もしそう思っていたら、お国のためならば、戦況が悪化していても嘘を突き通し国民を騙すような放送を続けるのは、正しい情報を放送したのだろうか?きっと、先人の方々が過ちをおかしたことに気づき正す方向性を見出せなければ現在はなかったのではないだろうか。
内容はとても良かった。
ドラマは見たことがないので、劇場版との違いはわからないが、戦時中の日本の放送事情を知ることが出来た。当時の戦地状況を伝える映像が綺麗にカラーで修正が施されているのも非常に見やすく、説明も分かりやすかった。
ストーリーはどこまでがフィクションでノンフィクションなのかは不明だが(当該作品を見て和田信貴氏が気になったらWikipediaを見てほしい)。
戦況が悪化していると知りながら嘘の情報を放送し、話した内容を意味の分からない子供が真似をしたことに罪悪感を覚えたのがきっかけなのか。
仕事のため、国のために、国民にも自身に対しても嘘を突き通したことに対する贖罪だったのか。
ラストの特攻隊員として旅立った学生のハガキが印象的だった。当時は書いた文章も検閲されたであろう時代に最期に取材に来てくれた和田氏に伝えられることを伝えたシーンが印象的だった。
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