ヒューマニスト・ヴァンパイア・シーキング・コンセンティング・スーサイダル・パーソン

■ピアノを弾くことが好きなバンパイアの実年齢６８歳だが見た目ローティーンのサシャ（サラ・モンプチ）は、吸血鬼としては、”人道的”過ぎて人を殺す事が出来ず、母と父が採取した血を吸って生きて来た。
　母と父は、自立しない娘の将来と自分達の負担を懸念する日々を送る。
　だが、或る日、サシャは頭に怪我をして倒れていたポール（フェリックス＝アントワーヌ・ベナール）を見た時に、自然と牙が生える事に驚くのであった。

◆感想＜Caution!内容に触れています。＞

・もうね、サシャを演じるサラ・モンプチが、憂いが有って可愛いんだよね。『ファルコン・レイク』の女の子だよね。

・物語のトーンは、基本的にダークなのだが、コメディ色もたっぷりあってセンスの良い作品だと思うんだよね。

・ポールが自殺志願者であるのは、描かれているように級友アンリたちに苛められているからであるが、ポールに恋をしたサシャが、彼の望むように血を吸って上げるのが良いのか悩む姿が、とても可愛いのである。ロリコンか！

・そんな時に、アンリがポールを苛める現場を見たサシャは、躊躇なくアンリの首筋に牙を立てるのである。
　両親は、！”サシャが早くポールの血を吸えば良いのに！”と思っていたので、”アラアラ、ソッチの方ね！”って感じで、アンリの死骸を手際よく運ぶシーンが、可笑しいのである。

■そして、ポールとサシャはモーテルの一室でベッドに横になり、サシャは致命傷にならない程度にポールの血を吸って”仲間”にするのである。

＜今作は作品設定が斬新過ぎる可愛らしい吸血鬼の女の子と孤独な青年との恋を描いた作品なのである。＞

でもクオリティが低い感があってちょっと残念、脚本も雑。ツッコミどころいっぱい。ナイーブなヴァンパイアのお話ね。吸血鬼から人間になるっていう結末も期待したんだけど。主人公ははまってて良かったと思います。

長いタイトル名の映画です。
カナダ映画なのでフランス語になっています。
ヴァンパイアもので青春ものでもあります。
普通のヴァンパイアものとは違い人間を襲えない女の子ヴァンパイアの話。
そこに現れたのが自殺願望の男の子。
もちろんヴァンパイアものなんで人間を襲ったり
噛みついたりするシーンもありますが
あまりそこが重くならずに
この二人の行く末が気になっちゃいます。
この映画はやっぱり青春映画だと思います。

今までのあたりまえだと思っていた常識が時代と共に変化していく
今の人間界にも通づるものが感じられる