「明らかなネタ映画にどこまで突っ込みを入れていいか迷うものの。」聖☆おにいさん THE MOVIE ホーリーメンVS悪魔軍団 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
明らかなネタ映画にどこまで突っ込みを入れていいか迷うものの。
今年447本目(合計1,538本目/今月(2024年12月度)26本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
まず、まぁ、荒れ枠ではないと思います。予告編や公式サイトなどからみても明らかなギャグ映画でありいわば「ネタ枠」であり(ギャグ映画とネタ枠は同義ではないが、有名なギャグ映画がある週以外は「結果的に」ネタ枠扱いされやすい。ただ、「ネタ枠」と「地雷枠」は同義ではない)、その部分はまぁまぁといったところです。
原作作品は見ていないのでその観点からはレビューできません。
作品自体は別に原作を知らなくても一般的な高校世界史か高校倫理等で扱いうる一般的な常識程度以上のことは出ないし、前半(家賃を払えだのパンをもう一つ買うだの)と後半(番組撮影に2人が出る話と、そこから発展するお話)とは個々別で、前半も前半で突っ込みどころはあるし、1つで2味楽しめる感じですね。
まぁどう考えてもネタだし、一応、余りにも難しい語に関しては最低限字幕説明はでますが、この映画はどうみてもネタ映画だし、このパンフを買って教養向上がどうとかということを考える方はまぁいないと思うので、字幕があるないも「配慮の問題」というより「ないと(ギャグ映画という観点も見ても)笑えなくなってしまう」(どこがネタなのかがわからなくなる事態の回避)論点があるという特殊な部分があります。
前半は家賃がどうだの家でインコを飼うだの、あるいは商店街のくじ引きがどうだのといったお話、後半はオファーがきた番組の撮影がどうこうというところでお話も分離されていて、ネタ枠とは言っても「ここで笑って」というのが明確でそこは良かったです。
この手の「ネタ枠」(ギャグ映画)で時々ある、いわゆる下ネタ関係もほぼなく(まったくなかったように思えますが)、そこも気にする家庭もあるかなというところですが、そこも大丈夫です。
採点にあたっては以下まで考慮しています。
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(減点0.3/景品表示法に関する考慮が足りない)
前半の商店街に出てくる「がらがら回転くじ」は、「景品表示法」上の「共同懸賞」という分野にあたりますが、極端な射幸心を防ぐため商品の金額に上限がかかっており、この場合30万円です。
主人公たちがあてる「商品」は映画内で示されますが、それが「本物であれば」30万円以上することは明白なので、反対解釈すれば「偽物である」ということになり、それもそれで行政法規を把握していればそういう突っ込みが来うるのもどうなのかと思いました。
※ 景品表示法を管轄するのは消費者庁。もちろん、明らかに上限を超えていて、かつその商品をゲットするために列ができるといった混乱が生じれば対応はすると思いますが、一般に商品券や旅行券などと違い、金額が一概に定まりにくいものについては、明らかに超えているとみられるケースでも注意される程度にとどまります(景品表示法などといったマニアックな法規を知っている消費者のほうがそもそも論で少ないので、それを問題視した時に商品をゲットした善意の取得者はどう保護するのかという問題が出てきて複雑になるため)。
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