雨の中の慾情のレビュー・感想・評価
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ホラーは嫌いだけどグロは好きです💜
エログロはもっと好き😂 原作未読(▶漫画らしいので今度サクッと読んでみたい) どなた様かのレビューで拝見した「箱男より難解」の言葉にあたしごときの頭で理解なぞできるはずもない!と半ば諦めつつ鑑賞してみたけど、頭でなく心で感じたら好きな作品だったー☺ 「さがす」で感じた胸糞感は本作では感じられず、片山監督は毎度胸糞を盛り込んでくるわけではないのだと少々残念。でもエロとグロはしっかり。全体的な世界観はヘンテコな世界。(最近ヘンテコ世界の映画やたら多くない??) 残念だったのは福子を演じてた女優さんが佇まいこそ色気満載だったのに、濡れ場になるとモザイクの有無に関係なく途端に嘘くさくなってた点。 いや、違うか。 森田剛との絡みでは嘘くささを感じなかったから、あれはムッツリ男子「義男(≒つげ義春)」の経験の少なさからくる拙い妄想の中での福子だからあり得ない嘘くささがあったのかな。だとしたら凄い女優さんだー。 あのモザイクも妄想ありきの義男さんにはリアルが細部まで分からないから妄想上でもモザイクで誤魔化してたように思えて個人的にはとってもよかった🎶 👇️👇️👇️👇️👇️👇️ と、上述の通り作品自体はヘンテコで好き、エロは見せ方は好きでもさほどエロくない、と思っていた私ですが、お隣りに座っていらしたオヤジさんは様子が違うようで…… 福子の肌色が見えるたびに身を乗り出して全力で前のめりになって食い入るようにガン見。そして濡れ場に入っていくとサワサワとお洋服の上から洋服の上から“ご自身”を触っていらっしゃる…… こーゆー映画でこーゆー下世話なおっさんによく遭遇しますが、本気でやめていただきたい。なんなら「この女、隣にいて邪魔だな」くらいな感じで周りのことなど気にせず振り切ってサワサワ。マジでキモい…。以前、別の映画で遭遇した“ご自身”直触りおじさんに比べれば幾分かマシか……とは到底思えず、ピンク劇場と違うんだから何を勘違いしてるのかちゃんと座って大人しく見てもらいたいもんです💀 おかげで気分は最悪で帰るはめになった月曜日😭😭😭😭😭
24-141
つげ義春の短編の映画化。 オープニングから激しい内容。 夢の中に夢があり、 後半はカオスなストーリー展開。 よくわからん方向性が、 後半は時系列もバラバラです脳内パニック。 ただエロさだけは伝わりました😅
エブエブ現象再来
原作未読。結局何の話だったのか、結論が出ていないような気もしますが、義男の想像上の話だったのかな。 ヌードが頻繁に出てきましたが、色気は感じなかったです。 子どもが多く出てきた辺りから、何を見ているのだろうという思いが強まってきました。 今、レビュー中にひらめきました。これは悲しい物語ですね。考察が必要な映画です。
うつつ
夢を見ている気分になれます。
なので整合性は薄いです。各人物の特徴が自分に跳ねかえってくることで理解できます。
面白いのか?と問われると個人的にはイマイチ面白くないです。
まず長い。性描写もEDで股間が逝かれているのでむちゃくちゃだし(これも夢の可能性がある‥めんどくさい)、こんなに挟む意味あるのかなと感じてしまいました。
んで最後のちょいだしの男性誰?笑
轢かれてポールに当たるとか、ケツ舐め女のギャグも少しだけ。「The sin 罪」もそうだったのだけど、中途半端に感じてしまった。これは完全に好みの問題だと思います。
尻の穴まで舐める女
夢オチを繰り返す映画で、解釈が間違ってなければ現実のシーンは10〜15分程度しかない。
冒頭、あり得ない理由での脱衣、からの強姦、そして何故か仲良く水浴び。
…なんだ、夢か。
その後は粗筋にある3人の共同生活に移るが、義男の気持ちを知りながら行為に及ぶ伊守が鬼畜。
更に尾弥次のつむじ風ビジネスやら尻の穴まで舐める女のバイオレンスなどが展開される。
…なんだ、夢か。
この辺りまではエロさも手伝って面白く観られた。
しかし、すべてが夢(妄想?)だと分かってからの後半は非常に冗長で睡魔との戦いが続いた。
最も幸せなイメージからの腕ボトリに成田凌が返す反応は、スマホを落としたのかってくらい大袈裟だし。
モザイクもなんだかシュールで、車に撥ねられた際の吹っ飛び方もコメディだ。
これが悲哀を引き立てる効果をあげていればよいのだが…
実際に入院し男性機能を失ってからの妄想であれば、タイトルの『慾情』も活きてくるとは思う。
だが恐らく義男はあの場で命を落としてるので、ただ妄想力と性欲の強い男でしかない。
しかも『雨の中の』と言われてしまうと、冒頭のシーンくらいにしかタイトルが対応してないような。
『花腐し』のような作品を想像していたのだが、どう捉えてよいのかイマイチ分からない。
福子役の女性のカタコトが異様に上手かった。
天然色版つげ義春世界!
台湾の街路と成田凌が醸し出す、絶妙なつげ義春世界。 成田凌のわざとらしくない存在感がいい。 戦争(実体験するしないは置いといて)のトラウマが、不意に日常に現れ、世界を狂気に変えていく…あるいはその逆か…夢か現か曖昧模糊とした世界観が展開されてゆく。 月刊ガロを読んでいた頃を懐かしく思い出した。
アンチ・ロマンの極北
プロローグからして猿の交尾のシーンが挿入されていたのをはじめ、序盤から観客を幻惑させる物語でした。物語がスタートして最初のシーンも、主人公・義男(成田凌)がバス停らしき場所で女と出会い、雷雨の中で徐々に服を脱いでいき、やがて2人が田んぼの真ん中でセックスを初めるんだから、訳が分かりません。 そんな謎めいた雰囲気で始まった本作、初めは昭和中盤頃の日本の何処かのお話かと思って観ていたものの、一部の登場人物の言葉遣いが日本語のネイティブスピーカーのそれではないらしいことが分かり、また場所についても、”北町”とか”南町”という話は出て来るけれども、具体的な所在も不明なまま。そのため、度々セックスシーンが出て来るものの、その不安定なシチュエーションのせいであまり”慾情”を掻き立てられることはないままに物語は進んで行きました。 そしてそんな不安定な状況は、この物語の大半が、主人公・義男(成田凌)の夢だったことが分かり、ようやく氷解するに至りました。結果夢オチだったんだなと了解し、間もなくエンディングかなと思っていたところ、実際はその後も夢と現実を行き来するシーンが延々と続くことに。夢オチで終わるならまあ何となく許容出来たのですが、さらにしばらく物語が続いたせいで、正直飽きてしまいました。 無理矢理まとめればアンチ・ロマンの極北にある作品ということになり、理解する努力は不要なのかも知れませんが、最後まで”?マーク”が頭の中に浮かんだ作品でした。 そんな訳で、本作の評価は★3.0とします。
胡蝶の夢
•ほぼ全編台湾ロケの作品であるので、異国のようでもあり、昔の日本のようでもあり、映画全体の映像がとても美しく、どこか懐かしさを感じることが出来る雰囲気も魅力的なものでした。 •原作の4つの物語をつなぎ合わせているとのことで、成田陵さん演じる義男の頭の中を夢うつつでゆらゆら進むようなストーリーで、物語の軸を見失わないように必死でついていく感覚でしたが、戦争や慾情をあらわすシーンなどは一つ一つが生々しく、今年観た映画の中で良い意味で1番妖しさを醸し出している作品でした。 •現実なのか夢なのか、映画全体を通して不思議な感覚を味わうことが出来る物語。
理解不能あるいは理解するものではない?
映画という作品としては評価不能である。そもそも内容が理解できなかった。控えめに言ってあまりにもシュール過ぎて?というか何これ?どこを軸にすべきかも見えないストーリーなんてアリエル?お金出して観る価値はないネ🥲 ⭐️2はアクターに捧げます。 141
夢の中へ~♪
つげ義春の短編漫画(未読)を「岬の兄妹」、「さがす」の片山慎三が実写映像化した作品。ただし、原作は映画の冒頭のみで、あとは他のつげ作品からの引用とオリジナルで構成されているということである。 その冒頭、いきなり異様な雰囲気に引き込まれた。土砂降りの停留場で義男がバスを待っていた女を犯すのだが、シュールで煽情的な光景が凄まじい。実はこれは義男の夢だったというオチが付くのだが、しかしこうした泥臭く劣情的な演出は片山監督の得意とする所であり、その資質が初っ端から発揮されていてる。 以降は義男と伊守、福子の愛憎劇が展開される。義男は福子に中々告白できず、そうこうしているうちに彼女は伊守の恋人になってしまう。やがて3人は共同生活をすることになるのだが、このシチュエーションも中々スリリングで面白く観れた。 そして、ここでも少し不思議なことが起こる。義男が夜の町で、冒頭の夢の中で犯した女に出くわすのだ。ここも彼の夢なのかと思いきや、さにあらず。現実だったということが分かり、いよいよ現実と夢の境目が分からなくなっていく。 極めつけは、義男の大家がやってる裏稼業が判明するシーンである。ここから一気に物語は現実離れした方向へと加速していく。 このように現実と思って観ていたらそれは夢だったという仕掛けが幾重にも張り巡らされていて、観ている最中は混乱させられっぱなしだった。夢から夢へと数珠つなぎで展開されていく構成は、クリストファー・ノーラン監督の「インセプション」のように理路整然としているわけでもなく、何か法則性が決まっているわけでもない。 そもそも夢なんてものは理解しようとしても出来ない代物なので、観てるこちらも一々理由を考えても仕方がないことなのかもしれない。個人的にはラストだけが現実であり、それ以外は全て義男が見た夢の世界と解釈したが、このラストすら現実であるという保証はどこにもない。 そんなわけで、夢の中であれば何が起こっても不思議がないわけで、次に何が飛び出してくるか分からない面白さがこの映画にはあるように思う。まるで”ビックリ箱”を開けるような、そんな感覚で面白く観ることが出来た。 特に印象に残ったのは2点。義男が昼と夜の時間軸を地続きで往来するシーン、殺戮と混沌に溢れた戦場シーンである。この二つは実に大胆な映像で驚かされた。撮影が見事だと思う。 聞けば撮影は主に台湾で行われたということであるが、これが映画に独特の雰囲気を持ち込んでいるのかもしれない。戦後間もない頃の日本に近いが、どこか異国情緒の香りも漂わせ、不思議な世界観が構築されている。おそらく日本でセットを組んでも、この独特の世界観は創り出せなかっただろう。物語はほぼ町の中で展開されるが、個人的には海のロケーションも大変神秘的で印象に残った。 その海には怪しい二人組の白人たちが登場してくる。こうしたユーモアも本作は随所に散りばめられている。片山監督は基本的にシリアスな作家だと思うが、これまでにも時折ブラックでシュールなユーモアを絡めながら、作品のトーンを自在に操ってきた。今作でも幾つかそうしたユーモアが配されている。 ただ、これが片山監督の手癖だと知りつつも、今回に関してはシリアス一辺倒で押し切って欲しかった…という思いにもなった。かつてのATG作品のようなジメッとした隠滅さで攻めれば、更に見応えのある作品になっていたかもしれない。あくまで個人的嗜好であるが、そんなことも考えてしまった。 キャスト陣では、福子を演じた中村映里子の体当たりの演技が実にアッパレだった。 また、伊守を演じた森田剛もアクの強さを出しながら抜群の存在感を見せつけている。 更に、大家役で竹中直人が出演している。つげ義春原作繋がりで言えば「無能の人」を連想したりもした。
案外アフォ炸裂w 出だしの慾情には惹き込まれた!
熊がスーパ-立て籠もり事件で射殺。
母さん熊、ちょっと食料品を調達しに来ただけなのに、お店の方にこれ何処にあるのって聞いただけなのに、爪が長くってケガさせちゃって・・・
ただそれだけなのに。
道路に鉄道、自然の破壊。山の頂も壊されて地下には穴掘られて。森林に餌も無くって。一体誰のせいなの?
この真犯人は誰? 母さん熊は冤罪では? そう思う今日この頃です。
今日は、つげ義春さんの「ねじ式」以来なのかな??
「雨の中の慾情」の鑑賞です。
出だしの雨の場面から、ヤラれましたねw
R15+指定だったんで大体想像はしてましたが ハハハ。(*´ω`*)
掴みはok~ でしょうか。
訳分らん世界観でしたが、何処となく物哀しい雰囲気にさせられます。
そう言う所がつげさん作品らしいでしょうか。
監督・脚本:片山慎三氏
原作:つげ義春氏
--------MC(皆さん良かったです)----
義男 役:成田凌さん
福子 役:中村映里子さん
伊守 役:森田剛さん
尾弥次 役:竹中直人さん
--------
兎に角、ボカシH場面 案外多いかな。
日本と台湾の合作なんですが、両ユニットで撮りやったのでしょうかね。
纏まりが悪い感じ。さっきと同じ流れが また出て来てって感じがあり
男女の絡みに 少し諄さを感じます。
(もひとつな所)
・義男の成田凌さんかな。顔が童顔で、髭すら生えてない。違和感が有る。
ヤッパリ戦争中だし、長髪や髭はあって当然と思うけどな。
(良かった点)
・屋内場面の撮り、ランプ照明がステキ。流石台湾かな。良い色合いな感じです。
・福子が尾弥次を追いかけて、妻子ある豪邸へ来るところ。妻に向かって自分の事を説明し吐くセリフがワロタ。良いねぇ。こういう人好き。
・屋外にバスタブ置いて花びら浮かせて、福子と義男の入浴場面。
これ 湯気出てないしメッチャ寒かったと思うのよ お二人さん。
それを一切出さず妖艶な感じで演じてたのは凄いなと思ったわ。
・最後の福子が昔の男として義男を思い出すところかな。
あぁ言う雰囲気の展開、久しぶりに感じたかな。
成田さんに中村さんに 男女のカラミがかなり有って
良く演じたと思うわ。
最初から過去の回想場面で展開されており、現在進行が戦争中で 片腕が飛んだ兵士の思い出となってます。
この辺が上手く感じられたら 中々良質な作品なんだけどな。
全体をR15+展開が邪魔しちゃってる気がしゅるわぁ。(*ノωノ)
惜しい、おしい、押井・・・
興味ある方は
今の内に 劇場へ。。。
この絵、お客さんが描いてくれたのよ
つげ義春の世界。ちょっと気を抜いたら、もう話についていけなくなってしまった。いろいろと展開が意味不明だった。成田凌も、出る映画選べよと思った。いや、これこそが成田凌と言えるか。ひとつ注意しとくが、泥が入っちゃ痛いよ、止めときな。
いい顔するよな。
せっかくならR18にしてモザイク外して、エロエロ増やして上映時間も3時間以上にすればよかったのに。 どうせ高校生なんか観に来ないでしょ、これ。 (窮鼠はチーズの時は女子高生来てたな、あれこそ成人映画だったのに) 成田凌ファンの若い女の人が多かったけど、つげ義春ですよ。成田凌もファンのこと考えて作品選べばいいのに。 (宮沢りえの旦那さんのファンだったらごめんなさい。) 夢じゃない方(どっちが夢か)に比重置いた方が面白かったんじゃないかな。ペンを渡された時は泣けてしまった。
これから観る方へ
①タイトルとポスターと予告映像のイメージとは、たぶん違うと思います。 ②後半まではへんてこりんな物語だなぁと、たぶん思います。 ③好き嫌いはかなりわかれそう。 ④実はかなり重たい映画です。観終わった後ずっしりときます。
中盤以降のカオス
片山慎三監督、特に「映画好き界隈」からの評価が高い印象がありますが、私は監督が作る作品のクセの強さを敬遠して、ついつい劇場鑑賞を見送り配信待ちにしがち。ところが、今週は他に観たい作品がなかったこともあり、再挑戦のつもりで『岬の兄弟』以来の劇場鑑賞に踏み切ることにして109シネマズ木場へ。いつも空いているシアターですが、公開1週目のメンバーズデイ午前の回は私を含め3名のみ。。映画.comの点数も下降気味(この時点で3.2)で少々心配な滑り出しです。 感想を言語化するのが苦手な私。悪い癖で、観ている最中から「鑑賞後のレビューについて」を考えてしまうことが多いのですが、本作の前半、独特な世界観や時折挟み込まれるインパクトがあるシーンに見応えを感じつつも、ややぼんやりとしたストーリーに「これは(レビューを)どう書いたらいいのか」と感じ、ちょっぴり鑑賞を後悔し始めた中盤、、、あるシーンをきっかけに作品にカオスが起こります。なるほど、もしかしたら点数が下降気味なのはこの展開に「戸惑っている人」が多いのかもしれませんね。ですが、私は嫌いじゃない。 面子こそ同じなのですが、いろいろが違う世界線を時間軸すら無視して展開する「マルチバース」。妄想や朦朧と見る夢でシーンが変わることが多いため、何が現実なのか?或いは全て夢なのか?「生活」と「生業」。「愛欲」と「嫉妬」。そして「心情」、或いは「肉体」の欠落を、臭ってきそうなほどの本能むき出しな表現は正に片山監督の真骨頂。そして、これだけやっても説明はおろか回収らしきものはなく、観終わって振り返り、いろいろ考えて深い余韻に浸らざるを得ません。 そして、成田凌さんや森田剛さんの演技は今回も裏切りませんが、特に凄かったのは中村映里子さん。お若いころから「雰囲気のある俳優」という印象がありましたが、私が彼女の出演作を観たのは『君が君で君だ(18)』以来。ダイナミックで厚みのある演技をする彼女に脱帽しました。近く、未見だった『わたしの見ている世界が全て(22)』も観てみないと。 と言うことで、いろいろと発見のあった本作。劇場で観て本当に良かった。ただ、やはり万人受けはしないだろうな。。
現実とは、夢とは、妄想とは
つげ義春先生の漫画は若い頃に何作か読んだ程度なのでいわゆるニワカの感想になるかもしれませんがご容赦ください。
この映画はストーリーラインが幾重にも絡まって何が現実なのかわからない多重の入れ子構造になっていて結局のところ何処までが現実なのかわかりません。恐らく敢えてそう作ってあるのだと思いますが、不思議な感覚にさせてくれます。休日の朝に温い布団の中でなんだかわからない甘美な夢を見ている様な、高熱にうなされた時の悪夢の様な、それらが綯い交ぜになった様な感覚。それと同時に映画を観ている今の自分は本当の自分なのだろうか、自分は正しく現実を認識できているのだろうかという恐怖も感じました。
夢の中にいる自分は自分が夢を見ていると認識が出来ないし、恐らく痴呆症の様な病気になってしまったとしてもきっとそうだと思います。それくらい実は現実って儚いものなんじゃないかという様なことを考えさせられました。
コメディなのかと思ったらミステリー仕立ての展開になったり、エロなのかと思ったらホラーになったりと様々な要素が感情をかき乱してくる感じ、何が夢で何が現実なのか、何が妄想なのかわからなくなる恐怖、そういったものがテンポよく襲ってくるという感覚は単純に映画体験としても稀有なものを与えてくれると思います。そういった体験の前にはもしかしたらストーリー解釈なんてのは蛇足なのかもしれません。
劇中随所に何処かで見た様な、つげ作品のパーツが散りばめられている様にも思えて何処かで見た様な既視感もあります。明確に出典がわかったのはねじ式くらいなのですが、他も詳しい方が観たらわかるんじゃないかと思います。
主人公もつげ義春に似た名前の漫画家ですし、複数の作品から要素を持ってきていると思われることからもつげワールドを映画化したということなのかなとも思いました。私が読んだつげ先生の作品ってあんまり”エロい”印象がなかった(性的描写がある作品はあっても作品の主軸になってない様に見える)ので、ここまで性的な表現が全面に出てくるのは果たしてつげワールドなんだろうかってのは思いました。戦争描写の苛烈さというのもちょっとテイストと合っていない様な…。その辺り、私はニワカなのでガチファンの方の感想が聞いてみたいです。
夢か妄想かわからなかったが、エロかった
田んぼの近くのバス停でバスを待つ青年と女。突然の雷雨で近くに雷が落ち、青年は金属を外さないと危ない、と女に言い、ブラジャーのフックも危険だと指摘し、2人ともパンツのみになり、トタン屋根のバス停も危険だ、と青年はバス停を離れ女を田んぼに連れ出し、ナイロンは静電気が生じるといってパンツも脱がせ全裸にさせた。豪雨の中、欲情した青年は女の背後から襲い掛かかりセックスした。雨が上がった後、近くの川で2人は体を洗った。 その青年・義男は、売れない漫画家で、アパートの大家から、自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに呼ばれた。そこで福子と出会い、一目で彼女にひかれたが、彼女には恋人がいるようだった。やがて福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、3人の奇妙な共同生活が始まった。さてどうなる、という話。 最初の雷雨の中でのセックスが何か分からず、その後福子に惚れた義男は福子の彼氏が伊守と知り、同居が始まり、隣でセックスしてるのを覗き・・・てな具合で、戦時中の満州かどこかの想定なんだろうけど、エロかった。 大家の腕が有ったり無かったり、義男の腕や脚が有ったり無かったり、どこまでが夢か妄想か観ていてわからなかった。 戦争で無抵抗な住民を殺すシーンとかなんのために見せてるのだろう? 義男役の成田凌、伊守役の森田剛、大家役の竹中直人とスケベ役の似合う配役は良かったと思う。 福子役の中村映里子は背中が1番エロかったかな。 観終わって、なんかわからんが、欲情は感じた。 それと、心の付いた「慾情」という言葉がある事を初めて知った。
欲情からの戦場、、つげ義春と水木しげるのコラボ。
つげ義春の不条理エロかなと軽い気持ちで見に行ったが、いつの間にか水木しげるのリアル戦争体験悪夢とゴッチャになってリアルが何処なのか見失う仕組みの映画です。確かに全てのフェーズがリアルでもありアンリアルでもある戦争という特殊な状況下で見る、かなり濃厚な甘い腐臭漂う悪夢です。 有るはずのない事が普通に有る状況を利用して上手く世界構築したなと思った。まさに不条理、それが現実になる戦争という状況。 ほぼ台湾ロケが古い日本ぽくもあり、異国の占領地、戦地の様にも見え効果上げています。 成田凌あまり評価してなかったけど、特殊な状況に追い込まれて監督を信じてやり切った感がある。本作以降の成長が楽しみ。森田剛も私少し苦手だったが本作はハマっていたし重要な役回りだ。中村映里子はもちろん予想通り凄い。 というわけで彼女と観てはいけない映画です。 レイトを上げてボカシなしにして欲しい。 因みにつげ義春は水木しげるのアシスタントを数年しておりました。
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