雨の中の慾情

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劇場公開日:

解説

「さがす」「岬の兄妹」の片山慎三が監督・脚本を手がけ、漫画家・つげ義春の同名短編を独創性あふれるラブストーリーとして映画化。ほぼ全編台湾でロケを敢行し、2人の男と1人の女の切なくも激しい性愛と情愛を描き出す。

貧しい北町に住む売れない漫画家の義男は、アパート経営のほかに怪しい商売をしている大家の尾弥次から、自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに駆り出される。そこで離婚したばかりの福子と出会った義男は艶めかしい魅力をたたえた彼女にひかれるが、彼女にはすでに恋人がいる様子。伊守は自作の小説を掲載するため、裕福な南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画し、義男がその広告営業を手伝うことに。やがて福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、3人の奇妙な共同生活が始まる。

義男を成田凌、福子を中村映里子、伊守を森田剛が演じた。「ドライブ・マイ・カー」の脚本家でドラマ「ガンニバル」でも片山監督と組んだ大江崇允が脚本協力。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

2024年製作/132分/R15+/日本・台湾合作
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
劇場公開日:2024年11月29日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
原作
つげ義春
脚本
片山慎三
企画
中沢敏明
エグゼクティブプロデューサー
英田理志
中西一雄
プロデューサー
厨子健介
筒井史子
劉士華
コ・プロデューサー
後藤哲
川端基夫
和田大輔
脚本協力
大江崇允
撮影
池田直矢
照明
舘野秀樹
録音
秋元大輔
美術
磯貝さやか
装飾
折戸美由紀
衣装デザイン
柘植伊佐夫
扮装統括
柘植伊佐夫
衣装デザイン補
玉置博人
スタイリスト
玉置博人
橋本ゆか
ヘアメイク
会川敦子
小道具
佐藤桃子
VFXスーパーバイザー
朝倉怜
VFXプロデューサー
川瀬基之
音響効果
井上奈津子
編集
片岡葉寿紀
音楽
高位妃楊子
音楽プロデューサー
安井輝
助監督
山口晋策
キャスティング
北田由利子
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(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会

映画レビュー

4.0「超大作」の体をなした「猛毒映画」か

2024年12月4日
Androidアプリから投稿

あながち関係ない話でもないのだが、映画「ルックバック」について、ちょっと触れる。

映画「ルックバック」は確かに興味深く観させていただいたが、やっぱりオレは原作の「間」や感じるアングラ感が好きで、音楽や声も本当に必要なく、静止した画に十分感じる躍動感を動く絵で表現するのは映画なので仕方ないとは思うものの、どんなに斬新であろうとも「ああ、そうするんだ」と冷めて観てしまった。

つげ義春。オレは映画「ねじ式」(’98)から入って、原作を眺めた程度だが、原作を見るまでは、映画は非常に面白く観させてもらったが、原作を読むと、映画のほうは、役者の演技、映像表現、録音そして音楽と、目いっぱいアングラ感が出ているものの、原作の一コマのパワーの前では、「ああ、ここをこういう風に映画はやりたかったのね」と冷めるわけだ。

こればっかりは漫画と映画の決定的な「文化の差」として映画を見る側としては、割引くしかない。この辺はオレが言わずとも、誰もが、そして映画関係者が一番感じることだろう。(そして原作者。)

なので、原作とかどうとかは、これが最後でここでは触れないようにしたい。

「雨の中の慾情」




それでは、どうしてわざわざ原作と映画について、前置きを置いたかというと、まさかこんな超大作にしてしまうなんて思ってもみなかったからだ。

すごい!!

「さがす」で一躍名を馳せた片山慎三監督のこれまでのキャリアが爆発。

オープニングの雨のシーンから撮影がすごい。そこからアングラの真逆を行くロケ撮、カメラワーク。時に大自然、夕日、海を大作感たっぷりに美しく撮り、戦場での1カット長回し、時にあえての手振れを起こす手持ち撮影、新旧合わせ技のトリック撮影、まさしく「総動員」。

大枠は「ねじ式」と同じく、いくつかのストーリーを足し合わせての構成だが、うまいのはちゃんとラストが収まるように、つまり「超大作」としての体をなすべく物語を完結させている点。

映画なので、集客はしなければならないため、戦場シーンを予告にいれたのは、ちょっとばかし驚きを殺してしまってはいるが、それでもそんなシーンがあんなところで、と鑑賞中でもインパクトは絶大。

ただ公式で「あの作品」を参考にしている、と監督が発言されたらしいが、それを言ってはダメ!!(主人公の顔のぐるんぐるんして逃亡するカットもこれのオマージュですかね)

ということだから、というわけでもないだろうが、「ラブストーリー」ということで宣伝はされているが、必然的に「反戦映画」としての一面も持ち合わせている。天井のシミが「あれ」になって「始まる」のだから、絵描き志望の想像力か、童貞の想像力か、ともあれなんとも切ない。

ただしちょっと物議を醸しだす設定、描写もあるため、批判も多いとは思う。

だけど、激しい性描写も含め、「超大作」の体をなした「猛毒映画」というバランスが、オレはとっても心地よかった。

序盤は我慢しなさい。

追記

中盤、「アマポーラ」が流れることからも、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、個人的には、ジャコ・ヴァン・ドルマルの「ミスター・ノーバディ」('09)あたりの語り口の良さも感じていい気分で帰った。

追記2

同時に「ルート29」のことをちょっと思い出した。「詞」を「詞的」に映像表現することもそりゃあ、もう大変なことだ。ただ森井監督には次作はスコーンと観られるものをお願いしたいなと。

いずれにせよ、片山監督と森井監督には今後も大注目。

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しんざん

4.0胡蝶の夢

2024年11月30日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

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悲しい

興奮

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高森 郁哉

1.5天下の駄作👀

2024年12月5日
Androidアプリから投稿

大した技量もない監督が、好き勝手に大作とる無謀が有り有りと感じる👀程々の映画を撮ってる方がいいのでは…🫠久々に見た天下の駄作

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かかし

3.5ホラーは嫌いだけどグロは好きです💜

2024年12月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

エログロはもっと好き😂

原作未読(▶漫画らしいので今度サクッと読んでみたい)
どなた様かのレビューで拝見した「箱男より難解」の言葉にあたしごときの頭で理解なぞできるはずもない!と半ば諦めつつ鑑賞してみたけど、頭でなく心で感じたら好きな作品だったー☺

「さがす」で感じた胸糞感は本作では感じられず、片山監督は毎度胸糞を盛り込んでくるわけではないのだと少々残念。でもエロとグロはしっかり。全体的な世界観はヘンテコな世界。(最近ヘンテコ世界の映画やたら多くない??)

残念だったのは福子を演じてた女優さんが佇まいこそ色気満載だったのに、濡れ場になるとモザイクの有無に関係なく途端に嘘くさくなってた点。
いや、違うか。
森田剛との絡みでは嘘くささを感じなかったから、あれはムッツリ男子「義男(≒つげ義春)」の経験の少なさからくる拙い妄想の中での福子だからあり得ない嘘くささがあったのかな。だとしたら凄い女優さんだー。
あのモザイクも妄想ありきの義男さんにはリアルが細部まで分からないから妄想上でもモザイクで誤魔化してたように思えて個人的にはとってもよかった🎶

👇️👇️👇️👇️👇️👇️
と、上述の通り作品自体はヘンテコで好き、エロは見せ方は好きでもさほどエロくない、と思っていた私ですが、お隣りに座っていらしたオヤジさんは様子が違うようで……

福子の肌色が見えるたびに身を乗り出して全力で前のめりになって食い入るようにガン見。そして濡れ場に入っていくとサワサワとお洋服の上から洋服の上から“ご自身”を触っていらっしゃる……
こーゆー映画でこーゆー下世話なおっさんによく遭遇しますが、本気でやめていただきたい。なんなら「この女、隣にいて邪魔だな」くらいな感じで周りのことなど気にせず振り切ってサワサワ。マジでキモい…。以前、別の映画で遭遇した“ご自身”直触りおじさんに比べれば幾分かマシか……とは到底思えず、ピンク劇場と違うんだから何を勘違いしてるのかちゃんと座って大人しく見てもらいたいもんです💀

おかげで気分は最悪で帰るはめになった月曜日😭😭😭😭😭

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らまんば