劇場公開日 2024年11月29日

「何を見せられているのか…。映画の日としてはさすがに。」雨の中の慾情 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0何を見せられているのか…。映画の日としてはさすがに。

2024年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年423本目(合計1,514本目/今月(2024年12月度)1本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。

 映画の日といえばどなたでも(特別上映等除き)1000円という特別な日ですが(もっとも私は重度身障なので常に1000円で見られる)、さすがにハズレくじを引いたなというところです。

 舞台は架空の日本、大正時代から戦中が想定されています(旧体字や「右から読む字」などの存在)。それらと「子供への薬物投与」「中国(台湾?実はエンディングロールは台湾協力なので台湾出兵か?)出兵」、そして「R15とは思えないアダルトシーン」というこれまた脈略がまるでないので困ったところです。

 特にアダルトシーンに関してはモロに本番行為な上にモザイクもかかるという、R15でいいのレベルの内容だったりします。この点、「他の論点」がなければ実質的に「成人映画館」の扱いでありそれらを専門にする映画館もありますが(大阪でも東京でも、地方都市でも色々)、この映画は上記のように「いろいろな話題を扱いつつ」もそれらが時間差で色々出てくる(時間軸が複数存在する?)という関係で「他の見所」が探しにくく、実質的に「これは成人映画館の放映ですか?」みたいな状態になっているのアレかな(行為自体は5回以上、モザイクも3回以上出てくる)というところです。

 かつ、原作小説・ドラマ等がないようで(ただ、台湾の方が多く出演されているので日台合作オリジナル映画?)、その観点からもみにくい一方、台湾(あるいは中国)出兵を想定させるシーンもあり、特に台湾に関しては「戦中の日本の扱い、賠償」と「映画などでの交流」は「別扱い」という立場を強くとりますが、そうすると「日本の出兵を描く映画、あるいは、台湾側からみた日本の侵略の在り方」という観点でも見るのは無理で(ほかにワクチンネタやら、雑誌作成ネタ等が出てくる)、結局「何を見せられているのだろう」という点に大半尽きる気がします。

 あまりにストーリーがあっちこっち飛ぶので(最初の「行為」は最初の3分くらいで出てきて、ここから架空の国やら出兵やら出てくる)、「チョイスした映画がこれでいいのか」とこのようなサイト(評価サイト等)を確認されるためにスマホを使われている方も一定数いらっしゃいましたが、もう仕方なしという印象です(正直、成人映画館が移転してきたのかというくらいにヘンテコ)。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

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 (減点0.8/人によってかなりの不愉快さを覚える)

 ここは個人差もあろうかと思いますが、ほぼ限りなく「成人映画館でやるべきでは」というレベルにきついので(しかもR15で通った理由も謎。16歳や17歳がこれ見ていいんでしょうか…)、さすがに何らか配慮が欲しかったです(少なくとも当該シーンが等も出て、しかもモザイクがバンバンかかるのって、2021年ごろ(私がここでレビューをかきはじめたころ)の「DAUナターシャ」レベルにヘンテコです)。
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yukispica