劇場公開日 2024年11月29日

「【つげ義春の同名漫画を冒頭に描き、その後幾つかの短編を絡ませて制作したエロティックラブストーリーが、次々に場面転換するシュールな作品。嗚呼、クラクラするよ・・。】」雨の中の慾情 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【つげ義春の同名漫画を冒頭に描き、その後幾つかの短編を絡ませて制作したエロティックラブストーリーが、次々に場面転換するシュールな作品。嗚呼、クラクラするよ・・。】

2024年12月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

ー 非常に、クラクラする作品である。
  今作は、つげ義春の幾つかの短編・・「夏の思い出」「隣の女」「池袋百点会」(私が分かったのは、これ位です・・。)を絡ませて描いているようである。ー

■売れない漫画家の義男(成田凌)は、大屋(竹中直人)から引っ越しを頼まれる。自称小説家の伊守(森田剛)と三人で向かった家で、喫茶ランボオの義男が想いを寄せる福子(中村映里子)と会う。
 後日、伊守と福子が義男の家に乗り込んできて、夜イキナリSEXを始める・・。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・冒頭の”雨の中の慾情”シーンから始まり、その後、どうすんのかなあと思っていたら、次々に繰り返される場面転換により、ハッキリ言って何が何だか分からない。

・イキナリ、戦争シーンが出てきたり、伊守が小説のネタを探しに居なくなったと思ったら、隣町の大富豪の入り婿だったり、嗚呼、クラクラするよ。

・そして、随所で汗っかきの福子と義男はセックスするのである。多分、義男の妄想であろう。義男が福子の事が好きなのは序盤に描かれるし、漫画でもそういう短編があるよね。

<つげ義春の漫画独特のシュールレアリズムを取り込んだ幻想耽美な世界観は、ナカナカであるが、かなーり難解であり、且つ、つげ義春の漫画が好きでないと、結構キツインジャないかなあ、と思った作品。
 けれども、お客さんは私の居住区としては中入り位の3割の入りであったし、途中退出人も居なかったな。皆さん、出演者の誰かのファンか、つげ義春のファンかな。
 あの、繰り返される戦争のシーンや、子供のつむじから注射で液を取り出すシーンや、それを海から来た二人の外国人が買うシーンなんかは、「ねじ式」を代表とするシュールな世界観は出せていたんじゃないかな。じゃーね。>

NOBU
トミーさんのコメント
2024年12月12日

共感ありがとうございます。
作り手はシュールに、シュールにと心がけたんでしょうね。

トミー
トミーさんのコメント
2024年12月11日

原作漫画、全く知らないのですが面白い所も沢山あったと思います。カラミにためらいが無いと思ったら慰安婦の役だったんですね、必然性が在ると思っていただきありがとうございましたって感じ。

トミー