劇場公開日 2024年11月29日

雨の中の慾情のレビュー・感想・評価

全123件中、1~20件目を表示

4.0現実のふくらみ

2024年12月8日
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鑑賞方法:映画館
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まぬままおま

4.0「超大作」の体をなした「猛毒映画」か

2024年12月4日
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あながち関係ない話でもないのだが、映画「ルックバック」について、ちょっと触れる。

映画「ルックバック」は確かに興味深く観させていただいたが、やっぱりオレは原作の「間」や感じるアングラ感が好きで、音楽や声も本当に必要なく、静止した画に十分感じる躍動感を動く絵で表現するのは映画なので仕方ないとは思うものの、どんなに斬新であろうとも「ああ、そうするんだ」と冷めて観てしまった。

つげ義春。オレは映画「ねじ式」(’98)から入って、原作を眺めた程度だが、原作を見るまでは、映画は非常に面白く観させてもらったが、原作を読むと、映画のほうは、役者の演技、映像表現、録音そして音楽と、目いっぱいアングラ感が出ているものの、原作の一コマのパワーの前では、「ああ、ここをこういう風に映画はやりたかったのね」と冷めるわけだ。

こればっかりは漫画と映画の決定的な「文化の差」として映画を見る側としては、割引くしかない。この辺はオレが言わずとも、誰もが、そして映画関係者が一番感じることだろう。(そして原作者。)

なので、原作とかどうとかは、これが最後でここでは触れないようにしたい。

「雨の中の慾情」




それでは、どうしてわざわざ原作と映画について、前置きを置いたかというと、まさかこんな超大作にしてしまうなんて思ってもみなかったからだ。

すごい!!

「さがす」で一躍名を馳せた片山慎三監督のこれまでのキャリアが爆発。

オープニングの雨のシーンから撮影がすごい。そこからアングラの真逆を行くロケ撮、カメラワーク。時に大自然、夕日、海を大作感たっぷりに美しく撮り、戦場での1カット長回し、時にあえての手振れを起こす手持ち撮影、新旧合わせ技のトリック撮影、まさしく「総動員」。

大枠は「ねじ式」と同じく、いくつかのストーリーを足し合わせての構成だが、うまいのはちゃんとラストが収まるように、つまり「超大作」としての体をなすべく物語を完結させている点。

映画なので、集客はしなければならないため、戦場シーンを予告にいれたのは、ちょっとばかし驚きを殺してしまってはいるが、それでもそんなシーンがあんなところで、と鑑賞中でもインパクトは絶大。

ただ公式で「あの作品」を参考にしている、と監督が発言されたらしいが、それを言ってはダメ!!(主人公の顔のぐるんぐるんして逃亡するカットもこれのオマージュですかね)

ということだから、というわけでもないだろうが、「ラブストーリー」ということで宣伝はされているが、必然的に「反戦映画」としての一面も持ち合わせている。天井のシミが「あれ」になって「始まる」のだから、絵描き志望の想像力か、童貞の想像力か、ともあれなんとも切ない。

ただしちょっと物議を醸しだす設定、描写もあるため、批判も多いとは思う。

だけど、激しい性描写も含め、「超大作」の体をなした「猛毒映画」というバランスが、オレはとっても心地よかった。

序盤は我慢しなさい。

追記

中盤、「アマポーラ」が流れることからも、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」、個人的には、ジャコ・ヴァン・ドルマルの「ミスター・ノーバディ」('09)あたりの語り口の良さも感じていい気分で帰った。

追記2

同時に「ルート29」のことをちょっと思い出した。「詞」を「詞的」に映像表現することもそりゃあ、もう大変なことだ。ただ森井監督には次作はスコーンと観られるものをお願いしたいなと。

いずれにせよ、片山監督と森井監督には今後も大注目。

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しんざん

4.0胡蝶の夢

2024年11月30日
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鑑賞方法:試写会

笑える

悲しい

興奮

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高森 郁哉

3.0前半は面白いが後半はなかなか難解

2025年3月14日
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鑑賞方法:映画館

レビューが良くないがこれは観る人を選ぶ映画
成田凌さんと森田剛さん共演なら違う作品の方が良かったのでは?と思うくらい
特に後半は難解
夢か現実か?というより夢のまた夢はやはり夢という感じでどれが現実かがわからない
それが長く感じてしまったため面白さが半減
前半も突飛だが、まだ筋が通っており、役者の演技力も伴って面白かっただけに

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ダルメシアン07

3.0中村映里子体当たり。

2025年3月4日
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前半は時代設定や場面が非現実的で、不条理映画??と退屈に見ていたが、なるほどそういうことか、と。究極の状況で人間は欲望に駆られる。妄想を膨らます。それは人間らしく、切ない。哀れ。

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いつこ

1.0なんだなんだ

2025年2月18日
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鑑賞方法:VOD

怖い

寝られる

主人公(成田凌)は漫画家、引越の手伝いである女(中村映里子)と知り合う。
そして女は小説家の恋人(森田剛)と主人公の部屋に転がり込んでくる。
あとはよくわからなかった。
昔からこのような映画は女性の裸が多い。

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いやよセブン

2.5エロい男女の恋愛ものかと思ったら 現実と妄想の世界で考えながら鑑賞...

2025年2月15日
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難しい

エロい男女の恋愛ものかと思ったら
現実と妄想の世界で考えながら鑑賞する
映画だった

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いのしし

4.0俳優、成田凌を鑑賞


2025年2月12日
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鑑賞方法:VOD

最近気になっている俳優の一人だ。
断っておくが、私は至ってノーマルなオジサンだ。

彼は典型的な「男前」と評されるタイプではないと思っている。
しかし、個性的な顔立ちでもなく、むしろ端正な造形の持ち主だ。
ただし、その整い方が華やかでも、威圧的でもない。

佇まいにギラついた自己主張がなく、どこか静かで含みのある空気が漂う。それが単なる無邪気さなのか、それとも深い思索の表れなのかは判然としない。
同様に知性を感じさせるものの、本当に賢いのか、それともそう見えるだけなのか(失礼)も測りかねる。
それが彼の魅力の一端だろう。

短い台詞を発するたび、その言葉の裏に何かを感じさせ、惑わせる。
そして時折、穏やかな佇まいの奥に、ふと凶暴性を秘めているのではないかと思わせる瞬間がある。
それでいて、どこか安心感をも与える不思議な存在。

彼の魅力は、明確な個性にあるのではなく、その曖昧さと余白の中にこそ宿っているのかもしれない。

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ピッポ

2.0夢の中?

2025年2月12日
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雨の中急に始まるセックス、
太平洋戦争時の日本の様な、
朝鮮戦争時代の北朝鮮の様な、
手足を失った負傷兵になったり、
福子が車にはねられたり、
ずっと夢の中にいる様な作品。

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上みちる

3.5歌のないオペラ

2025年2月11日
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つげ義春原作の短編漫画4作品をベースに創作されたラブストーリーだそうだ。学生時代つげ義春の漫画が一時流行った記憶があるのだが、サブカルにはまっていた友人から貸してもらった漫画を読んでも何が面白いのかサッパリ。要するに当時の私がガキすぎて、つげの魅力がわからなかったのである。現代のウォークカルチャーの枠に当てはめるとすべてNGになりそうな、エロ、エロ、エロのオンパレード。しかしながら、無機質な絵と乾いたコメディに漂うなんともいえないペーソスが癖になった人も多いのではないだろうか。

なぜこの令和の時代につげ義春をピックアップしたのかは不明だが、片山監督が今までの路線とはまったく違う映画を撮りたかったことだけは伝わってくる。ポン・ジュノ譲りの生臭いバイオレンスとカタルシスを捨て去って、監督は本作で“(歌のない)オペラ”をやりたかったのではないか。日本統治下の台湾で瀕死の重症を負った一兵卒が死に際にみた支離滅裂な“夢”を、ベルトリッチ風に幻想的につなげた作品ではなかったのだろうか。監督御本人は本作を撮るために、『ジェイコブズ・ラダー』や『エターナル・サンシャイン』を参考にしたと語っていた。

男が死の床で思い出すのは、初恋の女や長年連れ添った女房のことではなく、娼婦と交わった激しいSEXのことらしい。義男(成田凌)が最期に思い出したのも、従軍慰安施設に暮らす娼婦“福子(中村映里子)”のことだった。義男の夢の中で、小説家の情婦やアドレノクロム採取施設の看護婦、ピンボールのように車に撥ね飛ばされる女、はては義男に漫画を描くためのカリグラフィーをプレゼントしてくれた恋人へと、次々とそのキャラ設定を変えていくのである。『マルホランド・ドライブ』のナオミ・ワッツのように。

映画冒頭はつげ義春原作の『雨の中の慾情』とまったく同じ展開だが、映画ラストをあえて原作漫画とは異なる終わらせ方にしている。原作では、田んぼの中で激しい情事に及んだ義男と人妻が、雨上がりの🌈がかかっている中を、何事もなかったようにバスに乗り込む場面で終わっているらしい。しかし、片山はその“🌈”だけ拝借した独自の解釈で本作を終わらせている。聞くところによると、ロケ地となった台湾では🌈の橋を渡って死人があの世に向かうという言い伝えがあるそうで、(漫画も映画も)エンディングは誰かさんの“昇天”を暗示していたのではないだろうか。

台湾でロケハンの最中も、中国軍艦がこれ見よがしに近郊の湾に停泊していたらしく、日本人が想像する以上の緊張感が周囲に漲っていたという。片山監督はその雰囲気を察して、戦争シーンをわざわざ後から付け加えたのだとか。私は思うのである。男と女が本能のままに激しく交わってさえいれば、そもそも戦争なんて起こりえないのではないか。それを法律や道徳、カルチャーで無理やり抑えつけたりするから戦争が起こるのではないか。人間の本能の中に隠れているエロスには、生殖以外にも我々がいまだ気づいていない役割が他にあるような気がするのである。たとえそれが、雨上がりの🌈のごとく、女の記憶からはかなく消え去っていく男の幻想だったとしても。

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かなり悪いオヤジ

4.0騙し絵のような映像

2025年2月9日
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悲しい

怖い

難しい

冒頭、義男の部屋の壁にプリズム様な光が映り細かに動く、これがラストシーンに繋がる。

物語の前半は所謂夢落ち物かと思いきや、やがて二重三重に畳み掛ける多重構造であることに気付かされる。夢の断片が儚く舞い散る様を映し出し、登場人物の内面に潜む複雑な感情や欲望を象徴する。夢の中でしか存在し得ない非現実的な光景と、幻覚のように錯綜する映像表現は、観る者に多層的な解釈を促す鍵となっている。監督は、意識の深淵に潜む夢と幻覚を大胆に表現し、その斬新な演出と緻密な心理描写は、観る者に深い感動と衝撃を与える。

ラストシーン、義男が今際の際に冒頭のプリズム様の光を再び見る。細かく揺れながらやがて臨終を迎えると同時に消えさる。死を迎え瞳孔が開き眼球の虹彩が消えるという比喩なのか。
結局、義男が見ていた夢幻は銃で撃たれ死ぬ間際に見た一瞬の走馬灯だったのだと観客は気付く。良くぞこれ程、複雑で綿密な構成をしたものだと感服した。

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るな

4.5虚構の数珠

Kさん
2025年2月9日
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観れば観るほどに、作中に散りばめられた仕掛けに夢中になる。記憶の片鱗から紡がれた虚構が数珠のようにつながりぐるぐると巡る。漫画家の頭の中というのはこのようなものなのだろう。
学生の頃に読んだ、記憶の中にある懐かしく奇妙なつげワールドのエッセンスを存分に体現し、さらに細部まで凝られた舞台セット、小道具、光、色彩で原作に負けない映像作品として完成しているのが素晴らしいと思う。『無能の人』の竹中直人がキャスティングされているのも心憎い。

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K

3.5つげ義春先生はご存命

2025年1月20日
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短編がほとんどとは言え膨大にあるつげ義春作品は大昔にねじ式を読んだだけ。幻想的でよくわからなかった上、今となっては魔太郎みたいな顔の主人公とメメクラゲしか記憶にない。その程度のつげレベルで本作を観たのだが、話をどう解釈するかは人それぞれでも、夢と現実を行き来する構成は原作ほどの意味不明さはなくけっこうわかりやすい。

福子がポーンと車に撥ねられるシーンや子どものつむじから液体を吸いとるエピソードなど、所どころで違和感ありありのつげ義春世界を、壁のシミを福子の裸体と被らせたり日常から惨劇の戦場に突然切り替えたり、片山慎三監督の演出で見応えある映像にしていたと思う。夢と現実との交錯は、思えば序盤から女子中学生のぎこちない日本語からすでに始まっていたのだろうけど、鑑賞したのがすでにひと月近く前なので、オレの記憶もどこまで本当なのかあやしくなっている…。

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ジョンスペ

 様々な時代、夢と現実を往来するつげ義春原作の映画化作。  「欲情...

2025年1月19日
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 様々な時代、夢と現実を往来するつげ義春原作の映画化作。

 「欲情」ではなく「慾情」とした事にオッサンは「劣情」をそそられたのだが、どうしてこんなに複雑な入れ子構造の夢物語にしなくてはならなかったのか釈然としなかった。単なる「慾情」がカッコ付けて着飾っているだけの様に見えて、観る者のストレートな「劣情」が度々蹴躓いてしまった。

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La Strada

3.5つげ義春の、というのではないエロスと平和と戦争

2025年1月6日
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2025年最初の映画。思いの外と言っては失礼かもしれない力作にしてそこそこの大作風。タイトルが小品感を醸しているのと、予告編はこれまたまったくそれとも違う感じで派手な感じもしたのだが、見ればもっとずっしりな野心作。まあ片山慎三なのでそりゃそうだ。エロスを包み込む戦争と平和。なんじゃそりゃ、と思うが本当にそういう出来。但しパーツパーツは野心みなぎるが物語設計は夢物語風味だからか大きな推進力に欠ける。最も単純なふたりの男とひとりの女の構図だけでも決して巧みに見せきれてるとは言い難い。成田凌はとてもいいし、なんとなく昭和エロス的シチュエーションはあるが長編を引っ張るほどのスリリングなアイデアはない。かといってつまらないかというとそんなこともなく、断片断片ははっとさせられる表現はてんこ盛り(雷、雨、車ですっ飛ぶ女体、シームレスに入ってくる日本軍の攻撃) 片山真三はサービス精神の塊なのかもしれない。力技でそうはなっているけれど、本来短編で強いエッセンスのものは短編のままのほうが強い印象を残すんだな、とは思った
なので予告編的要素とはぜんぜん違う面白さではあった

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ONI

3.0妄想の世界

2024年12月28日
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妄想と現実が入り交じった感じのお話でした
妄想の世界であって表現が結構ぶっ飛んでました

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nami

3.0幸せへの執着

2024年12月21日
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笑える

単純

今年一のイミフ映画。
片山監督のクセが全面に出ている。いくら何でもとっちらかり過ぎて2時間強画面を見続けるのがやっと。にしても設定と構成に対して尺が長すぎるって笑
成田凌目的での鑑賞だったけど、「スマホを落としただけなのに」に引き続き理想の成田凌が見れたからこれは満足。目をかっぴらくだけで狂気を演じれるのズルいって笑 怖い超えて笑っちゃうもん。まともじゃない彼が大好き。どんどん映画出てくれ頼む。

まぁ、とにかく中身のない映画。
ストーリーとかも何もなくて、ただひたすら犯罪行為を繰り返したり、男女の交わりを繰り返したりして時間が経過していくだけ。しかも描写が土臭くて全然綺麗じゃない。狙ってるんだろうけど、せめてモザイクはやめて欲しい。R15+に留めておきたいならカメラワークで見せないようにして欲しいし、全体をうつすならR18+にして本気でやって欲しい。この中途半端な感じがどうも気に食わず、同じく成田凌主演「窮鼠はチーズの夢を見る」が見たくなった。男同士のBLだったけど、あの生々しさは一周まわって綺麗で非常に上手い撮り方だった。

しかも全てにおいて肝心なシーンが短くて、どうも面白味に欠ける。特に、共同生活を始めるくだりがこの映画ではいちばん大事なはずなのにあっけなく終わってしまうし、そこからの展開も尾弥次が首を突っ込んでくる以外はほとんど動きがないもんだから、奇天烈なカットのおかげで飽きはしないけど、絶望的にワクワクがない。
そこからの現実と夢?の行き来の下りもなんかよく分からないし、ようやく映画っぽくなったと思ったら中身は相変わらずでお色気シーンが続くばかり。戦争の描写もあったけど、主人公の立ち位置が理解出来ず、一体誰に向けたなんの映画?って感じでどうもハマれなかった。

まあでもキャストは良かったし、全シーン台湾ロケというのもあって全体的な質感はなかなか引き込まれるものがあった。ただ、予告とイメージが違いすぎて、正直期待はずれ。色々やってるけど結局は枠内に収まったことしかやってないし、ぶっ飛び具合もあんまり。成田凌の怪演を見るだけのための映画。「さがす」みたいなオモロエンタメはなかなか作れないよねぇ。

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サプライズ

2.0片山慎三ワールドを堪能

2024年12月19日
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鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

難しい

つげ義春よりも片山慎三監督の世界観が色濃く出ている作品。難解なのは覚悟していたが上映時間が少し長かったかなと感じた。そしてよく成田凌がこの役を引き受けたなと感心するくらい難役だった。一般受けする作品ではないが片山監督作品は是非映画館で観て欲しい。

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よう

2.5相変わらずいい表情するねー

2024年12月19日
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鑑賞方法:映画館

のっけからぶっ飛ばしてくるわ(突き刺してできた穴…)
まさにエログロナンセンス全く月並みでない作品やね。
多分ほとんど理解できてないんやろうな~そう観てる方も何がわかっていてわかってないのかが曖昧、その辺が着地点なんやろうな。すべてをわかろうとするなんて、人間の傲慢ですね(^^;

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shige12

4.52024年の日本映画のベストワン候補となる傑作

2024年12月19日
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鑑賞方法:映画館

タイトルから色モノかと思いきや全然違っていた。

成田凌くん演じる義男の中村映里子さん演じる福子への強い思いが幾重にも重なるラブストーリーではあるが。

複数のステージが用意され、どれが現実でどれが夢なのか分からなくなる複雑な構造。観る我々は迷宮の中を心地よく彷徨う。

福子に翻弄される義男、あるいは自分。
強く追い求めても手に入ることはない。
まさに目眩くという言葉が相応しい。

リンチの「マルホランド・ドライブ」を思った。

それにしても中村映里子さん。綺麗でした。本当に素敵でした。女優賞を総ナメにしてほしいけど、、、

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エロくそチキン2