「全然怖くなかった、なんでだろう???」エイリアン ロムルス クラウディア🫶さんの映画レビュー(感想・評価)
全然怖くなかった、なんでだろう???
『エイリアン』シリーズはいいよね、1~4まで全部が、もう一度観たくなる。監督もリドリー・スコット(1979年)、ジェームズ・キャメロン(1986年)、デヴィッド・フィンチャー(1992年)、ジャン=ピエール・ジュネ(1997年)の顔ぶれで、もちろん『プロメテウス』(2012年)と『コヴェナント』(2017年)も傑作だし、『vsプレデター』1~2も最悪ではなかったよね。
で、期待して観た『ロムルス』だけど、なぜかまったく怖くなかった、その原因について考えてみた。
1.エイリアンがただの怪物クリーチャーと化していた
2.世代的に若返ったけど、童顔になったという以外の変化がなかった
3.アッシュが登場して、アンドロイドは二台、どちらも中途半端。
4.エイリアンの設定についてのこだわりが詰め込まれ過ぎ。
5.シリーズ各作品の焼き直しがいくら何でも目立ち過ぎた。
考えてみれば、展開早くてテンポよすぎたよね。やっぱ詰め込み過ぎだよ。エイリアンって、ちょっと油断していると、狡猾に忍び寄ってくる得体のしれないモノ的な怖さがあったよね。しかもアンドロイド(アッシュ)が絶賛する完全無欠の攻撃生命体。逃げ場のない状況で襲ってきたら、たまったもんじゃないよね、そのへんの安心感⇒絶望的な恐怖のメリハリがなかったからかな。
第一作は、一人一人やられていくシーンで、それぞれ演出の美学があって、恐怖も盛り上がったんだよね。それがよくできていたんで、その後は大胆に設定を変えてきたんだろうね。酸の血液を無重力で処理とか大量のフェイス・ハガーとかすごい数の小惑星とかのネタはいらないから、一匹でも超怖くてまったく歯が立たない原点に戻ったほうがよかったかもしれない。
ほかにも、登場人物たちにとっては、初めての場所なんだから、もっと迷ってもよかったし、アンドロイドのために、すぐに逃げ出せたのにレインが戻るなどのお約束のパターンも、感情移入できなかったな。
あっ、ごめんなさい、ロムルス・ファンの皆様!