「映画の流れは「エイリアン>13日の金曜日>エイリアン」な感じ。3以降よりはかなりマシ」エイリアン ロムルス kennyさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の流れは「エイリアン>13日の金曜日>エイリアン」な感じ。3以降よりはかなりマシ
初代エイリアンはホラーに新機軸を打ち立てた名作。いやつまりちゃんとした思考・行動力ある大人がきちんと作戦を立てるのに切り崩されるところとか。一番怖いのはエイリアンより・・なとことか。ギーガーの素晴らしいデザインとか。
その後2は見事な戦争映画。3以降はスピンオフも含め全部駄作。
巻き直しを懸けたロムルスは、ヤングアダルト市場を狙っている。スパイダーマンみたいな戦略。それは商売としてはまあわかる。伏線も全部わかりやすくて、このへんも中高生向きな感じ。
んで冒頭第一幕はいいのよ。初代へのオマージュもあちこちあるし美術は見事だし。全体に初代+ブレードランナーで、リドリー・スコット感凄い。それに最後の第三幕も「エイリアンシリーズ」らしさはあって悪くはない。
第二幕がなあ……。古いホラー映画スタイルに退行しちゃってる。いやつまり若いチンピラがぎゃあぎゃあ騒ぎながらひとりずつ惨殺されるというね。13日の金曜日になってるw あの手のホラーは登場人物に馬鹿な行動をさせておいて観客のヘイトを煽り、殺害シーンへの忌避感・罪悪感を緩和する。本作もまさにこれ。
というわけで採点7/10かな。中途がもう少しマシで、エイリアン出産からの気持ち悪さがなければ8。
あとSFとしての科学考証面はボロカス。脱皮したばかりのエイリアンが食物も取ってないのに巨大化するとか(このへん1からの欠点)。無重力<>重力ありが伏線なんだけど、重力ありから無重力化すると人も物も浮くとか。んなわけあるかい。無重力は浮力発生とは違うわw
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