「やや物足りなさ」エイリアン ロムルス SP_Hitoshiさんの映画レビュー(感想・評価)
やや物足りなさ
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エイリアン第一作目の衝撃は忘れられない。
あらゆる意味で新しく斬新で、完璧な映画だと思った。
それだけに続編の数々はどうしても第一作と比較してしまい、物足りなさを感じてしまう。
それでもエイリアンシリーズは常に何かしらの新しい要素(観客を驚かせる仕掛け)のチャレンジがあって、それが好ましいと感じてきた。
今回の作品には残念ながらあまりそれは感じなかった。
一作目のリブートのような印象。
一作目の面白い要素を使って、さらに大衆受けしそうな設定を詰め込んで、新しいエイリアンをつくってみました、というような。
しかし、一作目と大きく違うのは、登場キャラ。
一作目では宇宙船の搭乗員たちは高度な教育を受けた理知的な大人たちのようだったが、今作では教育を受けられないひどい搾取を受けている貧困層の若者たち。
その設定がなんだかありがちなホラー映画のようでリアリティを下げているように思った。
でもこの世界で使われてるコンピューターや機械類は妙に生々しくて良いと思った。
あと、人間とAIの対立と協力というテーマをしっかりと継承して発展させている点も良い。続編でこのテーマをさらに掘り下げるのかな?
それにしても、宇宙開拓時代になっても、こんな旧式の植民地時代みたいな大量の人力の労働とか残るもんなのかな? 今のところこの映画での未来描写には数々の疑問がある。
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