劇場公開日 2024年9月6日

「1+2<1 and 1+2<2」エイリアン ロムルス 尚五郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.01+2<1 and 1+2<2

2024年9月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

第1作のエイリアンを公開時に劇場で見て興奮した。あれから半世紀近くが経った本作を調布のIMAXで観てきた。本作はエイリアンの1と2を足したような作品。エイリアンの1では、宇宙船の機器がまだアナログでディスプレイもブラウン管で、ボタン類も当時のトグルスイッチや押しボタンだった。当時はまだPCもない時代だったから、それでも十分に未来的だった。本作も宇宙船の機器類はなぜか1作のリスペクトなのかブラウン管やトグルスイッチだらけである。なぜそうなのかは分からなかったが、ビジュアル的にはこういったアナログ機器の方が面白いしかっこいいと感じた。ただシナリオ的に1と2の足し算を超えておらず、驚きもスリルも及ばない。もっともこれは自分が歳をとったからかもしれない。登場人物もエイリアン1,2よりもかなり幼いキャラクターだ。しかし映画はいかにCG技術が進んでもシナリオを超えることはできないということを痛感する。また、昨今の映画ではCG技術が進むことであり得ない角度からの映像が多用され、それが映画のリアリティを逆に弱める結果になっていると思う。

尚五郎