「これぞ正統派SFホラー映画!!」エイリアン ロムルス HARUAさんの映画レビュー(感想・評価)
これぞ正統派SFホラー映画!!
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前作と比較したらエイリアンの登場シーンやバトルシーンは少ないが、懸命に逃げ惑う救いようの無い惨たらしさは前作よりも上質で「恐怖心」に焦点を当てた緊張感がありこれぞ正統派SFホラーだった。
特筆すべき点は、恐怖と絶望で怯える人間たちとは相反して合理的で冷酷な判断をするアンドロイドのアンディがこの物語の中で異彩を放っていたこと。
大勢の命を優先するため妊婦を救うことなく見捨るといった惨たらしい判断をしながらも、主人公たちと活路を見出そうとする冷静冷酷な姿はかっこよかった。
その中でも、印象的なのはフェイスハガーがはびこる部屋の中、音を出さず室温で人間の体温を誤魔化し気づかれないように部屋を進んでいくという大胆な敢行ぶり。情に負けず(というかロボットだから情がない)冷静でいる姿は人間とは対照的で頼りがいがあった。
そして、レインという女性主人公がとにかく有能でリプリーを彷彿させるキャラだった。場に応じて機転が利くため、コヴェナント号の無能クルーとは違い観ていてイライラしなかった笑。
特に、重力装置を利用し無重力状態にしてエイリアンの体液で宇宙船の床や壁が酸で溶けないようにし銃で蜂の巣にするシーンは斬新かつ胸熱で爽快だった。そんなやり方があるのか!!と上映中めちゃくちゃ興奮したよ。
そして、エイリアンの酸性体液で溶け死ぬシーン、チェストバスター、ドアが開かず逃げられないといったお決まりシーンもふんだんにあり古参ファンを満足させる映画だった。ラストはAVPのように変な含みのある後味悪いことは無く、爽快で後味が良いエンドだった。
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