「絶望を逃れた先には、屈辱的な絶望しか無い」エイリアン ロムルス imaxmaxさんの映画レビュー(感想・評価)
絶望を逃れた先には、屈辱的な絶望しか無い
IMAX 字幕版で鑑賞
序盤が長い。
序盤は特にエイリアンの見せ場がある訳でもなく、若者が会社に騙され脱出しようと廃船に乗り込むまでの人間の話ばかり。この時代は文明が高度に発達しているのか、衰退しているのか良く分からない世界です。そして、40分ぐらいしてようやくエイリアン様の登場です。
そのエイリアン様は、「クワイエット・プレイス」のような いつ現れるのかというドキドキ感や、圧倒的物量による見ている側の高揚感も感じられなかった。
若者は逃げ遅れた人を救おうとして更に窮地に追い込まれる。完全にエイリアンに取り込まれた仲間を発見するが、生きているので助ける。
エイリアンに取り込まれた人は生きているのではない。宿主になった。腹から飛び出し、そのエイリアンの内側には・・・。本来あるべき新たな命。これ程屈辱的な絶望はない。絶対助からない人を助けようとした結果、助かる可能性があった人も失った。もちろんその心情は痛いほど分かる。でもそこまで深い心理描写はされていないと思った。
後半には私は見る視点がエイリアン側についていた。
エイリアン映画だから、エイリアンがもっと見たい。より凶悪なエイリアンを。
人間なんかもういらない。宇宙船が廃船になった理由。理由があるから廃船になったんだよね。若者はそれが分かっていなかった。
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何回か出てくるギャグ。日本語字幕では日本流にアレンジしてあるけど、英語ではなんて言っているのか気になる。と言っても英語で理解は出来ないと思うが。
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