「スピンオフの化け物屋敷映画。やはりリドリー・スコット監督作とは格が違うか。」エイリアン ロムルス あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
スピンオフの化け物屋敷映画。やはりリドリー・スコット監督作とは格が違うか。
エイリアンは1と2、それにプロメテウスとコヴェナントを観た。何回も観たわけではないし観た時期も離れていて、エイリアン世界を語るだけの知識も見識もない。
ただSFパニック映画のパイオニア、金字塔である1と2(今回、確認したところ2の監督はジェームズ・キャメロンなんですね。さすがです)、こけおどしという意見もあるものの哲学的深みに迫ったともいえるプロメテウスとコヴェナントに比べれば、いかにも本作は軽量級作品ではある。
時系列としては1と2の間に属するお話とのことであり、高い評価が定着している両作品のスキマに若手監督を起用しスピンオフを作らせてみました、っていうリドリー・スコットのプロデューサーとしての腕前をみせる企画だったようにみえる。
そういう意味では、ローグ・ワンにそっくりと言えるかもしれない。ルーカスフィルムと同様、本作のスタジオである20世紀社もいまやディズニー傘下だしね。いや面白くないことはないんですよ。でも宇宙船を舞台とした化け物屋敷映画であるとしてもディズニーだしそこまでグロいものは出ないよねって見切っちゃっているからな。
詳しい人に教えていただきたい点が2つあります。
1つ目、今回の宇宙船は、ローマ建国伝説の双子ロムルスとレムスに由来する船名となっています。つまり二連形構造。この意味合いは何でしょう。タイトルもそうだし、ドラマもほぼロムルス側でのみ起きているようですが。
2つ目、アンドロイドと宇宙開発の悪玉企業、ウェイランドユタニ社。エイリアン1の頃はただのウェイランド社だった気がします。どこからユタニがくっついたのか、またその事情をご存知の方がおられればご教示ください。
ウェイランド社と湯谷社はそれぞれに革新的な技術を誇る大企業で、裁判で争うほどのライバル関係にあったが、ウェイランド社の経営悪化から合併し、超巨大企業となった。