劇場公開日 2024年9月6日

「間違いなく近年最高のエイリアン映画!」エイリアン ロムルス とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0間違いなく近年最高のエイリアン映画!

2024年9月7日
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ファスベンダーがいないのは少し寂しいけど、アンディ役デヴィッド・ジョンソンが完璧にアンドロイド役をモノにしている。そんな、『プリシラ』とまた違った最高さで美しく強く逞しいケイリー・スピーニーが引っ張り、アーチー・ルノー、イザベラ・メルセードなど若手競演の本作は、リドリー・スコット御大による伝説の1作目はもちろん、これまた別ベクトルに最高すぎる2作目の要素などシリーズへのリスペクトも含めながらフェイスハガー、チェストバスターから成体まで見る者を大いに楽しませてくれる素晴らしい作品だ!!
ファーストカットから引き込まれる……。ワクワクからのドキドキハラハラと世界観に没入できるプロダクションデザインに照明も相まってバチボコにキマった画と、次から次へと矢継ぎ早に繰り出される手に汗握る怒涛の展開・息のできない仕掛け満載に開いた口が塞がらない。格好良く、あるいは恐ろしく、印象に残るシーンやカットの多さ。(個人的には良かったが)ファスベンダーシリーズと化してきていた昨今のフランチャイズの軌道を変えるのに、変態スリラー『ドント・ブリーズ』フェデ・アルバレス監督という完璧な人選、どちらも妊娠させようとしてくる奴ら。新たな酸性の血を流す脚本も演出も見事だな、2時間の興奮。
由緒正しさ✕新鮮さ=スゴおもしろ!エイリアンに迫られる名カットなど、シリーズ伝統オマージュを想起させるような気の利いた同一・類似展開も胸アツな原点回帰。例えば少し『スター・ウォーズ7/フォースの覚醒』みたいなものだろうか?どう考えたってただの猿真似に始終して自分らしさが欠如したアッチよりコッチのほうがもっと新鮮な驚きに満ちているが。作品終盤、自分で決断・選択して戻ってきたときには完璧にリプリーになっているの最高。からの、トラウマになりそうなエイリアン人間、アレ駄目…"ドント・ブリーズ"ならぬドント・ビー・エイリアン(、ジャスト・ビー・リプリー?)!! これぞザ・エイリアン、否、ジ・エイリアンズ。

P.S. ディズニーのムビチケ(前売り)無い戦法、本当に嫌いなんだがアレ世間は許してるの?絶対的一大コンテンツ帝国のくせして守銭奴め。
ケイリー・スピーニーと言ったら、日本公開は遅くなっていて公開順が逆になっているけど、『シビル・ウォー』楽しみすぎ!本当に目が離せない役者だ。

Get away from her! You, bitch!
Die, motherfucker!!

とぽとぽ