「宇宙では、貴方の悲鳴は誰にも聞こえない」エイリアン ロムルス Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
宇宙では、貴方の悲鳴は誰にも聞こえない
1979年7月21日公開初日に新宿プラザで「エイリアン」と遭遇した。あれから45年、再び新宿へ出かけた。新宿プラザ劇場も今はもうない。(ゴジラビルになった)
「エイリアン2」は、今は無き有楽町の日劇1の通路に座って観た。あの頃は座席指定、入替制ではなく、立ち見が許されていた時代だった。満員だったが一刻も早く見たいので何処かに一席位は空席があるだろうと入ってはみたが、本当に満席で両脇の通路に立っている人もいた。立って観るのもシンドいので中央の階段状の通路に座って観たのだ。ロードショーの初日に通路に座って観たのは、後にも先にもこの時だけである。
9月6日(金)新宿ピカデリーで「エイリアン:ロムルス」を。
ケイリー・スピーニーが太陽を浴びている(後で判るが、これは彼女の夢である)。
第一作と同様に無音で行く宇宙船から始まる。"マザー"が始動する。今回、エイリアンと遭遇するのは男3人(うち1人は黒人アンドロイド)女3人(うち1人は妊婦。この妊婦が、後で意味を持つ)。パイロットの女性は中国人で、あ、ディズニー得意の忖度か。
前段の惑星部分はやや冗長で、惑星でのウェイランド・湯谷社に雇用されての採掘低賃金生活から抜け出すため、何年も宇宙を漂流していた宇宙船研究所ロムルスの冷凍冬眠装置を利用して9年先の太陽の光溢れる惑星ユヴァーガを目指そうと6人はロムルスに足を踏み入れる。
しかし、ロムルス内には「エイリアン」でリプリーが宇宙に放出したエイリアンの死体がウェイランド・湯谷社により回収されて(ノストロモ号の廃船も映る)フェイスハガーが36体も生体標本化されており、エキスも抽出されている。そして、ロムルスの乗員はエイリアンにより全滅していた。ロムルスに乗り込んだ6人にフェイスハガーの群れが、そしてエイリアンが襲いかかる。果たして生きてロムルスを脱出する事か出来るのか…。
基本的に第一作を踏襲しており(フェイスハガーに襲われ、チェストバスターにやられ、ゼノモーフに殺される)、過去作を観ていればあの引用かなと思われるシーンもある。これを焼き直しと見るか、リスペクトに基づくリブートと捉えるかで評価が変わる。
重力発生装置のオン・オフでの無重力状態が上手く使われていて、これは新鮮だった。ケイリー・スピーニーは(今後の役者人生でも)シガニー・ウィーバーを越えられるか。
ただ、フェイスハガーの群れがうるさく、ゼノモーフの怖さがあまり全面にでていなかった。
ラストのエキスで発生したエイリアン4モドキが、ハリー・ポッターみたいだったのは減点だ。
しかし、ウェイランド・湯谷社の何百年にも渡るエイリアンのエキスへのこだわりが理解出来ない。これも学習しない人類の皮肉か?本作は第一作の20年後、2は57年後、4は200年後?
ウェイランド・湯谷に漢字が使われているのはBR購入した時に知った。映画中にはアルファベット表記しか出てこないから。
映画ファンとこうして語り合う時間は本当に至福な時間でしたね。仕事にはかなり予習復習して臨んでいるのですが、なかなか覚えが悪く自己嫌悪なこの頃です。また映画を観てリラックスしたいと思います。またゆっくり語りたいです😭…お優しい言葉、本当にありがとうございました。
あー!あれ、そういうことだったんですね!全然頭入ってこなくて、前作との繋がりとか意識出来なかったので助かります😊
なんか、皆さんのレビュー読んでていかに凄い脚本だったか、そしていかに私が集中出来ていなかったかを痛感して震えております(笑)
コメントありがとうございます!
よりによって今作のような無音の緊張感がある作品でのことだったのでつい熱くなってしまいました😅
皆さんのレビューを読んで補完中です(笑)
コメントありがとうございます。ウェイランド社は宇宙飛行、湯谷社はアンドロイドに強い会社で、宇宙植民地開発のために合併したということらしいです。ということは時代が遡る「プロメテウス」ではユタニだけなのかな?確認してみます。