「エイリアン幼稚園」エイリアン ロムルス マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
エイリアン幼稚園
エイリアン
1979年に初作が公開されたSFホラーシリーズ
近未来世界を舞台に
商業用宇宙船ノストロモ号が遭遇した
地球外生命体「ゼノモーフ」と
それに襲われ無惨に
殺されていく人間たちを巡るサバイバルホラー
SF的にもホラー的にも
H・R・ギーガーによる
クリーチャーデザイン的にも
計り知れないほどの影響を各方面に与えた
初作はリドリー・スコット監督で
ゼノモーフとノストロモ号が遭遇した
真相までストーリー面も骨太に
出来上がっている
1986年の2はジェームズ・キャメロン監督に
スイッチし巧みな撮影技術を駆使し
ゼノモーフ達の生態により踏み込み
哲学的な仕上がりになり
リプリー姉さんは戦い続けた
そんな感じで監督を交代しながら
スピンオフや前日譚を含めると
9作も作られているシリーズ
(自分は2までしか観てない・・)
今作はドンブリの監督
フェデ・アルバレス
ホラー中心にHDR的に
暗調でガンガン撮っていく絵が
特徴的な監督だがどうだったか
プロットだけ見ると
洋館に迷い込んだチャラ勢が
次々襲われてみたいな感じか?
とB級タッチで面白くなるのかな
なんて思ってしまいましたが
なんのなんの
しっかりエイリアンしてるじゃ
ないですか
初作と2の間の時間軸との事ですが
このへんのチョイスは上手いと
思いました
まず本当にオリジナルの
当時のセット感がすばらしい
なんかアナログな感じとか
監督自身エイリアンが
好きな映画なのが伝わってきます
面白いのはゼノモーフの全景を
暗がりでなかなか見せません
あれならコスプレした
研ナオコ混ぜてもわかりません
まぁ客はもうフェイスハガーとかも
知ってるのもあるので
きたぁ~という感じになって
しまいますので
まぁいいでしょう
終盤の人間との合いの子のような
アイツは思ったより怖く
ならなかった気がします
黒人アンドロイド・アンディの存在も
光っていましたね
ドア認証以外で役に立つのか
立たんのかいまいち
わかりませんでしたが
個人的にはこのシリーズ
人間でもエイリアンでもない
アンドロイドの存在が挟まってるのが
面白いと思ってますが
うまく機能してると思いました
時間軸の関係上ド派手な設定は
持ち込んで後の世界観を壊してしまう
ことは出来ませんからそれを
目新しさがないと感じる声も
わかりますがこれを機に
1観てみようかな
2観てみようかなと思わせる
初見の人には効果的な作品に思いました