ブリーディング・ラブ はじまりの旅のレビュー・感想・評価
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フィクションという鏡を使って投影された父娘の関係性と絆
本作を観ながら不思議な感覚が身を貫いた。映画に大感動するわけでもなければ、物語として決してまとまりがいいわけでもない。しかし、ユアンとクララというリアルな父娘にとっては生涯忘れることのできない宝物になったはず。観る側は、本作が二人の実人生を反映しつつ、と同時に、事実そのままではないことも理解しておくべきだ。あくまでフィクショナルな役柄だからこそ彼らは(特にユアンは)安心して身を投じ、それでいて共同作業を通じて過去を俯瞰し、関係性を再構築していけた。そんな俳優にしか成しえない、特殊な通過儀礼のかたちがここにはある。それゆえストーリーを単線で観るよりも、制作背景や実人生を視野に入れながら複層的な視点で見つめるのが、本作の充実した楽しみ方と言えるのかも。思いのほか手作り感が強いが、大作映画では観られないユアンの味わいに触れられるのが嬉しい。これまた、娘だからこそ引き出せたとっておきの表情なのだ。
実際の父娘だからこそリアルに感じる
真剣に娘に向き合う良き父親。 中々立ち直れない娘。 しかし父親も完...
真剣に娘に向き合う良き父親。
中々立ち直れない娘。
しかし父親も完璧でなくて、、、
クララの左右非対称の眉が気になったのは私だけじゃないないハズ。
ラストの歌は2人が歌っている♪
Ewan McGregor, Clara McGregor
♪ Seabird (From “Bleeding Love” Soundtrack)
ユアン・マクレガーの実娘で俳優・プロデューサーのクララ・マクレガーがユアンとの親子間の問題や大切な記憶を、同世代の女性脚本家たちと共にオリジナルストーリーとして描いたロード・ムービー。
観てないが、ヘンリー・フォンダと実娘ジェーン・フォンダが父娘役で共演し、心の交流を描いたヒューマンドラマ『黄昏』(1981)がある。実生活におけるヘンリー・フォンダとジェーン・フォンダの不和があったがジェーンが父親のために映画化権を取得した作品でヘンリー・フォンダの遺作。
「伝わらなくても大切」
感覚的にかなり好き!!変わってるけど上質。
この映画のテイスト、エピソードの持って行き方、
とても良かった。かなり新鮮で面白い。
エピソード①
メキシコへ向かう寂れたハイウェイ。
頻尿で路上でオシッコをするターボ(娘)が、大事な所を虫に刺されて
夜の薬局へ薬探しに父親が奔走する話し。
結局、立ちんぼをしてた女性・トミー(テビン・マクダウェル)に
局部を診てもらい「冷やすといいよ」とアドバイスされる。
トミーはブロードウェイで自身の本を主演する夢を語り、
帰り際に、車のライトの光に、女優が「カーテンコール」でする
パフォーマンスを鮮やかにキメる。
儚く美しい・・・多分叶わない・・・から、
エピソード②
氷を取りに行った父親の不在中にスマホを見ていたターボが、父に
マイ・LOVE(再婚妻)から電話が来る。
「あなたの勇気に拍手を送るわ」的な事を言われて、
ターボは自分が画家の友人宅へ向かうのではなくて、
リハビリ施設に送られる事を知る。
父親を責めて、モーテルから抜け出したターボは、コンビニ帰りの
男に「ハイになれる所はない?」と聞く。。
男は「今時、知らない男の車に乗る女がいるとはね!!」
と自宅に連れて行く。
妻がいて、コカインをすきっ腹に、やることになった
ターボは昏睡して・・・気がつくと路上に捨てられている。
他にも芸が細かい。
裏エピその❶
ダイナーで食欲のない娘は、父の隙を見て、隣のテーブルに
飲み残されたワインを盗み飲みする。
そこに中年の婦警が来て、見咎める。
「身分証を出しなさい」
ターボが10ドル(多分)渡すと、お目溢しになったこと。
(日本の警官では100%あり得ない・・・逮捕されるわ‼️)
裏エピその❷
父のピックアップトラックがエンストする。
JAFと似て非なるおじさんが来て、知り合いが安く修理する・・・
と、怪しいコミュニティに連れていかれる。
ターボは住人の中年男の部屋に上がり込み、ウイスキーのショットを
2杯、どさくさに紛れて飲む。
父が「未成年だ‼️」と怒鳴ると、
男はビビって「俺も仮釈中なんだよ」
ホントにやばい娘だ。
油断も隙もならない。
ここでユアン・マクレガーの娘のクララ・マクレガーの印象を少し。
最初の妻はフランス人だそうだが、クララさんは
全くユアンに似てない。
背の高いレディ・ガガって感じの濃い系。
(未成年にはどう見ても見えないのだけど・・・。)
有名人を父に持つ高学歴、高身長、美人(好みだけど・・・)おまけに
コミニケーションにも秀でていて、プロデューサーで脚本も共同で
書いている。
なんか手放しで誉めれないんだよね。
そりゃ過去に酒やドラッグに溺れた過去が父親にも娘にもあり、
父親は家庭を捨てて、娘も捨てて新しい生活に舵を切った引け目がある。
大好きだったパパに捨てられた娘は、傷つきトラウマに悩まされる。
それが何さ!!
慰謝料も養育費も高額を貰って、酒と薬に溺れた⁉️
日本のシルグルマザーは養育費ももらえず、年収250万で
子供3人育ててるんだよ。
ぜーんぜん同情できない。
娘に才能があり、美貌もコネも使い放題。
演技も上手い。
メジャーになるだろうな。
良かったじゃん。
《締めの感動エピソード》
パパは娘にトラックのハンドルを握らせて、
「直進するのも、Uターンするのも君の自由」、
そして
リハビリ施設のドアをくぐるターボ。
心細くなって、後戻りしてドアを開ける。
見回すとトラックは見えない。
だけどパパは、ちゃんと立っていた。
ターボは見捨てられていなかった。
(少女時代の回想・・・幸せだった思い出が、失ったパパが、
(いつまでも苦しくて、辛いのかも知れない)
娘が
そろそろの決着
扉を開けること
依存症の娘をある場所に連れて行くため、長く疎遠だった父娘が再会し旅する物語。
細かい事は描かれず、それぞれに問題を抱えているらしい2人の道中での色々な人との出会いや軋轢を描いていく。
漠然と、過去に家族を捨てた父と心に問題を抱える娘…というのはわかるが、背景がぼんやりしたまま暫く進むのでモヤッとする序〜中盤。
しかし、旅は道連れを地で行く展開の中、様々なトラブルと共にその過去が明かされていき…。
広大で美しい大地とBGMがとにかく心地よい。
道中で出会う人は皆曲者揃い。それでも衝突の末、2人が出した答え…う〜ん、やはり家族って大変ですよね。
お気に入りキャラは薬局横で出会ったねぇちゃん。「ある意味プロ」は笑いそうになったw
しかし彼女も恐らく並大抵の人生ではなさそう。
そんな彼女の舞う別れの場面は、なんか元気をもらえた。
そしてラスト。何気にフロントマンがボソッと言ったセリフが全てを持っていきましたかね(笑)
一度出ていくシーンはグッと来ましたね。
そもそも実の母も御健在のようなのに、何故疎遠な父が来たのがとか色々よくわからんままだが、抽象的ながら美しいロードムービーだった。
アル中娘と父親のロードムービー
ユアン・マクレガー父娘の映画です。
実の親子で、実話らしい。。
友達に、ユアン・マクレガー『トレインスポッティング』『ビック・フィッシュ』が好きな奴がいて、それが頭にあったのか見に行く事になってしまった。
アル中の娘と父親のロードムービー。
娘が小さい時に父親は家を出て行ったりしてて、長らく一緒には暮らしていなかった。
今はその父には新しい家族もいる。
複雑な環境が少しずつ明かされながら、旅が進む。
映画自体は低予算映画というような作りで、なぜこんな映画にユアン・マクレガーが?って思うけど、実の娘が関わっているからなんだろうなと思いながら見ていた。
過去回想シーンなんかは、ちゃちかったし。。
でも、この娘、良かったです。
父の目を盗んで酒を飲む、どうしようもない娘を魅力的に演じていた。
それと、実の娘だからだろう、ユアン・マクレガーの目が終始優しかった。。
私的には、ユアン・マクレガーはオビワンの人。
いまでも昔、仙台東宝の先行レイトショーで見た『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』を思い出す。
まだまだ若くてカッコいいですね。
年齢が気になって調べてみると今53歳、ファントムメナスの頃はまだ20代だったのね。
マクレガー家
意外な拾い物のロードムービー
父と娘の絆再生物語。
アメリカの病みや深い。出口はあるのか?
エンドロールの
泣きそうなロードムービー
実話じゃないんか
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