REQUIEM ある作曲家の物語のレビュー・感想・評価
全4件を表示
映像が不思議。でもとっても美しい映画 ストーリーはこういう映画にし...
映像が不思議。でもとっても美しい映画
ストーリーはこういう映画にしてはしっかりフラグを回収しててスッキリ観れる
フランス映画が好き層には刺さるとおもう
映画館に脚本家が書いた原作小説が売っていたので買って読んでみたが、そちらの完成度がとても高く小説を読むと映画の?なところも解決する。ただ映画は小説にはないシーンもあるので、ストーリー上なんのフラグでもなかったレストランであの曲の演奏をするのか意味不明(ネタバレするので曲名はなし)なところは解決しない。
推しの俳優さんやアイドルがいる人は、トータルでみんなよく描かれているんで観て損はないかも。わたしの推しの姫野くんは出番がすくなかったけど
楽曲や映像センスは好きなんだけど、語られる物語に深みを感じないのは残念かも
2025.3.6 MOVIX京都
2024年の日本映画(101分、G)
ある作曲家の苦悩を描いたヒューマンドラマ
監督は菅野祐悟
脚本は宇咲海里
物語の舞台は、都内某所
売れっ子作曲家として名を馳せている城島匠(平岡祐太)は、ある雑誌のインタビューに答えていた
聞き手は編集長の向井(桜井玲香)で、この記事は雑誌の巻頭記事になるという
城島は音楽を通じて映画体験を深いものにしたいと考えていて、その想いを取材に乗せていた
また、彼には愛弟子の姫野(安藤謙太郎)がいて、彼はマネージャーも務めていた
姫野は城島を天才だと感じていて、その楽曲センスに敬服していたが、多忙すぎるスケジュールを組むことに嫌気が差していた
ある日のこと、美術館で向井と再会した匠は、そこで世間に流れている噂話を耳にする
それは、匠が大学時代に色恋沙汰を起こしていたというもので、その話を聞いて学生時代のことを思い出してしまった
匠には唯一無二の親友・神野慎吾(けいちゃん)がいて、彼は紛れもない天才だった
だが、同級生のチェロ専攻の学生
・桜木玲奈(関川ゆか)を紹介したことを機に、その関係性がおかしくなっていく
神野と桜木は大人の関係を持ち、それが噂の種となっていた
さらに、神野が自殺をしたことも大きな話題となって、憶測が飛び交っていたのである
映画は、天才作曲家の苦悩を描いている作品で、誰にも言えない秘密を抱えていた
それが、同性愛者というもので、神野と桜木の関係で受けた衝撃というのは、世間が考えているものではなかった
そして、神野から「自分が死んだ時にはレクイエムを作ってくれ」と言われていて、その言葉が彼を縛り付けていたのである
という感じの物語で、かなり凝ったカメラワークがたくさん登場する
また、普通の人が着ないような服もたくさん登場し、原色含めて鮮やかなカラーリングとなっていた
かなりハイセンスな仕上がりになっていたのだが、物語的には「嫉妬に囚われている」「天才と言われることの重荷」というものなので、伯爵(加藤雅也)の言う「幻影」という言葉の意味も違ってくるように思えた
ラストでは、レクイエムを完成させるのだが、そこで礼拝堂のようなところに神野が登場し、すっと消えていくようなわかりやすい演出があって、映画的にはそこまで難解なものではなかった
それよりも、どうしてこの物語をこの映像センスと結びつけようとしたのかが謎で、色々とわからないところが多かったように思えた
いずれにせよ、クラシック音楽が好きだとOKで、劇中では監督が作曲した楽曲がたくさん登場する
そう言ったものを楽しむ映画となっていて、物語の奥深さと言うのは二の次のように思えた
カフェの学生の衣装が男女が逆転していたり、違う場所で話しているのに同じ場所で背中向きで撮影するなど、相当な意味があるのか、感覚的なものがそのように表れているのかわからないシーンが多い
製薬会社絡みの話も独立しているように思えるし、姫野を追い出したり、養護施設に迎えに行ったりするシーンはコントのようにも思えてしまう
何を求めるかで評価が変わると思うが、万人受けはしないと思うので、そのあたりを注意された方が良いかもしれません
伯爵ってあだ名ですよね?
全4件を表示