「久々の第二次大戦秘話は非紳士的戦争省」アンジェントルメン シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
久々の第二次大戦秘話は非紳士的戦争省
往年の戦争アクション『ナバロンの要塞』や『荒鷲の要塞』みたいな、久々の第二次大戦中の特攻部隊もので思わず嬉しくなりました。旗色の悪いイギリスが大西洋を制圧するナチのUボートを無力化するため、ならず者部隊を使って補給船を爆破する実話ベースのお話しです。ならず者部隊の漁船がナチの駆逐艦を爆沈させるオープニングからして快調で、お約束の一癖も二癖もあるメンバーもなかなか愉快です。一応史実に則っているので、ミッションはUボートの補給船爆破と地味な感じだけど、途中での仲間の救出ミッションでのド派手なドンパチや列車内でのナチの秘密文書を奪って元に戻すサスペンスなど、あの手この手で楽しめます。補給港までの日数制限があまり意味ないことや、メンバーの特技を発揮するシーンがあまりないのがちょっと惜しいけど、頭を空にして観られる戦争ものは今時珍しいです。できればシリーズ化してほしいです。役者では、ヘンリー・カヴィルが髭面と軽めの演技でスーパーマンのイメージを払拭。女スパイのエイダ・ゴンザレス、怪力無双のアラン・リッチソンも、インパクトがありました。
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