くすぶりの狂騒曲のレビュー・感想・評価
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(陳腐な表現だが)‘底辺’お笑い芸人たちの「青春譜」。
‘サイタマ流し‘とも言うべき場末のコヤ(劇場)に送られた、‘華’のないお笑い芸人の群れ「大宮セブン」。主人公の舞台は当然ウケることもなく、‘ワーキャー’も‘出待ち’もない。そんな中でも決して諦めることなく、‘至高’の賞レース「M-1」に向け、日々芸人仲間たちと切磋琢磨し試行錯誤する。舞台だけでは食えずバイトに明け暮れる毎日でも‘ネタ’づくりにだけは余念はないが、焦りのあまり「改名」やメンバーの組み直しさえ試みて迷走する。だが、そんな彼らでさえ毎年多数誕生する「芸人志願者」たちの中では、遥かにそして確かに「頂上」に近いところに位置する‘エリート’ではあるのだ。
ps.「モデル」との対比(見た目)という点では⓵文田(囲碁将棋)②野田(マヂカルラブリー)③村上(マヂカルラブリー)の順だろうか(ただし自分的には馴染みのないメンバーの方が多いので参考まで)。
厳しい世界
ドキュメント?
待ち合わせの時間つぶしに見たが
お笑いファンでないと厳しい。
それなりに知っている名前も出ていたが
本人なの?役者なの?と見分けがつかない
人にはつらい映画・・・。
ファンならどうぞレベルでした。
好きですね
お笑い好きの私と映画好きの私、ふたりとも大満足な映画
私は芸人さんが大好きで、これまでに数多く公開された放送された配信された、芸人のドラマを描いた作品が好きで…
その中で今回、タモンズ&大宮セブンをピックアップしてくれたのは本当に胸熱…!!大好きなので、嬉しかった。
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とは言え、私は今のタモンズや大宮セブンしか知らなかった。みんな昔くすぶっていたのは知っていたけど、私が知ってるのは既にきらきらしてる状態だったから。あんなに漫才も平場も面白くてキャラもたってて親しみもあってファンのみんなに好かれてる彼らの、これまでの苦労やくすぶっている歴史を、今回の映画を観て…。なんと言うか…もっと好きになってしまった。
大波本人は、和田さんが俺演じるのはかっこ良すぎやろ…って色んなとこで自虐言ってるけど、見た目こそ違うものの大波の笑いに対する信念や漫才は本当に面白くてかっこいいから、だからこそ和田さんが更にかっこよくみえるんだよ…。と思った。
駒木根さんは安倍ちゃんそのもの。安倍ちゃんの面白いとこ素直さやかわいいところ、人間くさいところ全て体現してて…。和田さんも駒木根さんも凄いよ…俳優って、役者って凄いよ…。
そのほかの大宮セブンメンバーも素晴らしい、ファンとして言わせてもらうけどクオリティが高い…。セブンライブなんて普段のセブンライブ観てる錯覚にすらなったもんね。演技してネタやって笑いとって泣かせて…何重にも役者さんが努力して積み上げて出来たこの作品…。こちらとしても何重にも笑って、そして泣いてしまった。
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男性陣も素晴らしいけど、女性陣もめちゃくちゃ良かった!!辻凪子&永瀬未留…!!!胸が熱くなるシーンを沢山ありがとう。あと、めちゃくちゃ魅力的です…。大宮セブンが満席になり興奮するマネージャー、タモンズをずっと信じ続けたコアなタモンズファンの歌う歌。あーあ、何度ジーンとさせるんだ…。
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高校時代の屋上や、安倍家の感じ、文田のうぃっすシーン、根建の熱い言葉のシーンなどなど好きなシーンが沢山あるけど、やっぱり国道を挟んでの大波と安倍ちゃんのあのシーン。お笑い芸人映画の映画史に残る名シーンだよ。あのシーン大好き、心に沁みに沁みた。
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わたしの周りにこの映画観た人がいないので、観賞済みの各芸人のコメントを読み漁りYouTubeの感想を聴いたりして、ずっと未だに余韻に浸ってます。主題歌の河口恭吾の「悪い恋人」(「夢」を恋人にみたててる最高にジンとくる素敵な歌です)を聴きながら、私は今後もお笑いと映画をもっと好きになってく人生なんだなあと思いました。
二軍の試合みたい
2014年さいたま市にオープンした「大宮ラクーンよしもと劇場」に、東京で日の目をみなかった芸人たちが集められた。なんとか劇場を盛り上げようとするが、客はまばら、コロナ禍の追い打ちもあり、恵まれた環境とは言えなかった。そんな中、すゑひろがりずがM-1グランプリの決勝へ進出し、続けてマヂカルラブリー野田がR-1グランプリ優勝、そして、マジカルラブリーがM-1グランプリ優勝を果たすなど、メンバーたちの快進撃が始まった。そんな中、初期メンバー、タモンズの2人は結果を出すことができず、苦しんでいた。そんな話。
東京で受けないからさいたま?大宮?
ま、その中から人気の出た人も居るから、こういう場は有った方が良いだろう、くらいの感想。プロ野球で例えたら二軍の試合みたいなものだろう。
タモンズが主役だったのだろうけど、売れない芸人を取り上げても、どうなんだろうね。トップになった人の話ならまだわかるが。なので、面白くなかったし、合わなかった。
現役の実在お笑いコンビは映画化に向かない
タイミングって言いたいの?
「大宮ラクーンよしもと劇場」に集められた吉本の売れないお笑いタレントの1組「タモンズ」の話。
7組のお笑いタレントを集めて作られた大宮セブンがなんちゃらと始まって行くけれど、自分はお笑い番組はほとんどみないので顔をみればわかる人もいるだろうけれど、演じているのは俳優だし、名前を言われても???という状況で観賞。
全然ウケす、時には観客ゼロで舞台に立つ彼らのうちの1組が、自分たちの漫才のスタイルに悩み、葛藤し、迷走しという展開で、それ自体は物語としてまあわかるものの、結局なんで売れたの?
売れないお笑いの人達って、騒いだりまくし立てるばかりだったり、面白いと愉しいを一緒くたにしちゃっていたりするしで、言っちゃ悪いがやはり面白くないんだけどね…。
ネタが変わった訳でもなければ、喋りや間が良くなったとかそんな話しもなくて、ただ振り出しに戻っただけみたいな感じなのに…と、なんか釈然としなかった。
【”大宮セブン”日の当たらないお笑い芸人たちの姿を、”タモンズ”のコンビの将来への不安、売れた仲間への嫉妬と悔しさをばねにしてそれでもお笑いの道を突き進む姿を軸に描いた作品。】
ー 私は、お笑いは詳しくない。何しろ、正月のお笑い番組しか見ないから、Mー1-グランプリ関係の好きなコンビは「中川家」と「ナイツ」位である。本作で、劇場の支配人を演じた「チュートリアル」の徳井義実さんを辛うじて知る位である。あ、あと、「笑い飯」も好き。
”古いなあ、と言う声が聞こえて来そうだが、良いのである。オジサンだから。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・”タモンズ”の突っ込み大波康平を演じる和田正人が、良い。高校時代にコンビを組んボケの安倍(駒木根隆介:余りいないタイプの良きバイプレイヤーである。)への負い目があるのか、ネタ作りに煩悶し、時にはイキナリコンビ名を”月”に変えたり、トリオにしようとしたりする。
・家庭がある安倍も、コンビニバイトを二つ掛け持ちしている。コンビニの同僚から”安倍さんって、俺が小学校の時からバイトですよね。そんな俺に注意されるのって、キツクナイス化。”と言われたり・・。
けれども、愛想のない奥さんも彼がバイトから朝方バイトから帰って来ると“起きちゃった”と言って、水を出してくれるし、男の子も彼の似顔絵を描いてくれるのである。
<一番、沁みたのは数少ない”タモンズ”のファンの女の子の姿かな。
彼女は”タモンズ”が結成直後に、ペデストリアンデッキの通路で誰も聞いていない漫才を、遠くで笑顔で聴いていた女の子で、少し吃音気味なんだけれど、”タモンズ”を応援しているんだよね。
そして、彼女は彼らが”デビューした”ペデストリアンデッキの通路で初めてギターを披露するんだよね。
更に、ラストで大波と安倍はコンビに戻り、鉄板の掛け合いを、道路を挟んで走りながらするシーンも良かったな。じゃーね。>
ヤクルト笑
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