「不遜な感情が堂々巡りする」ナミビアの砂漠 ゆうきさんの映画レビュー(感想・評価)
不遜な感情が堂々巡りする
とにかく長かった。まだかな、と時計を見たのが経過後1時間半。そこそこ限界だったけど最後までなんとか頑張って見ました。話が面白くないとかではないし、役者さんたちの演技は常に満点。若者のリアルな日常や、仕事へのスタイル、恋愛への依存度などが事細やかに描かれていました。きっとあえてセリフを少なくしているのでしょう。そんな中で、登場人物たちの情緒をこれだけ巧みに演出できるのって、制作側、演出側はかなりエネルギーを持たないと無理だと思うから、やっぱり凄い作品なのだとも思うのです…が、それを差し引いても長かった。
まず何を伝えたいのか、まったくわからず。どう受け取っていいかわからない場面がずっと続いたので、しんどかったです。そもそも私はこういう若者のリアル日常をドキュメント式に追ってるという映画が苦手みたい。「ちょっと思い出しただけ」も過去に低い点数をつけてしまったしりりまぁ実際にこういう若者カップルは大勢いるし、私も経験があります。人生としての苦い記憶としてよみがえっただけの、そこそこ辛い時間でした。合う人には合うと思います。寛一郎さんもしっかりと嫌な役を演じ切れていたし、金子大地さんも素晴らしかった。唐田えりかさんは相変わらず綺麗でした。そろそろ河合優実さんは、明るい役どころで見たいです。
コメントする