シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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新米カメラマン ジェイシー、私が撮らねば誰が撮る
アメリカ内戦の戦争映画か?と思ったが、戦闘シーンは、ラスト30分くらい。(←迫力あります。)というよりも、新米カメラマンのジェイシーが、過酷な状況に適応していく姿を描いているのを主とした作品かもしれない。ジェイシーは、最初は足手まといだったり、気弱な存在であったが、修羅場を何度もくぐることによって段々とその行動に変化が現れてくる。大胆不敵か感覚が麻痺してしまうのか?戦場下においての人間の変わり様が、ある意味怖いくらいだ。(それは兵士にも同じことが言えるのだが)ラスト近くで、「ここで、シャッター押すかよ?」と思ったが、戦場カメラマンというのは、あれぐらいの気合いがないと務まらないかもしれない。今ではウクライナやパレスチナで、カメラマンや記者たちが命懸けで報道しているという現実があるわけだが、この人たちの出番の無い平和な世界が理想です。余談ですが、リー役のキルスティン・ダンスト(サム・ライミ監督のスパイダーマンシリーズのヒロイン)が、いいおばさんになってしまいました。
これこそがアメリカ建国の理念
久しぶりの映画館。
この映画は前から見たいと思ってたので、ちょうど映画が見れる環境になったので観に行くことにした。
最初、この映画はアメリカの色んな場所でドンパチやっている戦争映画だと思ってた。
しかし、形としては「ロードムービー」だった。
主人公のジャーナリストであるリーが、内戦中のアメリカで大統領へのインタビューのためにワシントンD.Cへ車で旅をする。もちろん、気楽な旅行ではなく内戦中のアメリカの横断なので、様々な命に関わるような事件が起こる。その過程で、最初幼いジャーナリストの卵だった、同行者である少女ジェシーが成長していく。
これが縦軸の話。
しかし、背景として重要なのが、アメリカは「銃」を買える=使えるのが当たり前、ということ。これは建国の理念でもある。市民は銃を使って腐敗した政府を倒す革命を起こす権利を有している。だからこそ、銃の携帯が認められている。
その帰結が、この映画のラストシーンなんだろう。
この権利が認められている以上、最後は「大統領の殺害」になる。
憲法を変えて3期も大統領を努めた人間を市民が殺すのは当たり前、という考え方(理念)。
だから、あのラストは必然と言える。
わりとアメリカ映画は「大統領を助ける」ストーリーが多い。最後は主人公に助けられる。ドラマ「24」を引き合いに出すまでも無く、核が落とされる危機とかがあっても、最後は主人公がどうにかしてしまう。しかし、こんなにあっさりとホワイトハウスが陥落し、大統領が殺される映画も珍しい。
アメリカの核とも言える「銃」と、もう1つの核とも言える「言論の自由」を支えるジャーナリストをうまく融合させた、非常に見応えのある素晴らしい映画だった。
さて、現実のアメリカでは、共和党のトランプと、民主党のハリスが大統領戦を戦っている。
この映画を見た日のあと2日ほどで結果が出る。
昔とは異なり、共和党のレッドステイトと民主党のブルーステイトは価値観が重なる=妥協できる箇所が無くなってきている。同じ国の国民として成り立たなくなっているように見える。二極化の果てだ。この状態では、大統領選でどちらが勝っても、この映画のような内戦(第二次南北戦争)が起こる危険性がある。だからこそ、今この映画を上映しているのだろう。
アメリカはどうなるのか。
そして、アメリカのポチ(属国)である日本はどうなるのか。
日本では衆院選が終わり、あの体たらくの自民党をまだこれだけの人が支持しているのか、と絶望的になったが、まぁ、落ちるところまで落ちない or 世代が入れ替わらない限り、変わらないんだろう。
とりあえず今は、大統領選の経過を見守っていこうと思う。
映像の迫力・テーマの拡散
どこを見せたい映画なのかイマイチ理解できぬまま映画は始まり、映画は終わる。観終わって従軍記者の映画だったのかと今更ながらに気付かされドッと疲れが出る。その疲れの原因はもちろんその作品のクォリティの高さによるものだが、その画面の迫力に対して物語の内容が把握できないまま引っ張り続けられる疲労感もその一因である。とにかくシュールだ。改めて言うが作品の質は高い。
よくできたシーンはある。でも不自然さが気になる
内戦で社会秩序が崩壊して、暴力や殺し合いが横行している国の恐怖をリアルに描いていて、怖さを感じた。特に、予告編で出てくる赤いサングラスの民兵と交渉する場面は緊迫感がある。彼が何を考えているのかがわからないので、助かりそうな道が見えず、追い詰められる気持ちになる。この場面の結末もうまくできていて、この映画のベストシーンだろう。
政府軍と西部連合が戦っていることになっているが、そのどちらとも関係ない人たちが怖いというのは、その通りだろう。映画の後半で西部連合のキャンプに、主人公たちが入ると安心する。軍隊の秩序があり、プレスの主人公たちに危害を加えることはなくなるので。
戦闘の迫力ある画面や兵士が死ぬシーンがたくさん出てくる。映画的にはその方が見ごたえがあるからだろう。しかし、現場を取材する主人公たちプレスが『戦闘の真っただ中にいること』について、さすがにそんなことはないだろうと思った。明らかに戦いの邪魔になっているし、死ぬ確率が高すぎて、「いくらなんでも、それは自殺行為」と感じる。戦闘シーンが出てくるたびに、ストーリーについて行けなくなった。
いちいちフィルムを巻きあげなくてはならないカメラを主人公ジェシーに使わせているのも、「いくらなんでも」と思った。映画のアクセントだとしても、やりすぎと思う。そして、ラストシーンで連写をするような場面があるが、連写は無理じゃないのと、違和感を感じた。
夜、対空砲火の光が遠くに見える中で野宿をする場面、主人公たちが長い会話をしているあいだずっと飛び交っていて「花火じゃないんだから、そんな頻度で見えるはずがない」と思った。
内戦の展開は「設定」であって、気にする必要はないとは思うが、違和感がある。「ワシントンDCを攻めて、大統領の殺害を目指す」という作戦は、攻める方の損害も大きい最低の選択肢(核のボタンを押されたらどうするの?)だと思うし、そもそも「無秩序になってしまったアメリカで、ワシントンDCを取っても、何も得るものはない」と思う。
Dolbyでの鑑賞をおすすめします。
Dolbyで鑑賞しましたが、本当に戦場に入っているような感覚でした。
私は戦争ゲームをたまにしますが、それ以上の映像美でやっぱり映画は凄い!と思ったくらいです。
(戦争ゲームはするけど、実際に戦争に絶対なって欲しくないです!)
ストーリーは、アメリカが分断された後から始まりますので、何故分断されたのかハッキリと描かれておりませんが、トラン◯元のような過激思想が市民の怒りに火をつけてクーデターを引き起こしたと推測します。
ストーリーが進むにつれて、ジャーナリストの熟練者と卵の心の変化がわかります。
戦争は人の心を忘れさせるのかと、とても恐ろしくなります。だから戦争は始めたら駄目なんだと映画を観終わったら強く感じました。
どちらかがボロボロの瀕死になるまで戦う。
どちらかが核を使うまで戦う。
おそらくこの映画ではクーデター成功したが、内戦はすぐには終わらないだろうと感じます。
映画の最後のしたい名前で笑顔の写真は、人間の不気味さ恐ろしさを感じました。
タイトルなし(ネタバレ)
現代アメリカで内戦が起きたらこんな感じだろうな、というのをリアルに描いています。(細かい突っ込みはヤボなのでやめておきます。)
緊張と緩和の落差が大きく、途中からは緩のシーンになると、「ああ、緩がこのくらいだとすると、次は相当すごいのが来そうだなぁ」と身構えるようになりました。
主人公たちが非武装のジャーナリストで、決してスーパーマンでは無いので、いつ殺されるか分からない、という点でも最後までハラハラして見れました。
従来のハリウッドの大作映画では、国難の際にみんなが結束して戦う、というものが多かったと思います。でも、「実際、あの国ってそんなに一枚岩かぁ」というのが、日本人からの視点では昔からあって、ちょっとした切っ掛けがあれば崩壊するのではないか、という作品もありました。(例えば、亡くなられた伊藤計画さんの虐殺器官や大石英司先生の合衆国シリーズ。)ハリウッドでそういう映画が作られないのは、その映画が「ちょっとした切っ掛け」になりかねないからではという邪推もしていましたが、トランプ政権を経て、国内の分断が当たり前になった当世で、きちんとその状況に向き合う作品を作った、という事かと思います。
日本で内戦が起こったら、どうなる?
完全主観の映像。観客は冒頭から「内戦中のアメリカ」に放り込まれます。同じ主観の映像と言えば、サム・メンデス監督の「1917」が浮かびましたが、本作は現代のアメリカを舞台にしている分、没入感が一つ上でした。"実際に起こりうるかもしれない""もしここに居合わせたらどんな行動を取る?"観客に投げかけられているような心境になります。
カメラワークと臨場感ある音響で、終始緊張感のある映画体験ができます。死体の表現も現実に近い。見たことないけど😅
最終盤、ホワイトハウスでリーが撃たれ、亡くなる時のジェシーの反応→序盤で「憧れだった」と言うにも関わらず、亡くなったリーに対して悲しむ様子は(見たところ)ありません。思えば、ホワイトハウスに進軍する市街地戦の時からジェシーの顔つきが変わっていました。序盤のビクビクしながらついていく姿から変わって一心不乱にカメラを構える姿に、戦争が人を変える狂気を感じました(もちろん使命感に目覚めたという解釈も可能だと思います)。
言論の自由をアクションで語る傑出したエンタメ作品
戦場カメラマンの視点からアメリカの分断と内戦を描いた物語。
キッカケさえあれば人間は簡単にモラルを失う。首都までの1300kmの道のり。進めば進むほど狂気の地獄が広がっていく。
まるでアメリカに舞台を移した現代版の地獄の黙示録を見ているかのようだった。
ただ地獄の黙示録と決定的に違うのは主人公が兵士ではなく記者だという事。そして旅の目的が将軍の暗殺ではなく、独裁大統領のインタビューだという事。
どんな過酷な目に遭っても、その目的を見失わない限り言論の自由が死ぬことはない。
ラストシーンで記者のジョエルが大統領から引き出した一言がそれを象徴していた。
兵士たちが大統領を撃とうとする寸前、ジョエルが大統領に今の思いを尋ねる。
それに対し、大統領は震えながら「私を殺させるな」と答えた。
大統領の人間の小ささと、そんな男のために戦争が起きてしまった悲しさが、その一言のインタビューがなければ誰にも伝わらずに終わってしまう。
記者たちの行動そのものが作品のテーマを体現しているように感じた。
脚本良し。演出良し。脇役良し。しかし残念ながら主演のキルステン・ダンストだけ演技下手。この人は昔も今も演技下手。
記者仲間のサミーが死んだシーン。写真を削除したのはその死を受け入れるのが辛かったからか、それともその死を仕事にしたくなかったからか、あの芝居では分からん。
権威主義と分断と暴力が蔓延する社会。それでも報道し続けることを諦めてはいけないというメッセージ。伝え続けなければ言論の自由が死に、民主主義が終わる。
つまり、この映画のテーマは一言で言うと言論の自由。それをエンタメとしてアクションで表現してる。ほんと傑作だと思う。
意外だった
アメリカが分断されて内線起こるって、
日本人からしたらとんでもない話で、
引いては世界中が混沌となる危険性もある。
そんな話を如実に描くのかと思いきや、
戦争というか、
暴力の連鎖を淡々と描いている。
A24の作品は
「ミッドサマー」くらいしか観てないが、
アレに演出が似てて、
極端に静かなシーンとか、
過激に音が鳴るシーンとか、
メリハリがとても効いている。
基本的にロードムービーだが、
道中の虐殺処理班❓とのやり取りとか、
クリスマスの飾りがボロボロになってる場所とか、
煽るBGMとか無く淡々としてて、
逆に恐怖マシマシ😱
一見平和そうな街に立ち寄るが、
他人事の様にしている店員に、
観てるこちらは違和感感じるが、
何だ、自分も同じじゃないか、
我に帰るとハッとする。
大詰めのDCでの攻防は、
所謂、ザ戦争映画。苦手な場面😩
大統領逃亡劇の後、
記者が先にホワイトハウス入って行くの
おかしいでしょ❓
「邪魔をするな❗️」ホンソレ☝️
そして、
ジェシーを生かす為のリーの盾、
魂の継承と見て取れる😭
正直、ホワイトハウス前の攻防から、
リーが全然撮れず、
ジェシーは覚醒したかの様に撮りまくり、
その逆転が自分には不快で、
建物内からリーから見たジェシーの目線が増え、
あの盾に繋がったのか。
その場面でもリーを撮るジェシー。
(フィルムカメラであの3連写は無理)
正に覚醒の時。
結局はクーデター成功となるが、
スッキリはしない。
ただ冒頭の大統領演説を、
かの人として見てる人は、
少し達成感は味わえるかも。
言葉を失った世界
主人公はフォトジャーナリスト、その卵、通信社記者に、ニューヨークタイムズの老記者という設定だが総じて言葉が少ない。アメリカが危機なのに、議論はもはやしない。ただ飲んでいる。バーのシーンもあるがろくでもないことを喋っているだけだろう。それに仕事といえば、ただ写真を撮る、あるいは状況を見ているだけ。記事書かないの? 写真、送信しないの? いや、新聞や雑誌が存在しているかどうかさえも怪しい。 リーが一度だけアップロードしていたがそれだけだ。撃ち合いの現場を取材しても、ただ取材しているだけ。精神だけが高揚する、あるいはダウンしていく。つまり、このジャーナリスト達は崩壊している。登場する兵士たちのように、あるいは、平和そうに見える町の無関心な店員のように。ただ、誰もが目の前の状況をクリアすることしか考えていない。大統領でさえも。未来を描くために言葉が必要だが、その未来がないから言葉も必要ないのだろう。良い写真を撮っても、それがどういう写真か、語れなければ、意味がない。現実世界もそうなっている。いや、もうとっくの昔にそうなっていたのだろう。ベトナム戦争の頃から。ここに出てくるジャーナリストの取材スタイルはベトナム戦争のときのそれだ。あの頃から語ることをやめ、刺激だけで人々は生きてきたのかもしれない。それで今だ。大統領候補はただお互いを罵るだけ。あるいは聴衆を鼓舞するだけ。プロレスの会場か? 日本でも政治家や政治家未満のホンモノかニセモノかわからない映像で人々は感情を動かし、しかも行動まで起こしている。この映画のようなことは本当に起こるのかもしれない。リーは狙撃兵に狙われて花が咲く大地に身を伏せているとき、あるいは激しい銃撃戦の中で泣いているとき、その心情を言葉にすれば良かった。彼女はデジカメに刺激的なシーンを撮っていたが、やがてそれもしなくなっていた。メディアやジャーナリズムはもう役に立たないことを示している。映画にはまだ希望がありそうだ。
恐怖の中にも美しさを
星条旗の星が2つだとか、水の配給に星条旗持って自爆することの意味だとか、階級章のない軍服とか、多分その辺内容は他の人がいくらでも語っているので、少し道外れた事をメモとして書きます。
●恐怖の中でも美しいものを
森林火災の中を走るシーン。美しく撮っていて良いシーンですね。直前までに起きたことがショッキングなのもあって、一層美しく、そして安らぎます。
リーが戦場で、ふと花を見てしまうシーン。
●戦争とは違う内戦の恐怖。
同胞とは、アメリカとは何なのか?戦場に立つ者達は、己に確固たるソレを持っているようです。赤サングラスもそうですね。
ですが内戦が起きている時点で確固たるアメリカなど無いように思えます。
それでも戦わなくてはいけない、なぜなら相手が撃ってくるのだから。恐すぎですね。
●くたびれたサンタのシーン
お互いに相手の陣営が分かって打ち合っているようには見えませんでしたね。相手が何なのかは分からない。しかし撃ってくるなら撃ち返すしかない。
そして記者は記録に徹する。
●これも細かいところは他の人がいくらでも解説してるとは思いますが、台詞の端々や小物や絵での背景匂わせが良いですね。説明くさくなくてクールな印象の映画になってます。
戦場カメラマン目線
予想に反して、戦場カメラマン目線の映画だった。
面白かったけど、話の盛り上がりがないというか、何を伝えたいのか分からない映画だった。
若手カメラマンの子 めっちゃ可愛かった。
あとトッドが出てきて嬉しかった。主人公の女性が実際の奥さんで、急遽あの役の元々の俳優がキャンセルになって抜擢されたらしい。イカれた役似合う。
Dolby?(極音上映)みたいなやつで見たから迫力があった。
なぜ戦闘員は戦場カメラマンを同行させるんだろう。結構邪魔な気がするけど、世界に見てもらうためなのかな。
アメリカ感がでてる
アメリカってきっとこんな感じなんだろうなーっていう映画。
理由は知らんけど大統領が好き勝手やったせいで内戦状態になったということなんだけど、何が起きたのかは大統領が3期目だっていうところから想像するしかないんかな。
きっとそんなのはどうでもいいんだろう。
この映画の見どころは西部劇の時代みたいな価値観で現代の戦争を描くことの面白さなのかな。
そして戦闘シーンが迫力満点。これはすごい。音がゾクゾクする。
ホワイトハウスの前でドンパチしたりビーストがブオオオって来るのを見てるのは楽しい。
細かいことはどうでもいいんだ。
ただ、最後のカメラマンさんの死にっぷりだけは拍子抜けでした。
観る映画というより体験する映画
主人公らは劇中出会う事象に対しては常に干渉せず黙々とシャッターを切りますが、それと全く同じように、この映画を観る間は非常に淡々とした気持ちが最後まで続きました。製作陣が意図してのものかはわかりませんが登場人物に感情移入できなかったからだと思います。そのため登場人物が死んでも特に感情は動きませんでした。ですが、だからといってこの映画にインパクトが無かったかというとそうではなく、一体何が起きているのか、何が敵で何が味方なのか、そもそも今一緒にいるこいつらはまともなのか、そういったことが全然分からないまま発生する事象にただただ翻弄されていくのは、ある意味劇中の市民と同じ気持ちを体験できたのかなと思います。また、劇中の人間が基本的に虐待虐殺上等で捕虜も取らない上にカメラを恐れない(事実の発覚に無関心)ことに最初は若干の違和感を持ちましたが、政府の統制が失われた戦時下であることを鑑みればむしろリアリティを感じました。全体としてドラマ性やカタルシスを求めて観る映画ではありせんが、戦時下の無法、無秩序を体験するという意味で意義ある映画だったと思います。なお、有名な赤サングラス民兵については事前に見過ぎていたこともあり、彼が石灰フリフリしながら現れた時には嬉しい気持ちが一瞬勝ってしまいました(その後はちゃんと怖かったです)。
戦場カメラマンの業
未熟なジェシーは写真を撮るのに夢中になり、敵に向かって真正面からカメラを向けた。
飛び出したリーは敵に背を向けジェシーを突き飛ばした。
その目はこう語っていた。
「ジェシー私今から死ぬからしっかり撮りなさい」
命の恩人が絶命する過程をジェシーは撮り続けた。
「行くぞ!」
立ち上がった時そこにいたのは今までのジェシーでない別人だった。
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戦場カメラマンである以上どこかで命を落とすのはほぼ確定済み。
問題はどう死ぬか。
リーは言った。
「サミーは良い死に方をした。もっと酷い死に方をする機会はいくらでもあった。」
飛び出したリーにはジェシーを救うよりもっと強い思いがあったのではないか。
「チャンス!!」
死ぬことは決まっている。問題はどう死ぬか、だ。
死のバトンはジェシーに渡された。
今日からジェシーもリーやサミーと同じように毎日考えるだろう。
「どうやって死のうか」
人は敵なり、敵は人に非ず?
基本的に戦争映画は嫌いです。
ホラー大好きオヤジで、人が傷つけられるのを好んで見るくせに、戦争映画は、あまり好きになれません。
本作品は、全くの空想物語であり、自分の中では、このテの戦争映画なら、それほど拒否反応は出なかったのですが・・・
内戦ということで、現在、実際に起こっている出来事と混濁しちゃったのかもしれません。まぁ、それだけリアルに描かれてるって感じで、不快感しかありませんでした。
A24の作品は、革新敵なものが多く、本作品もそれにならって、完成度の高いものだと思います。
だからこそ、自分にはダメたった。ファンの人には申し訳ないですが、自分はこの作品、楽しめませんでした。合わなかった。
【ネタバレ】
ラストカット(エンドロールと共に映し出される映像)が死んだ大統領を囲んで、微笑む兵士の写真になってました。
これが戦争なんだよね。
人が人として扱われない。命を奪うことが功績になる・・・
日本での宣伝が酷すぎる稀に見る駄作
「アメリカ最後の日」
「分断されたアメリカ内戦」
予告映像は戦闘シーンだけ。
しかし、内容は「若い女性カメラマンが戦場カメラマンとして成長するロードムービー」
では、そのように宣伝していれば良いのか?というと、
はっきり言って戦場であれば、どこでも良かった映画。アメリカ内戦にこだわる理由が何ひとつ無い。
赤いサングラスの男のシーンが如何にも意味深で深淵なテーマを物語っていそうで、どうということもない。
音響の迫力は確かにあったがプライベートライアンをもう1回見たほうがマシ。
命の恩人を放置して撮影に行くことで
「アマちゃんカメラマンが1人前になった」って表現したつもりなのか?
アート作品を撮るカメラマンならまだしも、戦場カメラマンが、ネオパンSSのモノクロフィルムのマニュアル一眼レフ?
アメリカの軍が「州」単位で戦闘する?
馬鹿なんじゃないの?州軍ならまだしもアメリカ陸軍が地域で分断して戦闘するような作品にリアリティーは無い。
超駄作だった。
全てにおいてリアリティーの無い映画だった。
興味深く見れた
アメリカで内戦なんて想像も出来ないだろうけど、陰謀を追っかけてると気になる映画ですね。
最後まで興味深く見れました。
中盤のシーンで『お前はどういう種類のアメリカ人だ?』という質問で白人は助かったけど、香港系の移民はとっさに殺害されました。
こういうところが戦争の怖いところですね。
普段燻っている差別意識が発揮されてしまう。
撃ったお前もアメリカ人ではないのでは?真のアメリカ人はネイティブアメリカンだろ?とか言いたくなるが、それも差別かな?
現在引き続いてるウクライナでも、左派系のウクライナ人がロシア系を虐殺していた背景と似ている感じがします。
こういう見方もありではないかと思います。
前後しますが始まりから伝説のジャーナリスト率いる主人公達は新人のジャーナリストを取材に同行することを許しますが、
最後まで見ると誰が主役だったんだろうと思わされた。
ちょっと都合のいい成長のしかただったたけど、
教えられたことを新人が全部最後にこなしてて面白かった。
一方主人公は最後の最後で、戦場のさなかでは動けなくなってました。
病んでたのか?どうかは想像ですが、
自分が踏み台にしてきた人達を思い出してるのか?発作みたいになってました。
それと最後の方で気になるセリフがありました、『おい俺より先に高く売れる写真撮るなよ!』
みたいな事言ってて、やっぱり儲かればいいんだなという感じで、それも興味深い。 結局志はあってもご飯食べるためとはいえ、思考はお金に向いてます。
危険な現場に行って汗水垂らして働いてるだけマシだけど。
安全なところから、戦争の火種蒔いてる連中や、軍事産業の株が上がって喜んでる奴らは本当にどうしようもないよね。
と、色々考えさせられる映画だったかな。
なるほどね。
劇場予告で流れていて少し気になっていたので鑑賞。
そもそもどういうキッカケで内戦になったのだろう?説明見逃してたかな?
ともかく後半になるまでこれといった激しい戦闘シーンはほぼなく退屈。
主要な登場人物も最小限。でもそこはいい。
途中から女性主人公と男性の二人組の記者のグループに別会社に所属しているというふくよかなベテラン記者?が合流。
さらにそのすぐ後に戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性も後から合流。
こうしてこの4人が中心となって首都ワシントンDCヘ向かい車で移動することになるのだが、途中で爆音で音楽を鳴らしながら後ろからやって来る荒い運転の車が。
一瞬車内に緊張が走るも、その車に乗る二人の男性はどうやら男性記者と知り合いのようで、お酒でも飲んでいるかのようなテンション。そしてアジア人。あっ・・・。
ここで何をおもったのか並走しながら向こうの車から男性が乗り込むという痛々しい大学生かよというレベルの度胸試しなのか意味不明な危険な行動をとる。
が、これに何故かテンションの上がった戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性が反対の車の方に同じ方法で移動。ダメだこりゃ・・・。そのままスピードを出して走り去っていく。
そして女性主人公らが走り去っていった車を追うも見失い、そのまま走り続けると乗り捨てられたスピードを出して走り去っていったあの車を発見する。
ゆっくりとその敷地内へと入っていくとダンプカーに積まれた複数の〇体を、大きく掘られたすぐ下にある穴(その中にも大量の〇体)へと落とすところがあり、銃を持った兵士なのか一般人なのか人が数名見えた。
そのすぐ側でテンション爆上がりでスピードを出し走り去っていった車を運転していたアジア人の男性と、戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性の姿が。
このままではあの連中に〇されてしまうということで、女性主人公等が助けに行かないと!きっと話せばわかってくれる的なことを言う。わかりやすいフラグである。
だがふくよかなベテラン記者は絶対やめておけ!と止めるも結局銃を持った連中の元に、何の武器も持たず丸腰で歩み寄り声をかける。バカなのかと。
そして捕まっていたアジア人が撃たれ〇亡。ですよね。
その後も一人一人出身地がどこなのかとかちょっとした質問があり、もう一人の車に移ってきたアジア人にも同じ質問をする。
アジア人はガクブル状態でなんとか答えるももちろん射〇される。安定のアジア人早めの退場の流れである。
ここで全員〇されるとおもいきやふくよかなベテラン記者が車に乗って突撃。銃を持った兵士なのか一般人なのかをひく。ナイス。
急いで生きていた3人を車に乗せる走り去る。
その車内でホースから出している感のある勢いのゲロをはく戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性。自業自得だね。
なんとか逃げ切ることはできたが、ふくよかなベテラン記者は走り去るときに後ろから撃たれたのか弾が命中し致命傷を負う。そして出血多量で〇亡。
だから止めたのに・・・。
その後何だかんだあって終盤となるワシントンDCでの戦いがあるのだが、この映画の見どころはおそらくここからではないだろうか。
これまでの大したことのない映像から一遍してドンパチが激しさを増す。
とくにホワイトハウスに進入してからのドンパチは良かった。
でもここでもチラチラと若さなのか我を出してカメラで撮影したときに銃で撃たれてしまう。戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性をかばった女性主人公の方が。
女性主人公が撃たれて倒れる瞬間を冷静にカメラで撮影。
またこの娘が原因を作って一人が〇亡することになった。(大量の血が出ていないように見えたので〇亡はしていなかった?)
まさに疫病神的なキャラクターに見えてくるが、これが戦場カメラマンということであるともいえるのかな?
一方、戦場カメラマンを目指しているという20台前半の女性はこのあと立ち上がるのだが、そのときの表情は良かった。これまでとはどこから別人になった感じで、撃たれて側で倒れた女性主人公に対して悲しむような素振りもなかった。
この演出はこれで良いとおもった。
そしてホワイトハウスの奥の大統領室でもドンパチ。シークレットサービスを片付け兵士に囲まれる大領領に同行していた男性記者が質問をする。
そして撃たれ〇される大統領からのニッコリの記念撮影。
で、映画は終わり。
えっ・・・終わり!? これで終わり!?
エンドロール後にもとくに何もなく終わった・・・なんだったんだこの映画は状態。
というかそもそもなぜ大統領を〇すことになったの?
内戦を引き起こす原因を作った張本人だから?
ともかく期待は下回った。
あとエンドロール最後の方で「DJI」の名前が出ていた。
てことはアクションカムも使っていてその映像も映画として採用していたということなのかな?
そういやそれらしきカットはチラホラ出ていたようにもおもったけど。
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