シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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現代の地上戦と、戦争ジャーナリズム
救いがたく分断したアメリカの現在を苦めのフィクションとして描く・・みたいな映画を想像していたが違った。
「現代の地上戦」と「戦争報道」をリアルに描こうとした映画。大統領が一党独裁型の政府を構築していてそれに対抗するカリフォルニア州+テキサス州が蜂起、というストーリーらしいが、対立軸はほとんど重要性をもっていない。何をめぐって誰がやるにせよ、地上戦の実態はこれだけ凄惨なものなのだということが描かれる。
アメリカ本土でこれだけ凄惨な地上戦が起きるとしたら、たしかに内戦(シビル・ウォー)以外にないだろう。他国がアメリカ全体を敵に回してアメリカ本土に上陸してこんな地上戦を展開できるとは思えない。
戦争報道のありようは主に、ベテランカメラマンとカメラマン志望の若者(両方女性、だから「カメラマン」じゃなくて「フォトジャーナリスト」と言うべきか)を通して描かれる。描かれる戦争報道は昔も今の変わらない王道のジャーナリズム。人が死のうが殺されようがそれを助けるのではなく、写真を撮る。より悲惨なことが起きればより良い写真がとれるかもしれない、そういうジャーナリズム。何のために、という問いが重すぎてジャーナリスト本人が耐えられなくなるような、ジャーナリズム。
未来社会の報道といえばフェイクニュースをがんがん作って垂れ流す、という描き方が多いと思う。それとは違ってアレックス・ガーランド(監督・脚本)は、本来の、というか昔から変わらぬ戦争ジャーナリズムをリアルに描こうとした。そのこと自体が彼のメッセージだろう。
思ってたのと全然違う展開だったけど、好き💜
なんて書こうか考えてるうちにどんどん変わっていってしまいそうなので、とにかく書く!
(映画の最中)
・え?ロードムービーなの?聞いてない!
・リー女史、酸いも甘いも嚙み分けてきた面構えしてる(演技とは思えないほど!)
・ケイリー・スピーニー可愛いぞ💜
・戦時下における張り詰めた環境下では車のバックシートで夜中話をするジェシーとジョエルのあのシーンに妙なエロスを感じた。学生時代の“なんかコソコソ悪いことしてるかも”のソレと似てるかも。
・有事の際でも息抜きは大切。でも行き過ぎた馬鹿は命を危険にさらすのね。
・逃げ隠れ、最後の最後まで自分のことしか考えられないよぉな大統領が(架空とわいぇ)なんで3期当選してんの??
(観終わった後)
・捕らえられて殺されそうになってるようなシリアスな場面での夫婦共演とかなんか気になっちゃうから好まない派てす。(ただし、今回は観てる最中には気が付かなかった💦再鑑賞することがあったら気になっちゃうなー、お二人が。)
・内戦に至った経緯……作中では触れられてないからこの辺りも“ご想像にお任せします”なのかな😅アホの大統領が3期目に突入してる感じからしてアメリカ国民の判断力そのものが崩壊しちゃって起きた!?それとも国民の政治への無関心さが生み出した悪夢??それに警鐘を鳴らしてるの??
観終わった直後には正直この映画が良かったのか悪かったのか、好きなのが嫌いなのかすらよくわからなかった。とにかく疲れた。酸欠にもなるし、酸欠によって引き起こされる頭痛も起きた(オッペンハイマー以来だな)。グラシネIMAX GTで観たおかげで迫力凄くて戦争の恐ろしさだけでなく『ヒトコワ』までもが助長された気がする。
でも2日経った今でも鮮明に思い出すし、むしろペールな色合いだった作品が自分の記憶の中でどんどん色鮮やかにビルドアップされていく不思議な感覚。
作中たまに見え隠れするA24のアート性の強い描写……。要るとも要らないとも判断しがたいけど、結果悪くない、かな。
A24信奉者ではないけど、独自性の確立は大切✨後押ししたい‼️
戦場カメラマン視点で描いた映画
今一つリアリティに乏しい
製作費が相当なものだとのことだが、画像的には建物のセットなのか、登場するクルマやミリタリーワークなのか、役者さんの数なのか、だが、全体的な印象としては謳い文句の没入感を得られなかった。
その理由は以下の3つにあるような気がした。
①映画の主題が不明。
・ダンストが演じる主人公(なのか?)のLeeさんの描写から、この映画がどういう主題を表現したいのかがよくわからない。
・サミーが出血多量で亡くなるときは、ジョエルが慟哭したりLeeが撮ったデジタル写真を捨ててしまうが、Leeが撃たれて死んだときには、誰かが彼女のカメラを回収するわけでもなく彼女の亡骸も放置。
・西軍の皆に、従軍カメラマンにまで、一人生き残った大統領をその場で殺す前提が共有されている意味は何なのか。
②全てが安易。
・丸腰のシボレーVANでパンクもしないで長大な戦場を通り抜け、そのまさに最前線まで丸腰の記者達が容易に辿り着いてしまう。
・政府軍の抵抗がほとんどない(ような)のも不思議だ。
③戦場や殺戮の生々しさをリアルに表現したいように見えるが、全く現実味がない。
・サミーは、仲間の記者達を脅すM16を持つ2人の軍人だけを、遠くからシボレーで大音量を出しながら近づいて来て易々と轢き殺せてしまう。
・ジェシーが撃たれそうになった際に、Leeは咄嗟に彼女を突き飛ばして代わりに棒立ちになってしまうが、倒れこんだジェシーはカメラのフィルムを巻き上げLeeが代わりに撃たれるのを写せてしまう(そんな暇が有ったらLeeも逃げろよ)。
・ジェシーは戦場カメラマンにあこがれているが、NIKONの古いフィルムカメラを使っている(戦場で現像、露光している)。
アメリカン・スナイパーやプライベート・ライアンとは随分差がある。
戦時下で失われる人間性
気分はもう
戦闘は単純 戦争は複雑
わかりやすい戦闘に目が行きがちだけど それ以外が恐怖だ
関わり合いにならなければ無かったコトに出来るとでも言いたげな街でのシーンが1番怖いかも
何もかもが制御出来ないのだ ホントのアメリカ人などないのだ
DCに辿り着くまでのロードムービーが本編で
その先はエンタメ寄りだろう 大統領を殺せば終わるなんてゲームでもないだろう
コレが映画でよかったと言える現実を望み
今 世界に蔓延する戦争に終止を願う
ジャーナリストという立場を有効活用した傑作
見終わってまず思ったのは、ジャーナリストが主人公なのか、いや〜うまいな〜〜ということ。
うかつに制作に手を出すと、政治批判や派閥、社会に関する思想などが丸出しになりそうな題材をうまく扱い、映画として面白い作品に仕上がっていると感じました。
ジャーナリストを主人公にすることで中立・俯瞰的な立場から戦争の最初から最後までついていく。
それによって、戦争の全貌(映画に写っていて自分たちが見ている内容すら一部かもしれないけれど)を思想が偏ることなく見ることができると思いました。
廃墟となった遊園地のシーン。
末端の兵士たちはたぶんただ生きるために戦ってるんだろうな〜ということも思いました。
また、残虐な行為をするガソリンスタンドの青年や、差別主義者な赤いハント用サングラスの兵士(?)も、戦争によって浮き彫りな部分を目の当たりにして心臓がヒュッとなりました。
A24史上最大予算、最大規模の力がひしひしと伝わってきました。
予想とは違ってたが
観る前はフルメタルジャケット プラトーン的な戦争映画をアメリカの内戦としてみせ最後は白人政府側が勝利するんだろうなと思っていた。
実際は報道カメラマンからの視点で戦争を捉えたものでした。
内戦がどのように起こったのかは全く描かれず、ラストはホワイトハウスが制圧され大統領が殺される所で終わります。
映画としてはよくできていて面白かったのですが、個人的にはなぜ内戦が起こったのか制圧後どうなるのかの方が興味あるので、何とも消化不良な感じです。
アメリカ人ではないという理由で殺したあの軍人は西軍?
で大統領を殺した軍人が黒人の女性?
白人至上主義で移民対白人で内戦はじまったのかなと考えていたのですが違うみたいだなぁ。ますますわからん😭💦💦
従軍カメラマンの話なんですね。
命の価値
日常に戦争のある生活。
人間という生き物の難しさ
「エクス・マキナ」のアレックス・ガーランドが監督・脚本で、今話題の作品であるし、間違いなく今年のアメリカ映画の代表作になるであろう作品であり、基本的にアメリカという国は5年か10年おき位にこんな感じの内政不安をテーマにした問題作を必ず作っているので、本作もそんな中の選ばれた1本なんだろうという予想の下で、とりあえず見ておこうという気持ちで鑑賞しました。
で鑑賞結果ですが、映画的には面白かったです。尺も短めでスッキリとした出来上がりになっていて、恐らく若い頃に見たら大絶賛していた様な種類の作品ですが、この歳になって上記した様に同じような種類の作品群を沢山見て来た人間からすると、この作品の源流にある「人間なんて所詮この程度の生き物」という諦観と同様の、後ろめたさと後味の悪さの方が強く残った気がしました。
そして、これはアメリカの危機というよりも“二大政党制”の多いアングロサクソン諸国ならどこにでも孕む内在した危機の様な気がしますね。
本作で示されている非人間的な残忍性などは別に戦争や紛争の時だけに表出するモノではなく、元々人間にある遺伝子レベルの特徴であるかのような描写が、この作品の持つ怖さの様な気がしました。それを言ったらお終いという位に冷徹に人間の本性を描きたかったのかなぁ。
でも、主人公というか狂言回しには報道カメラマンという職業にしたり、その中でもサミーというヒーロー的ジャーナリスト役を配置したりで、人間性も少し挟みながらもラストカットのフォトショットの皮肉を超えた人間性に対する諦観は複雑な気持ちにさせてくれます。
これがこの監督の特色なのかな?後味は決して良くないのだけど、反面本質を見せられて納得(諦め)させられる何処か気持ち良さも感じさせられました。
しかし反面教師として“二大政党制”の危うさを理解しても、アジア・中近東・東欧・中南米諸国に多い“一党独裁制”が良い訳でもなく、人間という生き物を管理制御する理想的な(政治)システムなんて存在しないのかも知れませんね。
日本の様に“二大政党制”でも“一党独裁制”でもない中途半端な国が、案外しぶとく平和を維持出来るのかも知れないとも少しだけ思いましたよ(爆)
でも後味が良くないと言いながらも本作にしても、少し前に見た超胸くそ映画の『ニューオーダー』の様な映画にしても、こんなことを発せられるメディアってもう映画しかないのかも知れないっという事も感じるし、こういうことを発せられない世界こそ本当に人類の終わりの日の様な気もする。
想像より結構違いました。
映画を見る前に簡単なあらすじは見たのですがジャーナリストが戦火をくぐり抜け大統領にインタビューに行く何となくぼんやりと分かっていたつもりで、もっと激しい戦火をくぐり抜けていくのかと思いきや4人のジャーナリストがのんびりクルマで目的地まで向かいたまにトラブルに巻き込まれる感じで想像していたのとはかなり違ったので拍子抜けでした。もちろん戦いの中でのシーンも最後(ラスト)の方にはあるのですが全体で見ると少ない時間です。出演キャストに目を向けるとリー・スミス役のキルステン・ダンストさん個人的にはスパイダーマンの彼女役のイメージが強いです、というか彼女の作品ってスパイダーマン以外余り見てないというのもありますがwしかしスパイダーマンの彼女役をやってからもう20年近くも経つんですね、時が経つのは早いです。キルステン・ダンストさんも歳を取るわけだwジェシー・カレン 役のケイリー・スピーニーさんは映画の設定とはいえ行動が無謀すぎますね。最後はリー・スミスがかばって銃弾に倒れてしまいジェシー・カレンは助かりますが現実だったらジェシー・カレン 役みたいな無謀な人は戦場では真っ先に死ぬタイプでしょうね。無謀と勇気、勇敢は同じようで全く違うものですから。リー・スミスは最後の方では行動が控えめでしたがその事をよくわかっていた行動だったのかもしれません。リー・スミスや他の人もジェシー・カレンに対してそのこと(戦地での事)は何度か忠告はしていたはずですが聞く耳持たずって感じで太ったおじさんのサミーが一番わかっていたように思いますが。
凄く不思議な映画でした
A24渾身の一作ということで通常上映を鑑賞しました。
フィクションの端々にリアリティが感じられ、感情移入をなるべくさせないようにするストーリーが新鮮に感じました。
映像美、音響がしっかりと観客を世界観に引き込み、ストーリーがノイズにならない感じが良かったです。
しかし、これと言った突出するべきシーンや描写はなく、それもまたリアリティに徹底しているからなのかと感じました。
手放しに面白いと言える作品ではなかったので、この評価にしています。
Face
ロードウォームービーという感じの作品でスリルは抜群に感じられましたが、どうにも奴の存在がノイズすぎて物語の重厚さにのめり込めず惜しいなと思いました。
序盤から街中で起きている暴動を撮影するカメラマンたちが映され、やがて大統領への取材が行われていないことに違和感を持ってホワイトハウスまで向かうといったストーリーで、思ったよりゆっくりしたスタートで拍子抜けしてしまいましたし、ダラダラしてるなと要所要所で思ってしまいましたが、ホワイトハウスへ近づいていくごとに不穏さが増していき面白くなっていきました。
途中で武装している人々に捕まってしまい、人種を問われて答えるとアメリカ人にも種類があると言われてぶっ放されて、香港と言えば有無を言わさず殺され、とやはり根本から根付いたものは消せないのかと虚しくなりましたし、でも自分の国以外の人と接する時は違和感を感じるし、接客業に就いているのもあって、日本なんだから少しは日本語喋りなよと思う自分もいるので、その拡大解釈版がこの武装している人なのかなと思いました。
最後のホワイトハウスへの突撃の緊張感は凄かったです。
敵か味方かの区別がつく前に行動して銃をぶっ放す、その様子を戦場カメラマンが激写していくという命懸けも命懸けな様子をスクリーン越しとはいえ観れたのは本当に貴重な体験だと思いました。
見境なく撃たれる銃弾、敵だと判断したら即座に射殺、とにかく前へ前へ突き進んでいく傭兵たちに天晴れですし、あんなとこで武器無し丸裸で交渉なんて無理があるんだなとSNS社会とは真逆の言葉が全く効かない世界線は強烈に映りました。
どうしてもジェシーの勢い任せの行動が引っかかり続けてしまいました。
最初から掛かり気味な部分は気になりましたが、若者ってそういう感じだよなとなんとか納得していたんですが、車から車へ飛び移る時は完全に調子に乗っていたと思いますし、勝手に飛び出しては犠牲が生まれて、また勝手に飛び出しては犠牲が生まれてを繰り返してやっていたのでマジで反省の色も何も無いなと観ながら最高にイラついてしまいました。
あれぐらいのハングリー精神が無いと戦場では生き抜けないとは思いつつも、お前のその行動が無ければ無事だった命もあったんだぞと誰が引っ叩いて欲しかったです。
他の創作物でもこういった感じで単独行動に出るカメラマンって悪びれなくやるから本当にタチが悪いなと改めて思いました。
ただジェシーがある種の怪物になったかのような表情はとても良く、「プリシラ」「エイリアン ロムルス」に続いてケイリー・スピーニーの演技力をまざまざと見せつけられました。
ドンパチ戦闘シーンが後半に偏っていたのもあって前半の物足りなさはありましたが現地にいるような映画体験ができたのはとても良かったですし、他人事だなんて思えない事象が飛行機で行けるところでは起こっているんだなと少し肝を冷やしました。
鑑賞日 10/5
鑑賞時間 9:50〜11:55
座席 L-9
質が良くて、音響は素晴らしい
素晴らしい映像で、迫力ある音響で、体感的にはなかなかいいんですが、内容とか演出に疑問符が・・・
いきなりシビル・ウォー・・・まぁ別にそれでいいですけど、その唐突感がずっと続いて、終幕しても大きな構図が見えません。視点がずっと内向きで狭くて、しかも語られるのは常に戦場カメラマンにまつわる事柄。そこから殺し合いの悲惨さを描き出そうとしているとは思うのですが、せっかくのシビル・ウォーがもったいない・・・と思っちゃいました。
演出も、あまりに近い撮影シーンがめっちゃ不自然な感じを受けるし、劇中に流れる音楽が唐突だしどういった意図で流れているのか分からないし、迫力ある戦場をリアルに描いているところに少し場違いな音楽ばかりで、正直邪魔に思えてしまいました。
突然始まり、突然の戦い、突然の出会いと別れ、突然の恐怖や悲しみ・・・あらゆるぶつかり合いで魅せようとしているのは分かるんですが、すべてがすべて唐突で説明を極力抑えているために、意味分かりません。
落ちも結局それかよ・・・と思っちゃいましたし・・・しかも、なんで殺っちゃうのかホント意味が分かりません。あまりに内内で戦闘の構図をまったく見せてくれないので、戦いの意図が分からん殺し合いだけが目の前で展開されている感じでした。
昨今のアメリカの情勢とこのタイトルなので、色々と意味深い内容を期待しちゃうところなので、見て、勝手に肩すかしを食らったような印象になっちゃうんですが、質のいいエンタメ映画ではあります。ただ、個人的にはこの作品の演出はちょっと・・・ってな感じです。
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