シビル・ウォー アメリカ最後の日のレビュー・感想・評価
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今年のBEST4位には入れさせて頂きたい(笑)
戦争ゲームかな?みたいな感じで鑑賞しに行きましたが
思ってたよりもリアルな迫力、Pressがメインでしたね
ヘリの爆音から夜景ワシントンD.C.に変わるシーンはしびれました♪
ラストの夜戦シーンは凄かったです
戦場カメラマンのオッチャンカッコいい!みたいな
ラストの写真エンディングは皮肉なアメリカンジョークで面白くも恐ろしかった。
戦場の臨場感が凄く伝わりました
Pressが戦場ハイになるラスト突入は残酷でしたね。
またラスト戦闘シーンを観に行きたい♪
最早コレまで・・・銃殺観て一瞬チビルうぉっー (@_@;)
国境を監視する国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)への攻撃を繰り返し行うイスラエル軍。国際社会から非難の声。これにアメリカはどう対応するのか。
世界は混沌としている今日、「シビル・ウォー アメリカ最後の日」見た。
製作会社:A24
----MC
リー・スミス(ベテラン戦場カメラマン):キルスティン・ダンストさん
ジェシー・カレン(駆け出しカメラマン): ケイリー・スピーニーさん
ジョエル(記者): ヴァグネル・モウラさん
サミー (ベテラン年配記者): スティーヴン・ヘンダーソンさん
(あらすじ)※だれやねん こんなプロット仕込んだの。
内戦が勃発した近未来のアメリカ合衆国の話。
テキサス・カリフォルニアが連合:西部勢力(WF)と
フロリダ~オクラホマ近郊:フロリダ連合が
政府軍を次々と撃退してワシントンD.C.に迫り首都陥落。
ホワイトハウスで大統領殺害するまでの話。(安直な結果だけ求めてる様な内容です)
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見ててコレはA24作品なんだろうと直ぐに気付く。
この興味本位な作りが物語ってるわ。
内容が浅いね。何故戦うのか、大義名分、人々の怒り悲しみ等の感情描写が希薄。根底が薄いのに何故かイキなりから戦ってる。
ミリタリーアクション映像に成れてない人は、激しい銃撃線や銃殺シーンで多分衝撃と驚きで興奮やまないと思う。無理も無いよ。
そう言うの狙って創られているんでね。高評価にしているかもですが。
見慣れている方は、またこんな いい加減な絵を適当に撮って繋げてるんかと・・・きっと思うでしょうね。
白煙砲場面が多いからシラケルのよ、こっちは。
タイミングは良いねけどな。もうちょい金かけて本物使ってはどうかと。
大体、ベテラン戦場カメラマンにしても、記者にしてもノーヘルで突撃ってどうよ。嘘くさいって 誰でも思うよ。
ゲロを大量に口から出しゃいいってモンじゃないよ。気持ちは分かるけどね。
途中出くわした クレ-ジ-な殺人犯。適当に人を殺して埋めて。
ただの人殺し変質者じゃん。内戦に絡みにくいし、無理やり政治背景だして?中国人だと直ぐ射殺? それも有り得ん。ただの狂人ですね。
こんなの相手に車で体当たりして、銃撃で命堕とすサミ-が可哀想。
最後のホワイトハウスの大統領殺害場面が一番馬鹿らしい。
何ですかネ有れは。 通路中央へ撃たれる様に ノーヘルでジェシーが出て。
すかさず庇って遮るリ-。代わりに銃撃受けて・・・それを連写するジェシ-。
悪いけど カメラメーカのCMでしょうかね。
そして深い動揺と哀悼も無く、奥部屋にいる大統領のインタビュ-と銃撃に立ち会い またしても殺害を連写するジェシ-。(アフォ女ですかコイツは)
ここの ホワイトハウスの場面演出が最低ですね。
ウケは良いのでしょうけども。実際ならこんな風には撮れない。
生身の人間が目の前で銃殺されるのに、動揺失くしてファインダ-を覗く事は極めて難しいと思うのよ。ロボット以外はね。
だからもっと 手振れ感の写真に成る描写の方がリアルかな。又は半分欠けたブラック画面とか。綺麗にピント合わせて連写流すとね ウソっぽい気に思える。
観た後に何も感情が残らない。
お化け屋敷 ⇒ 身近な場所の内戦 に成っただけ。
大統領殺されて遺体の傍に居る軍服の奴らの記念写真だけが不気味。
アメリカでしか成し得ない映画だと思った次第。
折角出演した各俳優陣の無駄使いと思いましたわ。
時間のある方は どうぞ。
現実を予感させるドンパチかと思いきや
「どの種類のアメリカ人だ?」---近い未来の南北戦争。
予告を見て興味を惹かれ鑑賞。
あらすじとしては、そう遠くない未来のアメリカ。大統領の横暴に20近い週が独立を宣言。アメリカ国内で同じアメリカ人同士が殺しあう「内戦」を描いた作品。
上記の状態に陥ったアメリカにて、戦場カメラマンの主人公ら4名が1,000km以上の道のりを経て、途中、同じ「アメリカ人」でありながら殺しあう人々に直面しながらもホワイトハウスまで「大統領に話を聞きに行く」っていうのが本筋。
正直「ブラックホーク・ダウン」のような銃撃戦を期待していたのだが、はっきり言ってそこまでの迫力や激しさはない(予告で戦闘機も出ていたので、そういったものを期待させられていたのだが)。ただ日常が一変する「リアル」さは感じられたし、恐らく日本人には理解しがたい(私に学が無いだけの話であるが)「人種差別」というアメリカにおける根の深い問題を大きく取り扱った作品だと感じた。
自身の学の無さを棚に上げつつも印象的だったシーンは、主人公らが危機に陥り「どこ出身だ?」と問われるシーンがあるのだが、その前後に銃殺した死体に「白い粉のようなもの」を振りまいている場面がある。最初私は「疫病防止か何かのためにやっているのか?」ぐらいの認識だったが、ただ単純に「白くしていた」のかと解釈するとゾッとした。私が思うにこの感覚は日本人には到底理解できないと思う。
少々予告やタイトル詐欺感は正直否めないが、色々と考えさせられる作品であった。欲を言えば、アメリカ史や地理などを教養として身に付けていれば、さらに楽しめる(という表現はどうかと思うが)作品だと思う(教養が皆無なため、家に帰って南北戦争などを調べるいい機会になりました)。
※なお、途中お手洗いに離席し、10分程観れていないためレビューの☆は少しプラスしております。動画などで配信されたら見返してみる予定です。
アメリカ人がアメリカ人を殺す
日本公開サブタイトルに違和感
何かと尖った作品で話題になるA24制作。
しかも今までで一番のバジェットの作品。
監督もエクス・マキナと28週後が大好きなので
公開を心待ちしていました。
早速鑑賞。
戦場の緊迫感が報道の視線から描かれていて
ドキュメンタリータッチの画作りはとてもいいですね。
役者もとてもいい。
ロムルスに出ていたケイリー・スピーニーもとてもいい
どんどん良い役がまわってきそうです。
ただ、ほとんどの観客の一番の関心事、
アメリカでの内戦感が弱いと思いました。
他の国の内戦に置き換えて撮っても、ほぼ同じ映画が作れます。
世界トップクラスの軍事力を持つアメリカで起きた内戦。
どうしても目新しい戦闘を期待するし
911テロを超えるような想像を絶する光景が見られると思ってしまいます。
この映画にそういう新しさはありませんでした。
内線に至る理由も語られない。
また、そういう要素がないのに
配給会社は大袈裟なサブタイトルをつけて煽っています。
いいところも多いのにもったいない。
崩壊したヤバい国アメリカのロードムービー
ストーリー性はあまりなく、
延々とドンパチ、ドンパチ…
サバゲーのような戦闘シーンが繰り広げられる
それが、アメリカらしい風景の中に
リアルに落とし込まれ
そこを通るジャーナリスト一行の目を通して見た
景色として描かれている
…以上
ってことに表面をザクッとなぞると
そうなってしまうが
しかし、
戦場という無法地帯は
人間をこれほどまでに鬼へと変えてしまう
ものなのかという恐怖は存分に伝わった
その景色はまさに地獄絵図そのもの…
そしてこの瞬間も
映画のシーンさながらの現実に
あえいでいる国の人々がいるということを
否応なく突きつけてくる
そういう意味では
ストーリーや内戦の説明は重要じゃなく
リアリティのある戦闘シーンのインパクトこそが
何より重要だったのかもしれない
なんとなく満たされない「戦場体験」。
分断が進んでいると言われるアメリカでシビルウォー(内戦)をテーマにしたこの映画は、人々の関心を集めやすい今日的な作品と言える。しかしそんな人々の関心に応えたかと言うと微妙なところである。それは意図的に紛争の原因をほとんど描いていないからなのかもしれない。軍隊同士の戦闘でもなく民間人が普通に殺されている。どこで衝突が起こるのか分からない、誰が敵か味方かもよく分からない不可解な戦場である。内戦というのはそういうものかもしれないが、映画から内戦の現実性を感じられないのは少し不満かもしれない。現実感のない戦争に、戦場の不条理だけはリアルに描かれている。
この戦場の不条理にジャーナリストはどう向き合うべきかというのがテーマになっている。意欲だけはあるが、危なっかしい新米カメラマンジェシーの体験を通して、観客も戦場のリアルを実感する。ジャーナリスト4人が戦場を旅する、いわゆるロードムービーである。行く先々で思いもよらぬことが次々と起こるのが見どころである。経歴も考え方も違う先輩3人が、戦場ではどうあるべきかみたいなことを三者三様に新米に伝えていっている所が面白い。ジェシーは一つ一つの体験を自分なりに吸収して成長していく。ラストでは彼女がジャーナリストになり切った象徴的なシーンが出てくる。彼女の成長はうれしいことであるが、同時に人間的な感情を排除するという厳しい選択でもあった。
この映画で、アメリカの内戦の可能性を感じる人はほとんどいないと思う。ジャーナリスト目線の戦場体験は新鮮なものがあり、ジャーナリスト4人の人間模様も面白く見ることができたが、なんとなく満たされないものが残る作品でした。
怖い怖い
超大国アメリカが南北戦争以来のシビル・ウォーだなんて突飛な話、さすがA24。
でも、大統領選の両陣営の対立見ていると、あながち突飛ではないかも、と思えてしまうところがアメリカだと思う。
一切説明無くいきなりアメリカが内戦状態というところから始まる。
テキサスとカリフォルニアが中心の反乱軍と政府軍の戦いらしいが、政府軍は圧倒的に劣勢という状況。
「ソウルの春」を連想した。
兵士の話かと思っていたら、戦場カメラマンの話だった。
特ダネをものにしようと、ニューヨークからワシントンD.Cに向かう老若男女4人のロードムービーらしき部分は、遭遇する各地のニンゲンが怖い。どさくさに紛れて大量虐殺実行中の赤サンのアタオカレイシストには、出身を聞かれたらなんと答えるのが正解なのか、州名を言ったところでアジア系の二人は、殺られただろう。
アメリカはひとつの国だが、多様性、といえば聞こえは良いが、時代が変わろうが関係なく頑固頑迷に自分、または自分たちの主義主張や生活習慣を貫き通して他者を理解しようとか歩み寄ろうとかまったく考えない人たちがそこそこの力を持って存在しているのだとよく分かる。
自分たちの正義のみがこの世の正義、反するものは暴力で排除するのも正義、な人々は、かなりの数が脈々と、現在でも生息し続けているのだ。
歴戦のヒーローのはずのリーは、ワシントンD.Cの戦闘にビビってすくんでしまうが、ジェシーは怯まない。
そして、戦場カメラマンにあるまじき、「人助け」をしてしまうリー、それは、一流の戦場カメラマンの資質が劣化していることであり。代わりに、自分を庇って撃たれた先輩の一連の死に様をカメラに収め、値のつく写真をモノにして平然とその場を去っていくジェシー、鮮やかな世代交代劇だが、戦場カメラマンは、人間らしいところがあっては一流になれないということがよく分かった。自分のわがままで周囲に多大な迷惑をかけても、犠牲者を出しても全然平気なジェシーには、その素質が備わっていると思う。
この映画、ヒトの「怖さ」のバラエティを見せつけていると思う。
そして戦争は、それらの坩堝、集大成のようなものなのだ。
ワシントンD.Cの市街戦が大掛かりでど迫力の臨場感、激戦を渦中で見ているようだった。
お金がかかっていて驚き。頑張ったね、A24。
絶望の庇護
Civil War
戦闘の最中に、大義を語る時間はない、内戦なんてそんなものだ。差別意識はあるかもしれない。
報道の価値を見失っている。
人が死ぬ瞬間ばかりを映し、もう誰も草花の可憐さには目を向けなくなっているからだ。
PRESS(報道機関)の文字、それが含まれた写真は不出来だ、だが最後はそれのみが写った写真が混ざる。その後奥地へと向かう。
百戦錬磨のリーが怯えていたところから、吹っ切れたように動き出し、そして最後は経験から後輩を守る。何かを託しているのだろう、でもそれは誰かが、確かに受け取るものだろうか。
未来を見ているのかもしれない
どの種類のアメリカ人だ?
「たぶん皆の期待しているような作品じゃない」という予備知識
表題の情報を得て、なるほどジャーナリスト目線で描かれるというなら
きっとこんな描かれ方なんだろうなと想像したら、その通りの映画だった
アメリカの内戦なんてありえない設定?と思いつつもアメリカの内戦の歴史は
南北戦争で経験済みだしそれが東西戦争っぽく設定されている・・・が
映画の中ではその経緯詳細は一切触れない
戦争映画ではなくジャーナリスト(カメラマン)の成長物語にしたかった感があるが
それすらあまりにも薄っぺらくてたぶん記憶に残らない映画のひとつ
「キリングフィールド」のような衝撃さもないし「グローリー」のようなヒューマン
スペクタクル(こんなジャンル表現あったっけ)さもない
おまけにリアリティにも欠けているので・・・
あれ?いいところ何もないレビューになっちゃった
でも、アメリカ分裂内紛戦争映画は期待していなかったのでその期待を裏切ったための
低い点数と思われるのが嫌だったので映画としてどうだったかという思いからの
この点数ですよ、と一生懸命言い訳している自分
ジャーナリズムの凋落・・・か
本作の最大のテーマは「ジャーナリズムの凋落」にあるように感じました
独立せんばかりに実力をつけたテキサスやカリフォルニア州、保守的な東部、コントロールの効かないNY、無関心を貫く層、アンタッチャブルなレッドネックたち、、、内戦を期に問題噴出
「大統領を見つけたら本心を聞き出してやる」と使命感に燃えたジャーナリスト4人は進むが、、いかにエグい写真を撮るか競ってみたり、肝心な時にビビってみたり、中立なフリーランスのはずなのに結局従軍記者と同じ一方的な視点に堕ちてみたり、、
いざ大統領を前にして初めの意気込みは達成できたのか??
一枚の写真がベトナム戦争を終結に向かわせたようなジャーナリズムの強さはどこへ、、
ガッツを失ってしまった事を嘆いているように感じずにはいられませんでした
ANARCHY in the USA
『フルメタルジャケット』ではThe Trashmen「Surfin' Bird」がとんでもないシーンで使われていてショックを受けたけど、本作も同様かそれ以上な演出効果。映像スペクタクルはもちろん音楽演出と音響効果がまた凄まじかった。
敢えて残虐な場面を狙ったタイミングなDE LA SOUL「say no go」には、極限状態の戦時下では飲み食い寝ると同様に撃ち撃たれ酷い目に遭う遭わせるは茶飯事だという冷徹描写を感じた。因みにこの1989年にリリースされた曲でデラソウル彼等がサンプリングしてるのはHALL&OATS「I can't go for that」(そんなの無理、俺には出来ない)で、場面と曲タイトルと元ネタタイトル含め受け取るものが重なり感心したというか衝撃だった。冒頭のデモがヒートアップしてくる場面空気にネチネチとシンクロしたSilver Apples「Lovefingers」のアンダーグラウンドな浮遊感も現実とのコントラストが乖離し過ぎて恐ろしく聴こえ、4人がボーダーラインを越えるシーンでのSUICIDE「Rocket USA」も同じ残忍さ。アランヴェガの陰湿なVoと無機質なマシンビートが気持ち良い位にこれから起きる恐怖を煽っている。客に容赦しない攻撃的な演出。
環境音も凄まじい。M16の乾いた発砲音や地鳴りの様な重火器にヘリの爆音など全て衝撃波喰らいそうな程の臨場感。西部軍駐屯地から出撃するシーンはひたすらヘリの爆音を何機も何機も重ね、これから更に酷くなる逃げ場の無い閉塞感を爆音で象徴。目の前の惨劇で状況を受け入れられないパニックでのミュート描写には心と理性の飽和状態をイメージさせられた。初めて体験すれば誰でも処理不能だろうな。
太陽光に輝く大自然やファンタジックな美しい映像が激烈な場面の合間に挟まれるけど、この強烈な場面構図コントラストも互いを引き立てていて、戦時下の感覚が麻痺するであろう状態に誘導されていく様だった。もうトリップ感覚ですよ。
戦場ジャーナリストとして急激な成長を遂げるジェシーと豊富な経験値が故の嗅覚で本丸に突き進むリーのアクションには強いキャラクターが現れていて分かりやすく、それがDCの激烈な戦闘シーンで描かれるクライマックスには人間の明確な物語がある。逆に各勢力の主義主張も明らかではない設定の本作は、政治イデオロギーや経緯全て客に丸投げしている。現実として実際に分断を経験しているアメリカが産んだ優れたかつアナーキーな仮想現実作品。
なんだこりゃ
そもそもなぜアメリカ国内が内紛状態になったのか、頭が悪い俺用に説明して欲しかった。これまたそもそもなんだが、従軍記者ってヘルメットも無しでノコノコと軍隊に付いて行くばかりか、兵士よりも前に出て写真を撮るもんなんですか?俺が兵士だったら記者を蹴り飛ばしますけどもね。外交官みたいな免責特権があるんでしたっけ。見習いのような人間はまだしも、歩行困難な肥満体のオッサンも付いてくると来たもんだ。アジア人記者が中国人と告白した瞬間に忖度なしに即射殺されたのには笑いました🤣
主人公たちはどういう種類の記者なのか
背景を敢えてぼかして語られるアメリカの内戦。
劇中の大統領は3期務めていることから大統領時代のトランプの発言をベースにしているようにも見えますし、武装蜂起を許す脇の甘さや喧嘩慣れしていない政府軍の動きからすると、今の民主党政権のようにも見えます。
現実のアメリカが現在進行形で突き進んでいる地獄にタバスコをひと瓶ぶっかけて過激にしたような設定は、見事でした。
ただ、ストーリーの面で言うと、背景をぼかした副作用で少しピンボケになってしまったように感じました。
最初の大統領の場面以外は、主人公4人の視点から逸れることはないので、足取りをずっと追うことになります。彼らの目的は、大統領が死ぬ前にインタビューをすること。バーでそう話している姿を見たとき、ジョエルとリーからただならぬジャーナリスト魂を感じたわけなんですが。
蓋を開けてみると、彼らは内戦全体を俯瞰しているジャーナリストというより、西部勢力側の記録係のような位置づけでした。
なので、私は最初から最後まで4人の誰がどう死んでも構わないと思って観ていました。彼らがカメラで切り取っているのは、西部勢力が戦う姿。彼らの写真が教科書に載れば、西部勢力が英雄として描かれます。
その後、仮にフロリダ連合と仲間割れして、フロリダ連合が西部勢力を追い出せば、彼らについていたカメラマンが写真を『上書き』します。
それはジャーナリストか? 単なる軍属のカメラマンでは?
そういう違和感もあり、リーがサミーの遺体の写真を消す場面では、この人は報道する側としての矜持を完全に捨てたなとがっかりしましたし、ジョエルがサミーの死を嘆く場面でも、情緒やば…ぐらいの感想しか出てきませんでした。
なんとなく、それまでの彼らの『楽しそうな』ノリに、振り落とされた感があります。
ただ、それを打ち消すぐらいに戦闘が派手なので、銃や爆発が大好きな私としては、いい塩梅に楽しませてもらいました。
小道具まで凝っており、例えば民兵が持っているAR15は民間仕様の16インチ銃身が多く、西部勢力のような兵士はちゃんと素に近い10.3インチ銃身のCQB-Rを持っていたり、芸が細かいです。
あと、民間人が普通に生活している中での戦争だからだと思いますが、地雷が出てきません。
そんな中、最も記憶に残ったのは、赤メガネの軍団がリーたちを拉致した後、乗っていたランクルを隠さずに道端へ放ったままにしている場面でした。仲間を敢えて呼び寄せて、1人でも多く殺すことしか考えていないような、独特な思考回路。
赤メガネ自身がどういうアメリカ人なのか分からないままなのも、怖いです。
今は愛想笑いで日常生活を送っていても、みんな一枚めくればあんな感じで、必ず『どっちかの側』にいるのではないかと、良くもない想像をさせてくれます。
ジャーナリストは要らないという裏テーマ?
全812件中、321~340件目を表示