劇場公開日 2024年10月4日

「世代交代しろ、させろの話」シビル・ウォー アメリカ最後の日 きーろさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0世代交代しろ、させろの話

2024年10月12日
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鑑賞方法:映画館

そもそも後からノコノコやってきてネイティブアメリカンを人とも思わず殺しまくって手に入れた土地にアフリカから奴隷連れてきてプランテーションで大儲けして左うちわだった野蛮人どもが、別の土地の奴らの方がより美味しい思いをしてるって勝手に思い込んでその富をお互いに取り上げようとした強欲の果てに起こったのが南北戦争で、そこで血で血を洗って戦った敵同士が民主党と共和党なんだから。アメリカってそういう国だから。

しかも内戦の可能性って今でも日に日に高くなってきてて全然あり得る未来でマジで怖い国よ、アメリカって。

あとネイティブアメリカンと同じで東洋人なんて人と思ってないからね。あのシーンで劇場内凍り付いたけどワスプってほぼこんな感じやで?って妙に納得する自分がいたり。一般人巻き込むというよりは一般人しか狙ってない東京大空襲も原爆も根本にそういう思想があるからでしょ?アメリカに。

コンセプト的には今の超資本主義システムが崩壊寸前で次を探すにはどうしたらいいの?って話だと勝手に思ってて、そのメタファーとして主人公のマグナム最年少加入のルポルタージュフォトグラファー女史にやり直しの効くSONYのデジタルミラーレスを持たせて(すごいオールドレンズ付いてたり白い望遠付けたりしてる)自分に憧れる駆け出しフォトグラファーに敢えてフィルムのNikon(たぶんレンズは単焦点つけっぱなし/未確認)を持たせてるんだろうなと。

シャッターを切るたびに1秒10コマ撮れるカメラを旧世代が使っていて、1発勝負のフィルムカメラを新世代が使ってることにアレックス・ガーランドのこれからの世界へ想いとこだわりみたいなのが詰まってる気がするし、未来への選択肢がテクノロジーだけでは無いのではないか?と見るものに想像させるような深みがあるように思えてならないんだけど考え過ぎかもしれない。最後のワシントンD.C.のシーンはフィルムらしからぬシャッターの切り方だったので多分彼女はフィルムの入れ替えがめちゃくちゃ早いのだろうよ。

誰もがスマホで写真を撮れるし、誰もがスクープを撮れる時代に生きてるけど、本物のスクープは安全な場所にいても撮れないし、偶然に撮れるわけでも無いから、若者たちはもっといろんなところに飛び込め!大御所は道を開けろ!ってメッセージなのかもしれないし、アメリカの一国支配的な構造はもうそろそろ終わりでアジアに道を開けろというメッセージにも読み取れなくも無いけど流石にそれは無いか。

伝えたいテーマや意図が明確にわからないロードムービーだからこそ考えさせられる。そんな当たりの映画なのに曜日を問わずに1,100円で見れたり、月曜だけじゃなく水曜までも1,100円で見れたりするのに何でみんなスーパーpontaパス入らないの?知らないの?w

って思いながら皆さん次もハバナイスムービー!

きーろ
きーろさんのコメント
2024年10月15日

音でかいから注意⚠️

きーろ