「死ぬのは馬鹿ばかり」シビル・ウォー アメリカ最後の日 侍味さんの映画レビュー(感想・評価)
死ぬのは馬鹿ばかり
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海外レビューでの評判を聞き期待しつつ鑑賞。
大統領の演説の練習から一気に戦場…とはいかず、物資配給場のテロから一呼吸おいてからの旅路。
個人的にはクルーの最大の目的に対する言動の浅さと、ジャーナリストという割に撮る写真が響かないなど、全体的に作るの浅さが気になって集中できず。
何より死ぬのは馬鹿ばかり。
ジャーナリストの筈なのに車を暴走させて極右メンバーに処刑される馬鹿。
その馬鹿を倒す為に流れ弾に当たる馬鹿、いや彼はどちらかというと馬鹿のせいで死んでいる。
激戦区に直前まで被っていたヘルメットを被らず流れ弾で死ぬ馬鹿、等。
大統領に至っては具体的に何が悪いのか解像度が上がらないまま死ぬ。
外隣り合わせの現実を届けるジャーナリズムを描く筈がその危機感が薄く、淡々と終わる。
主人公一派が移動しなくても世界は大して変わらなかったのでは?と疑問を抱くと全てが茶番に思えて感情移入出来ない。
よくある軍事顧問が武器の扱いを指導したという部分も、映画としてそこまで重要性を感じず、クライマックスに突入シーンもシークレットサービスの動きが雑魚すぎて疑問が残る。
総じて薄い。
出演者の演技も素敵なのに心もすんなり響かないのが不思議なくらい。
うーん…
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