劇場公開日 2025年5月16日

「正しいことをした」ガール・ウィズ・ニードル とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0正しいことをした

2025年5月16日
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怖い

知的

難しい

合わなかった。この美しく撮影された陰鬱な寓話にハマらなかった。期待していた作品とまるで違った。(社会的に搾取される職業としての)お針子たちが消えていって社会における女性の立場の弱さや構造上の問題を突きつける作品かな…なんて思っていたら、早々に替わるし全然違った。ただ、象徴的なファーストシーンから強烈に引きのある画が続き、心に棲み着きそうなこと請け合い。
"裕福で善良な人々"。縫製工場長の金持ち坊っちゃんに旦那、そして口の裂けた赤ちゃんと、男性キャラの肉体的損傷や欠損、障害といった要素(=サーカスという見世物"バケモノ")はどういうことだろうか?なぜ消す必要があったのだろうか?戦時下・戦後と、出兵により男性が減ったであろう時代=女性にもさらなる負担がかかった時代において望まれぬ命。日々生きるのでやっと精一杯で、他の命にまで責任取れないかもしれない。目障りに思って命を奪おうとまでしたり。ただ、それでも…。

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【鑑賞前期待コメント】
この第一次世界大戦後のデンマークを舞台にしたゴシック・ミステリーは、独特な雰囲気に呑まれるような予告だけでも目が離せず興味をそそられる!白黒映像美の撮影に美術、音楽・音響と期待。そして、タイトル通り、歴史的に女性のイメージが強いお針子という職業の主人公からして、きっと広く観られるべき社会性が本作にはあると確信している。

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とぽとぽ
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