劇場公開日 2025年5月16日

「戦争に直接参加しなかった戦争犠牲者」ガール・ウィズ・ニードル りあのさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5戦争に直接参加しなかった戦争犠牲者

2025年5月16日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

知的

第1次世界大戦の終戦直前のデンマーク・コペンハーゲンで、夫が戦争に出たまま1年以上連絡が無く、針子として働きながら、貧困生活を送っていた女性カロリーネは、夫が死んだと思い、新たな恋をし、会社の社長と結婚を約束した。お腹に赤ちゃんを抱えて、社長の母親に承諾をもらいに行ったところ反対され、彼は母親の言いなりになり彼女を捨てた。そんな時、公衆浴場でダウマという女性と出会った。ダウマは表向きはお菓子屋を経営していたが、その裏で秘密の養子縁組機関を運営していて、貧しい母親たちが望まない子どもを里親に託す手伝いをしていた。かろりーは、出産後赤ちゃんをダウマに預け、我が子が里親に出された後、ダウマの家に住み込みで乳母として働くことになった。彼女はダウマに親しみを感じていたのだが、ダウマの行っていた里親に関する恐ろしい真実を知り・・・さてどうなる、というという話。

実話ベースとの事で、どこの国でも戦争未亡人(後で未亡人じゃ無いことがわかったが)は生きるために大変だったんだろうと思った。
貧困から抜け出そうとして、玉の輿に乗ろうとした事を責めることは出来ないな、とも思った。
公衆浴場での針を持ち込んでのシーンは迫力あり、とてもカラーでは見れないだろうと思った。
カロリーネ役のビク・カルメン・ソンネもダウマ役のトリーヌ・ディルホムも必要なら裸体を披露するという姿勢は素晴らしかった。
しかし、戦争は勝っても負けても悲劇しか生まないのだろうとあらためて思った。

りあの
ノーキッキングさんのコメント
2025年5月30日

カロリーネ23歳の設定なのですが……

ノーキッキング