新世紀ロマンティクス

劇場公開日:2025年5月9日

新世紀ロマンティクス

解説・あらすじ

中国の名匠ジャ・ジャンクーが製作期間に22年をかけ、21世紀初頭から劇的な変化を遂げた中国の街を、ひとりの女性の人生の変遷とともにとらえたドラマ。

2001年、炭鉱産業が廃れ失職者で溢れかえる山西省・大同。2006年、三峡ダム建設のため100万人以上が移住を余儀なくされた長江・奉節。コロナ禍の2022年、マカオに隣接する経済特区として発展する珠海と、すっかり都会となった大同。チャオは大同を出て戻ってこない恋人ビンを探して奉節へ向かい、ビンは仕事を求めて珠海を訪れる。時は流れ、ふたりはまた大同にたどり着く。

主人公チャオ役に、これまでもジャ・ジャンクー監督作で主演を務めてきた妻チャオ・タオ。同監督の過去作「青の稲妻」「長江哀歌」などの本編映像や未使用映像、ドキュメンタリー映像なども使用しながら、実際の24歳・29歳・45歳のチャオの姿と共に、変化していく街の景色を映しだす。2024年・第77回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。第25回東京フィルメックスでオープニング作品として上映。

2024年製作/111分/G/中国
原題または英題:風流一代 Caught by the Tides
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2025年5月9日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第77回 カンヌ国際映画祭(2024年)

出品

コンペティション部門
出品作品 ジャ・ジャンクー
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映画レビュー

4.0 お金しか信じられない世界でーー激変する社会に翻弄される二人の愛の物語

2025年11月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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nonta

4.0 逆イタリア旅行

2025年11月7日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

二人の仲をモブがなだれ込むことで却って、思いとどまらせるイタリア旅行の逆の展開。これは自覚的なのかな。ジャ・ジャンクーの演出も素晴らしいが、音楽の使い方の凄みで押し切ってる。どんな監督もキャリアのどこかでベスト盤映画が出来てしまうが、前作がジャ・ジャンクーのそれかと思ったら、更にベスト盤が出てきた。バス停や船のシーンは自己作品を使ってるかと思うけれど過去作映像か否かをそこまではっきりと差をつけないのはジャ・ジャンクーっぽいかも。ケータイは映画の敵だという意見もあるし、私も部分的に同意だが、ジャ・ジャンクーはそう考えないらしい。kfcもマックもスタバもあるが人と人の距離が寂しい。それでも大衆蔑視的な方向に行かないのがジャ・ジャンクーのすごいところかも。クラブシーンがどれも良い。

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タカシ

3.0 でてきた音楽大体知ってました。

2025年11月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

2000年頃から現代までの中国の移り変わりをこれまでの監督作品のボツ映像?をつなぎ合わせて作られた映画。特に感動する筋があるわけではありませんが同世代で中国の変遷を見てきた人間として懐かしくもある映像でした。作品としては計画的に作ったものではないと思うので監督の思いつきでできた感はあります。

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FormosaMyu

5.0 大河の一滴

2025年6月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

男女の会話も少なく、直接絡む場面もほとんどないのに
なんてロマンチックな映画なんだろう。

彼女は、歴史や景色の変遷をみてきた旅人でもあり、
億千万の市民の一滴たるエッセンスでもあり、
時間を超越した気まぐれな妖精のようでもある。

合間に挿入される一般の人たちのドキュメンタリー映像によって
中国という大河の質量が重畳され、過剰な表現がないにも関わらず、
個人の枠を超えた壮大な愛の物語になっていると感じた。

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HK