「何を観させられたんだろう」ANORA アノーラ すーちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
何を観させられたんだろう
アカデミー賞ホイホイで(自分もそのうちの1人ですが)平日朝イチの回なのに、半分ほどの入りの劇場で鑑賞。
…ごめんなさい。
2時間20分、苦痛の時間でした。
主人公2人がクズすぎます。
ドラ息子はもう仕方ないとして、アノーラが最後までビッチ…(心はどうあれ、やっていることは…)だったのが、女性の自分には受け付けられませんでした。
ショーン・ベイカー監督のこれまでの作品を見たことがありませんが、移民やマイノリティ、セックスワーカーに寄り添った作品で定評があると。
セックスワーカーの汚名をそそぎたい、って、これは逆効果なのでは?とすら思ってしまいました。
ビッチなのも含めて肯定しなきゃいけないのだとしたら…少なくとも、ロシア系アメリカ人に何の思い入れのない自分には無理だー。
最初の50分はただただ、主役の二人が素っ裸でセックスしまくり(たぶん10回ぐらい)、酒やら薬やらをキメるシーンが出てくるので、そういうのが苦手な方は回れ右です。
次のドタバタコメディパート、劇場では笑いが起こっていましたが、私はクスりとも笑えませんでした。ただfuc○ing、を言わせればいいってもんじゃないよね。
本筋と関係ないパートで脇役たちに小話をさせて笑いを取るって、かなり高等テクニックなんだなと。(タランティーノはやっぱりすごいですね)
以下、あまりに退屈だったのでスクリーンを観ながら考えていたこと。
・アニー役のマイキー・マディソンって、まぶたが奥二重で蒙古襞もあって、日本人ぽい目だな。西洋人にしては珍しい。
・ロシア人にも罵られるアルメニア人て、あちらではどんな位置付けなんだろう?
申し訳ないが、日本人からみたら目糞鼻…
・t.A.T.u. を30年ぶりに映画館で聴くなんて!
・お母さん役の人、メラニア夫人に似てるなー。ロシア系だし、たぶん整形してるだろうし、同じ顔になるんだね。
・もしかして、監督は最初主人公を女性ではなく、ゲイの男性ストリッパーを主役にして脚本を書いてた、って可能性はないか?不自然に、同性婚とか、ホモ野郎、みたいな台詞が出てきたので。いや、そっちならあの救いのない結末もまだ納得がいくというか。
…すみません、完全に戯言です。
改めて言いますが、かなり観る人を選ぶ作品かと思われますので、アカデミー賞受賞、につられて観に行くのは厳禁です。