フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンのレビュー・感想・評価
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エンタメの王道
アポロ11号の月着陸については「月に行っていない」「月面からの中継映像は偽物だ」等の都市伝説があり、本作は「偽の映像があった」という大胆な前提からスタートする物語である。
プロジェクトの行方・中継映像を巡るスリル・対立から始まるメイン2人の関係の変化など、様々な要素を盛り込んだ王道エンタメ作品だった。
ケリーの「訳アリの経歴を隠している、美貌とアイディアと駆け引きを武器にする広告業界のヒットメーカー」という設定は、アメリカのドラマを思い出した。古いドラマ風の演出もあり、当時や当時を描いた作品をオマージュしているのだろうか。
ケリーの手腕として、当時のプロパガンダのテクニックを明け透けに描いている点も興味深かった。また当時は軍出身者でなければ宇宙飛行士にはなれない時代で、彼らが現代とはレベルの違うリスクを受け入れ、危険に目を瞑ってミッションに向かっていることをきっちり描いている点も良かった。砲弾が飛び交うわけではないにせよ宇宙開発の場もアメリカの戦場だったという点に触れたことや、ストーリー内の中継映像の扱いに、当時の関係者へのリスペクトを感じた。
色々なイズムを主張する作品や、刺激的な描写を競うような作品が日々送り出される中、久々に明るく熱く微笑ましい王道エンタメを楽しんだ気がした。いざ打ち上げが成功してしまえばヒューストンに全てを任せるしかないフロリダの面々をメインに据えた点や、第一線を退いて裏方に回ったエンジニア等、日本で受けそうなポイントも多く、誰とでも観に行ける作品だと思う。
陰謀論が蔓延る現代に、それを茶化して楽しむ最高の映画
「陰謀論」は大昔からあった。
それは教育と報道で(ほぼ)撲滅されるハズだった。理屈では。
しかし、現代、しかも教育水準が高い(ハズの)米国には「Qアノン」による陰謀論とそれに同調する主要政党(共和党)と大手マスコミ(FOX)がある。
そしてそうした陰謀論を利用して大統領に返り咲きを狙うトランプ被告がいる。
そんな連中を茶化して笑うのが本作。
もちろんトランプや奴を連想させるモノは出てこないけど、ハリウッドからの「メッセージ」は明白。
ストーリーはコメディである。
それも軽いやつ。
虚実を織り交ぜた巧みな脚本、
気の利いたセリフ回し、
正直さ、誠実さを尊ぶキャラクター
(これもトランプ被告への皮肉だろうか?)
演技を楽しんでいる役者たち。
決して大ヒットはしないだろうし、賞レースに絡むことも無さそう。
でも私は大好きな作品。
コメディ、エンタメの中に社会的主張を込めるハリウッドの執念を感じた。
シナリオと演出が見事
中盤までほぼ完璧なシナリオと演出
スカーレットヨハンソンのチャーミングさ
もこのストーリーによく合っている。
シナリオのストーリーと役者の芝居が
絡み合って化学反応を起こすという理想的な
形で成功している。
唯一の難点はフェイク映像をリアル映像に差し戻すという最大のドラマがややあっさり解決して終わってしまう所。
あそこがもっとドラマティックに見せられたらなお良かった。
あとラストシーンもややあっさり気味なので、
数年後や数十年後とかにお蔵入りになった猫が通るフェイク版のフィルムを2人だけで見ているとか追加してもオシャレでよかったかも。
とはいえ文句つけるのはこれくらいで、映画としては素晴らしい出来の作品。
月への想いが胸を熱くするフロリダロケット
始めはSFサスペンスの名作『カプリコン1』みたいなお話しかと思ったら、いい意味で裏切られ、最後まで気分良く観ることができました。冷戦時代のアメリカ、ロケット開発でソ連に負け、事故ばかりのアポロ計画の逆風を挽回するために、凄腕の宣伝のプロがNASAにやってくるお話しです。スカーレット・ヨハンソン演じる宣伝のプロが、次々とタイアップ企業を引っ張ってきたり、議員を抱き込んでいくのが痛快です。一方、絵に描いたようなカタブツのチャニング・テイタムとの対比が面白かったです。ボーイ・ミーツ・ガールの定石と分かっていても、60年代のクラシックなラブロマンスが楽しく、P51マスタングに乗っての月夜のフライトはロマンチックです。また、アポロ計画に全身全霊で取り組むNASAのスタッフの熱い想いにジーンと来るとともに、国家の威信のためにフェイク画像を放映しようとする国家権力とのせめぎ合いも、そうくるかーって展開でした。役者では、クラシックでセクシーな役では右に出る者がいないスカーレット・ヨハンソンが、キレキレのキャリア・ウーマンである一方で、嘘で塗り固めた人生に苦しむ女性像を演じていて抜群でした。どちらかと言うと脳筋のイメージのチャニング・テイタムも誠実な古き良きアメリカの男性を好演してました。
モヤモヤ
月面着陸していない派の陰謀論をおちょくる内容で、それはそれでいいのであるが、そうすると“誠実さと技術力で征します”みたいなアメリカが推したいであろうアメリカンスピリッツみたいなものが相対的に強調されて、そこがなんだかなあと思ってしまった。巨大火柱を見上げて成功成功と喜ぶのは『オッペンハイマー』みたいだし。笑い・泣き・恋愛、がそれぞれ中途半端だからというのもあるかもしれない。
シリアスと思うと減点、コメディと思うと秀逸
まあ、コメディなんだけどね
予告編ではシリアス色が強いから期待していたジャンルを
間違えると評価が変わるかも
私は、面白かったですよ
スカーレット・ヨハンソンとチャニング・テイタムとウッディ・ハレルソンで
充分満足なんですけどね
ただ、実際の月面シーンとスタジオのそれがちゃんとシンクロする点は
「うそ~ん」と心の声がつぶやいちゃいましてけどね
エンディングの意味は?
アポロものってのは、実話そのものが面白いし、非常に絵になるので、何をどうやっても面白いわけだから、今作も面白いことは面白いんだけど。
ライトスタッフとかアポロ13での緊張感を見てると全体的にちょっと気の抜けた感じがするのは否めない。
サターンロケットから氷が剥がれ落ちるシーンも今となってはフツー。
エンディングで抱き合った二人からカメラがずーーっと引いていって、宇宙センター本部棟をでて川をすぎると、サターンロケットが発射されたんだけど、あれはどういう意味だろう?
もしかするとあの時飛んだロケットが本物で、今までのストーリー全体がフェイクだったというトータルリコール的オチなのかなってのは考えすぎ?
番外編アポロ11号
アポロ11号の月面着陸の捏造説を映画のネタにしたストーリー。社会派の映画なのかなと思っていたら、内容は職場恋愛を絡めたお仕事ドラマ。
映像もおしゃれでセンス良し。
ケリーが赤い口紅に60年代ファッションで毎回楽しませてくれる。10変化はしてるよね。
月面着陸の映像はフェイクなのかリアルなのかは見てのお楽しみ。
もっぱら邦画ばかり見ているので、
あちらさんは会話のテンポが早すぎて目がテンになるね。
3回くらいのドラマで見たい気も
観客に女性が多かったのが意外でしたが、スカーレット・ヨハンソン目当てでしょうか? エンドロールで退出する人が結構いたのは、少し長めの上映時間のせいだったらいいのですが。
それはともかく、一部に存在する人類月着陸のフェイク説を逆手に取ったようなお話で、発想が面白いですね。主人公の元詐欺師というキャラがテーマの「嘘か本当か」にかけてあるのもいいです。
ただ、この作品は映画よりは連続ドラマの方が合っている気はしました。ノリの軽さとかもそうですが、途中までの展開がかなり早いので、ハラハラしている暇がない。主人公は話術や構想力に優れた広告のスペシャリストですが、それにしても色々とトントン拍子に話が進みすぎているといいますか。これがもう少し時間のとれるドラマなら、アポロ計画に賛同する議員を集める過程もじっくり描けたと思います。
今どきの映画らしく伏線の回収はきっちりしているし(まあ、黒猫がああいう形で話に割り込んでくるとは思いませんでしたが)無駄な部分がないのはいいですが、展開の早さもあってちょっとシステマティックに感じてしまうところはありますね。
まあまあ予想通り(笑)
一つも期待を裏切らないコメディー。
ただ実際に事故で人が亡くなっているので、そこの部分に関しては巧みに茶化さない。
笑顔で人殺しもしそうな、底を見せないモーが不気味でしたね。スカーレット・ヨハンソンのキュートな演技は流石の一言。
ストーリーももちろん良かったけど、 ケリーがとにかく可愛くて、 雰...
ストーリーももちろん良かったけど、
ケリーがとにかく可愛くて、
雰囲気も役にもあってるし、
なんかとても良かった
5歳の私に贈るGreat American Story
アポロ11号のリアルタイム時、私は5歳だった。私には当時のアポロ話題の記憶が全く無い。当時観ていたアニメの記憶はあるのに、なぜかこの偉大な物語の記憶が無い。
それをずっと残念に思っていたのがこの映画を観た事により解消された。素晴らしい作品だった。
平和で誰も傷つけない映画
休暇を取り午前中は年に2回の定期検査
午後にイオンシネマで鑑賞
シニア料金+docomoポイントで1000円ナリ
ちなみに昼ごはんはフードコートの長崎ちゃんぽんと餃子のセット
で スカヨハファンのオラとしては満点の作品だった
どんだけ衣装替えるのだ
さすがに本人がプロデューサーを務めているだけあってやりたい放題
ブラックウィドウよりもこっちが好みだ
本作の主人公よろしく金主からカネを引き出していたら痛快だ
警官をどうやって丸め込んだのかは観たかった
少し前に観た結構大がかりな映画もそうだったが
製作がApple ネット業界の金回りは計り知れない
DVD化はされないだろうからスクリーン鑑賞正解
内容はフィクションだろうがさもありなんといった感じ
アルゴとかマジックアワーみたいな雰囲気 好きだ
真面目に嘘をつく人々 そこはかとない笑いが生まれる
スカヨハとチャニングテイタムの関係の展開も素敵だった
テイタム出演作はあまり観ていないが
フォックスキャッチャーの弟役と通ずる朴訥で真っ直ぐな役
ウディハレルソンのいかがわしい政府関係者はじめ
スカヨハの助手とか電気屋に行く二人とか
脇役のキャラがそれぞれよくて贅沢
こういう平和で誰も傷つけない映画は素晴らしい
身体検査の日に 精神衛生の健康増進にもなった
あ ニクソンは別か
帰りは豪雨 駐車場まで歩いただけでびしょぬれ
平気なのだ 帰ってすぐ風呂に入れる幸せに感謝
ライトに楽しむ夏休みムービー
なんでロケットの打ち上げシーンって、毎度心を打つんだろう。
ということで、都市伝説や陰謀論好きでなくても知っている「あの噂」をモチーフにしたコメディ。
60年代の音楽に乗せた軽妙なタッチで展開も速く、実はそこそこ長い作品だがスナック感覚でサラッと観られるのが良いところ。
米ソが有人ロケット・月着陸・核兵器などの技術革新に「国の威信」などというしょーもないプライドでしのぎを削っていた時代、その犠牲になった人々も大勢いた。
ペトナム戦争による国民からの批判を回避するためにも、主人公コールが実直に目指す月着陸は、実は政府のもっと生臭い目的に利用されようとしていた。
とは言え、撮影にNASAの協力を得られてるって時点で、お話のゴールはまあ予想がつくワケだが、あまり映画全体としてそう難しく考える映画でもない。
あくまでコメディ。
ラブストーリーや友情、家族、仕事論なども盛り込んだエンターテイメント。
個人的にはそこがちょっと気にくわなかった。
もっとクセのある、一筋縄では行かないキャラや展開があると良かったんだけど。
いや、夏休みムービーとして、家族でもカップルでも友達同士でも楽しめる娯楽作品でした。
ぜひ劇場へ。
黒猫さんが、主人公♪
大昔・・アポロ11号の月面着陸の陰謀論をシビアに描いた「カプリコン1」という映画があったが・・それは、それなり面白かった♪
最近、死人に口無しをいい事に、キューブリックを担ぎ出して・・またゾロ、アポロ11号の陰謀論のまことしやかな囁きを耳にすることが多くなったが・・そんな陰謀論を、エンターテイメントにしちゃった映画♪
どうも・・チャニング・テイタムというと「マジック・マイク」や「ザ ロストシティー」の脳筋さんのイメージが強烈で・・今回もそんな感じかと思っていたが・・実直な漢役でした♪
巷に溢れる、陰謀論は、エンターテインメントの一種と捉えていますが・・この物語「Fly me to The Moon」はもしかして・・本当の出来事かも・・・と思わせられました(笑)。
湾岸戦争の重油まみれの海鳥も・こんな感じで創作されたのかもね♪
ネコさんは🐈⬛、いつでも嘘とごまかしが嫌い♪
皆が信じればホント、皆が信じなければウソ、コロナを経験してまったく...
皆が信じればホント、皆が信じなければウソ、コロナを経験してまったくそのとおりだと感じてるこのタイミングでの陰謀論をネタにした映画公開
意味深〜
時間が合わなくて字幕版を観たのだけど 少し違和感もあった
吹き替え版も観てみようかな‥
アポロ計画陰謀論がストーリーに絡んでいるけど
ラブコメっぽい仕上がりだったけど、結局はソ連との覇権争いで締めたように感じた。
それにしても、スカーレット・ヨハンソンの60年代ファッション、とっても似合っていた。シーン毎に変わるヘアアレンジも好感。
恋愛の要素があるから面白い
ドタバタ劇に加えて始めは水と油だったふたりがいい感じになることでグッと映画が面白くなりました。
フィクションともノンフィクションとも言わないところも面白さのひとつ。
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