「理想的な人物選びではなく陰謀劇」教皇選挙 ヤマッチさんの映画レビュー(感想・評価)
理想的な人物選びではなく陰謀劇
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冒頭は、登場人物の整理がつかず、やや混乱します。事前確認した方がいいかもしれません。
大筋は新教皇を誰にするか?となっています。有力候補が次々と失脚されます。
新教皇にふさわしい理想的な人物選びという展開となります。そしてベニデス枢機卿が選ばれます。しかし彼にも問題がありました。
主人公であるコンクラーベの首席、ローレンス枢機卿の苦悩と葛藤という展開です。
しかし、そうではなく、前教皇の陰謀ではないかとも思えます。
次期教皇に推したいベニテス枢機卿をギリギリのタイミングで会議に参加させます。
その後有力候補の、アデイエミ枢機卿トランブレ枢機卿は次々失脚の証拠を白日にさらします。
この計画を実行するために自分に忠実なローレンス枢機卿を首席枢機卿として、ある意味道化役を演じさせる。
「8手先を読む」前教皇の手の内ですべてが進んでしまったと思えます。
ラストはバットエンドです。新教皇の「ある秘密」をローレンスが一生秘密にしたままであることもありますが、カトリック教会はあらゆる人種、国家、大陸をまたいだ大きな組織であるからこそ、選挙自体の公正性に疑いがあってはならない。しかしこの陰謀が暗躍するのであればこの後、カトリック教会は分裂するんじゃなかろうか。タイムリーにもコンクラーベが始まろうとしているこのタイミングで鑑賞したことは意味深いです。
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