劇場公開日 2025年1月17日

「トランプの「成長」をメンターたる弁護士ロイ・コーンとの関係を軸に描く。」アプレンティス ドナルド・トランプの創り方 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5トランプの「成長」をメンターたる弁護士ロイ・コーンとの関係を軸に描く。

2025年2月7日
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鑑賞方法:映画館

映画は主人公の「成長」を描くものだ。弱いヤツから強いヤツへ、嫌なヤツから良いヤツへ、その「過程」が共感、感情移入できる作品が「良い映画」と呼ばれる。

本作もトランプの「成長」を描く。
時間軸としては15〜20年ぐらいなのかな。
野心あふれる若者が、その野心、自尊心、エゴ、ワガママを巨大化させていく姿を描く。

トランプの姪(精神科医)の著書ではあの性格は、独裁者気質の父親の影響で形成された旨の分析だったが、本作でその父親の存在感は希薄で「目の上のたんこぶ」程度の扱い。
それより弁護士ロイ・コーンに焦点を当てている。
今後、「トランプ作品」は数多く作られるだろうが、その時はまた別の視点になるだろうが、本作が「ベンチマーク」になるのは確実。トランプ役のセバスチャン・スタンも同様。

トランプは市民からどう思われていたのだろう?公聴会のヤジやインタビューアーの態度(チヤホヤする)がイコール「市民目線」となるだろうが、大統領選立候補以降の「熱狂的な人気」の片鱗も見えない。これは今後の作品に期待しよう。

願わくば、
アダム・マッケイ監督版とか、
サシャ・バロン・コーエン脚本&主演版とか見てみたい。
彼らがトランプをどう「料理」するか。

みっく