「写真とは、自分の心と相手の今日を写すこと。」明日を綴る写真館 羊さんの映画レビュー(感想・評価)
写真とは、自分の心と相手の今日を写すこと。
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琴線に触れた。
繊細な心の部分に沁みつづけ、
ずっとずっと涙が止まらなかった。
あたたかくて優しい一瞬一瞬を、
たくさん受け取った。
絡まってしまった糸を、
やさしくほどいて紡ぎなおす
人と人の姿は、とても美しい。
写真は人生の歴史、そして自分の心。
撮りたいと思う人を思い浮かべた。
僕はあなたを撮りたい。
*
写真を撮るのが好きだった父を想い出した。
きっちりとした写真が多かったけれど、
家族の歴史をたくさん遺してくれた。
それに気がついて、嬉しさと愛しさが溢れだす。
ありがとう。たくさんたくさん、ありがとう。
「開いて」とアルバムが僕を呼ぶ声が聴こえる。
ぎゅっと抱きしめて泣いてしまいそうだ。
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写真を通して、
大切なことを教えてくれる鮫島さん。
写真を撮るという真意を心で感じていき、
笑顔で、幸せそうに、シャッターを押す太一に
幸せをおすそ分けしてもらった気がする。
この映画に出会えてよかった。
会えないままで、人生終わらなくてよかった。
今、とてもとても、写真を撮りたい。
フィルムカメラを持ち歩きたくなった。
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