明日を綴る写真館

劇場公開日:2024年6月7日

解説・あらすじ

1964年に映画デビューして以降、名バイプレイヤーとして数多くの作品に出演してきた平泉成が、80歳で映画初主演を務めた作品で、写真館の主人と若いカメラマンの交流を描いた、あるた梨沙の同名漫画の実写映画化。

気鋭のカメラマンとして活躍する太一は、さびれた写真館を営む鮫島の撮影した一枚の写真に心震わされ、華々しいキャリアを捨て、鮫島に弟子入りを志願する。他人に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一は、写真館に訪れる客ひとりひとりと対話を重ねることで、被写体と深く関わっていく鮫島の撮影スタイルに驚きを隠せずにいた。客たちの心残りや後悔に真摯に向き合っていく鮫島の姿勢に接し、太一は自分に足りないものがあることに気付き始める。

鮫島役を平泉が演じ、「20歳のソウル」の秋山純監督がメガホンをとった。太一役は「20歳のソウル」でも秋山監督とタッグを組んだ、「Aぇ! group」の佐野晶哉。そのほか、佐藤浩市、吉瀬美智子、高橋克典、田中健、美保純、赤井英和、黒木瞳、市毛良枝ら豪華実力派キャストが集った。

2024年製作/104分/G/日本
配給:アスミック・エース
劇場公開日:2024年6月7日

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(C)2024「明日を綴る写真館」製作委員会 (C)あるた梨沙/KADOKAWA

映画レビュー

3.0 残像の隙間

2025年8月14日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

幸せ

癒される

主人公は若手カメラマンで売り出し中。
人物写真は苦手だったか、あるポートレートを見て、自分は何かが足りないと気付き、その写真家(平泉成)に押しかけ弟子入する。
学びながら、親子の人生の隙間を埋める主人公でした。

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いやよセブン

3.5 キャスティングが、、、

2025年8月13日
iPhoneアプリから投稿

脚本とキャスティングが残念でした。

平泉さんと、市毛良枝さんは最高でした。
いろいろ強引な展開もありますが、いい映画だったと思います。

黒木瞳さん、美保純さんは、ここに有名な人使え必要無いように思いました。

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ハリソン

1.0 犬の扱いが気になる

2025年8月1日
スマートフォンから投稿

なぜあんなに短い紐に繋がれているのか?
食事も紐に引っ張られながら食べているのは不自然。
危篤の老婆の顔が健康過ぎるし、爪が磨いてある。何の病気なのか?
もっと細部に拘って欲しい。
主役とその彼女は周りの有名な役者さんに助けられている。
日常の何気ないところにも配慮をして欲しい。
ベースは写真館の日常を描いているのだから。
っぽいものを撮りたかったんだろうけど、、、。

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banban5963

4.0 余韻が欲しかった

2025年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

漫画の実写版でしたか~
小説だったらもっと感動したかもしれないと思っていたら、コミックだったとは。
写真というモチーフ
そこに込められた被写体の心境の一瞬は、もしかしたら写真を撮った人物の心情と重なることで輝くのかもしれない。
被写体が人物であれば、その瞬間瞬間で変化する心情の一瞬を抜き取るのは、やはり被写体に向けられた想いがあってこそなのだろう。
ボクシングのKOの瞬間となるパンチを撮るには、偶然ではなくカメラマンにそれを読み取る力がなければならない。
日常の一種さえも、これと同じことがいえるのだろう。
個人的にはまったく感覚のない世界
昔、スクーバダイビングで水中写真にハマったことがあった。
無数に撮った1枚か2枚だけがまあまあ良くとれていればいい方で、そのほとんどがボツだった。
最も大きな損失が、海の中のことをまったく覚えてないということだった。
これが私と写真とを遠ざけた。
確かに写真を見るとその瞬間の美しさや心情が見える。
それが見えなければ「ダメ」なのだろう。
この作品は、そんな写真というものにハマった人物と人間関係や確執を描いている。
写真を見て感動したこととその道に進んだこと。
賞もたくさん取ってきたが、太一の撮る写真には「音が鳴らない」と項垂れる。
つまり、当時感動した写真と比較して、それを超えることができないということだろうか。
大賞を取ったコンクールの佳作の中に見た「音」
それを撮った老人との交流
わかるようでわかりにくい物語
物語は至極ハッピーエンドで幕を閉じる。
大どんでん返しというサプライズの設定も良かった。
その全てが結婚へとつながっていくので、どこかの式場が手掛けた作品なのかなとも思ってしまった。
簡単なようで難しい写真を撮るということや、特にフィルムカメラであれば撮った写真にその瞬間の雰囲気や心がよく写り込むと聞く。
まさにこの物語のテーマでもある。
しかし、決して悪くないあのハッピーエンドに感じた違和感
すべての人物がすべて喜んでいるという構図
この一枚岩にどうしても違和感が残ってしまった。
人の心とは、あんな風にすべてが割り切れてしまうものではないように思う。
例えば、ケーキ屋の娘ケイコ
彼女の言動から、彼女は太一に思いを寄せているのかなと感じた。
でも彼女は告白できない位置にいる。
この彼女の憧れに似た感情と切なさが、最後のシーンに描かれていても良かったように感じた。
人間の感情は、どんなに悲しい時や嬉しい時でも一定ではない。
必ず波のようにアップダウンする。
その瞬間
瞬間を写真に収めるのであれば、あの喜びの中に影のようにあったはずのケイコの切なさを描いてほしかった。
親子の確執は水に流せるが、長年貯めてきた思いはそんなに簡単に払拭できないはずだ。
しかしいつか消えてなくなる。
そんな感じのことがもっと余韻として残していれば、この作品はもっと心に届いたように思った。
良い作品の中に、澱のような沈殿物という余白が欲しかった。

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