ブルーピリオドのレビュー・感想・評価
全252件中、121~140件目を表示
特別良いという所がなく悪い所もなく普通
美大受験経験者なのですが、現実ではこんな素直に絵に一生懸命な子なんて本作の予告でも言ってた現役の合格倍率の200倍と同じ200人に1人とかです
私は芸大に本気で合格したい子を見てきましたが、その子はというかみんな自分の作品にこだわりを持ってます
何言ってんだ?と思いますが、みんなそんな感じで先生のアドバイスを受け入れずにやってきて二浪三浪でようやく合格できます
原作、アニメも見ましたが、八虎くんは凄いですね
私も一次試験を2度ほど受けましたが、あの空気はとてつもなく緊張しました
そして私はそんな空気に耐えられずどちらも失敗しました
そんな経験があったので八虎くんの凄さを感じました
しかし尺があるのはわかっていますが、実写ではとんとん拍子で芸大合格まで漕ぎ着けたのはちょっと疑問を持ちました。
まず受験というものは勝者がいれば敗者がいます
今回のブルーピリオドのメインキャラでは橋田くんと桑名さん、もっと言うと桑名さんです
彼女は原作だと合格発表見て悔しくてライブ帰りに泣いてしまう
私はなんとなくこれが受験というものだと思いました
しかし実写の彼女は正直存在感なさすぎると思いました
橋田くんも特に親しく名前を呼んだりせずなんかずっと馴れ馴れしくてうーんと思いました
また私は八虎くんと同じように油画科でした。
油絵、デッサンには絵作りというものが必要です。
過去の合格作品を見るとみな何か狙いという物があり、それを見て勉強します。
これもまた尺が限られてるのはわかってますが、経験者としては納得できない部分でした。
以前ブルーピリオド(原作)のことが話題になった時、私が通ってた予備校ではあまり良い反応はされてなかったので今回の実写ではどうなのかちょっと気になる…
熱い
原作もTVアニメ版も未見での映画鑑賞。
なかなか熱い、よく出来た作品。
「好きなことをする努力家は最強」
原作由来だろうけど、薬師丸ひろ子さんに言われたら、説得力1000%です。
尺の関係で主人公だけにフォーカスし、サブキャラ達のエピソードはきっと割愛されているのだろうが、そこが気になる人は原作かアニメで、となればいいんじゃないかと。
(ユカちゃん=龍二の「×」の意味が、映画だと単に自暴自棄に見えたけど、たぶんあれ「芸大日本画科じゃないと気づいた」ではないのか?という疑問も起きたけども)
欠点らしい欠点のないバランスよい作りでしたが、唯一の難は登場する高校生たちが全員20代にしか見えないってことでした。
受験する連中、みんな浪人生と思ってしまった。
眞栄田郷敦くんの目が良かった
天国で地獄
直向きな情熱が迸る。
予告で見た「情熱は武器だ」に偽りはなかった。
前田郷敦を初めて見た気がする。
彼はとても綺麗な目と美しい手を持った役者さんだった。美しい指先を持つ俳優は男女を問わず惹かれてしまう。
物語は静かに始まる。
まだ何者でもなく、何者にでもなれる季節。情熱の行き先や所在を探しあぐねてる世代には無茶苦茶刺さると思われる。
「好きな事をする努力家は最強」だったかな、薬師丸さんが八虎に向かって言う台詞なんだけど、ホントその通りだと思う。おまけに彼はそこに飛び込む勇気も持ってた。
絵の事はよく分からないのだけど、芸事になると終わりはないし、完成もない。ましてや好きな事となると、妥協は出来ないし嘘もつけない。そして、努力を努力とも思わない。
至って普通にのめり込む。
その有り様は、外野から見ると狂人にしか見えない事もある。けれど本人はソレを苦とも思わないし、足りないと思うし、渇望に似た貪欲さを発揮したりもする。やってもやっても辿り付かない。どこまでやっても満たされない。何地獄なんだとも思うけど、本人達には天国だ。好きな事にひたすら集中し埋没していける環境はあるが、全ての人に居住権が与えられるわけではない。存在意義を賭けた生存競争に絶えず晒される。
周りは言うし、本人も言う。
「そんな事で食べていけるの?」
金を稼ぐのは大切な事だ。生きていく為には必要不可欠だ。けれど、ソレよりも大切だと判断してしまったなら突き進むしかない。むしろ、そういう輩しか入ってきちゃいけないと思う。
どこで野垂れ死のうが自業自得だ。
バカと狂人しかいちゃいけない世界なんだ。
郷敦氏は灼熱の如き情熱に絆された八虎を好演してた。ご本人境遇とリンクする箇所もあったのかもしれないが見事だった。
加速していく展開も好きで、彼が抱えていた葛藤と闘争を端的に見せるカットも盛り込んであるのもいい演出だったと思う。
失敗と挫折は付きもので、それすら踏み越えてまたは引きずってでも進む。
決意を告げられた夜に、何度も何度も頷いてようやく絞り出したか細い「うん」って描写が胸を撃つ。
そして彼は扉を開けた。
果てしなく続く坂道の麓に立った。
好きな事に向き合って自分と対峙し続けた結果だ。
物語はちゃんと敗者も描く。
誰しもが鍵を手にするわけではない。必ず優劣は存在する。それを認めるか認めさすかは別問題だ。
ジェンダーの彼なんかは「普通」って価値観とも戦ってて彼の口から発せられる言葉はどれも切実だった。
誰もが通る分岐点。
その分岐点に立つのは、果たして幸運なのか不運なのか?選ぶのは自分だ。
なんとなくお利口で冷めた時代だと思っていたけれど、そんな風潮に一石を投じるに値する作品だった。
何者にでもなれる期間は存在するが、有限でもある。葛藤と情熱に身悶える世代に見てほしい。
この作品を見て、引き返す選択をしたとしても、それはそれで幸運な事だと思う。
なんせ、彼らの進む道は死ぬまで地獄だ。
ただその地獄を嬉々として楽しめる素質がある一部の狂人には天国に等しい。
そんな事まで感じさせてくれた監督に感謝だ。
見応えありました。
あ、後BGMの入りが良くてどれも素敵だった。
オープニングとか、なんだかザワザワする。
芸術を感じられる人と一緒に見よう
美術館へ行った時のような感覚になりました。
実物の絵画にはパワーがあります!!!!!
全ての俳優の表情がすごい細かい。なぜそこまで表現できるの…。
少し美術を齧ったことがあるので、どういう気持ちで絵に向き合っているのか分かるし、あの空間の匂い(画材とかの)も分かるし、何を表現してあの絵になるのかとかも少し分かる。エンディングで紙と画材の擦れる音だけになるのがにくい演出!
ですが、単に俳優目当ての人と観に行くと少し窮屈です。「分かんなかった…あの絵怖かったよね…唐突に裸婦出てくるしさ…」と言われて困った。恐らく普通の反応?なのか?
マイノリティの描き方が少し物足りないのと、原作を知っているので、先輩や周囲の登場人物との絡みが端折られていたなと感じます。主人公の蕁麻疹とか原作ではもっと苦しんでる。仕方ないですが。(実物龍二の小田原でのシーンはビクっとします。脚綺麗!)
ルックバックも観ての感想ですが、芸術に焦点を当てた作品が何を訴えかけてきているのか考えてしまいます。「絵なんてさぁ、何になるの?」という問について意識させられる。深く考えすぎ?
あとは、普通()の良い所へ就いて欲しい母がなぜ息子にそんな名前付けたの?っていうツッコミ。
ゴードンさんの横顔美しい。
漫画原作の実写としては悪くない
アニメを観ていてストーリーは知っているので、当然ながら合否などのドキドキはない。
1クール分、漫画では6巻分を2時間弱でやるので、登場人物それぞれの細かい背景が端折られているのは仕方ない。
キャラのビジュアル的にはみんな上手く寄せてるとは思う。
高橋文哉くんは美形だけどフェミニンではないから、男過ぎず女過ぎずで良かったと思うし、今や全邦画に出てるんじゃないかな江口のりこさんもいい感じ。
そしてテアトルシネマ系の劇場でSCRE:ENのCMでよく観てた中島セナさん、今は新しいCMに変わったからお久しぶり。縁もゆかりもないけれど、大人になった親戚の子を見るような気分。
漫画原作の実写化は悲惨なことになることもあるけど、要らないオリジナルキャラや謎の恋愛設定がつけられることなく、肝心の美術、試験部分はしっかり描いていたから良かったと思う。
芸大
その一本の線の生命に 心が開花し それに震えた!
前に ”線は、僕を描く” を観たけども
あれ以来だろうか、こんな思いにさせてくれたのは。
今日は「ブルーピリオド」観に行ったのだわさー。
チョット気になってて、毎度何も予備知識一切持たずに作品鑑賞に挑むのやけども、この東京藝術大学に行こうって言うのに惹かれちゃってね。
ただそれだけっす。
美術のネタものってあんまり無いかな。向き合う姿勢ってのが観ていて好きでね。
どうしてもネタ的に 理数系、スポコン系は多いのやけど、
こう言う 一般人がボ-っと見ても良さが伝わり難いので競うのが 更にイイかな。
漫画アニメの作画系ネタは有るけど、結局視聴率とか購買数とか数値で競ってるから理数系の流れでしょかね。
誰なんよ この白髪頭の主(矢口八虎)は??
あぁ~ 眞栄田郷敦さんなのね。歳は別としてカッコイイね。
そして、高橋世田介:(板垣李光人さん)メッチャ賢そう。
森まる:(桜田ひよりさん)主より歳上には見えんなぁ。
大葉真由:(江口のりこさん)居そうな先生。
佐伯昌子:(薬師丸ひろ子さん)配役 そう来ましたかって感じ。
兎に角、絵を描いて、描いて 描きまくる!!
この熱意には恐れ入った。
普通の受験勉強じゃ絶対受からない。
記憶する勉強なんて意味が全くなくて それがまた興味そそる。
自分で常に考えなくっちゃイケないんだね。
ほぇ~ って感心するばかりでしたわ。そこが衝撃的かな。
(良かった所)
・ブル-タス像のスケッチをさせた時、皆のを一堂に並べて視てゾクってしたな。
主のは わざと下手に描いてあった。
高橋くんのは スッゴィ 一目で感動したな。
確かに 心打つよね。皆 同じ石膏像なのに。この違いw
ここのシーンは ホントに絵を描くって凄さが心底に刺さったね。
・母が東京藝術大学への進学を反対して 諦めさせようとした時、主の心が折れたのを察して友人がスイ-ツ店へ誘った所かな。友人が言う~
お前は何やっても天才で何処か手を抜いてて、楽勝で大学進学するだろうと思ってたけど、真剣に絵に向き合った姿勢を見て凄く震えたんだよ。
だから俺は大学行かずにパテシエに成るって決めたんだ!
ここの 友人の矢口に向けた言葉は深いなと思ったな。
・母が疲れて台所のテーブルに伏せて寝ているスケッチを 母に見せる場面。
両親とも一生懸命働いてくれて 国公立大学なら何とか行ける様にしてくれていて、自分の将来が母の思う方向に重なって無くて ゴメンと言う所ですね。
あそこは 心から泣けましたわ。
そして母に絵の方向(東京藝術大学)に進学することを認めて貰う・・・。
(もうちょっとな点)
・ユカちゃん:(高橋文哉さん)の存在が 案外重いのだけども、人物の背景描写があっさり目かな。もう少し深めで出てる方が良いと思うのだけど。
二人して脱いだ点に目が行ってしまって、この感情が惜しいかなと感じましたね。
・最後の試験に合格した絵。
これが どうも私的には仕上がりに納得できてなくて。なんでコレ?って思ってますね。特に下半身なんですよね。うーーん?って言う表現に思えました。
それと肌の色ね。 こう言う点が難しい所でしょうかね。
言葉やセリフじゃなくて 描写(絵)で総てを描き切る。
眞に映画の神髄。チョイと難しいかもだけど
そう想えた所がGoodでしょうか。
興味ある方は
是非劇場へ!!
明日へ、未来へ、何かを自分でしか刻めない色を描きたい人々に超お薦めです
『YOASOBI』さんの『群青』に今さら刺さって偶然に毎日聞いていた最近。その名曲はこの物語にインスパイアされて誕生したという。
『お前なんて器用で人に合わせるのが巧いだけ、努力と戦略だけだろ!』『あなたが青く見えるならりんごもウサギも青くていいんだよ』
『好きなことをする努力家は、最強なんです』
『1位の画じゃない、最高の画を目指しなさい!』
『天才にはなれない、だったら天才と見分けがつかなくなるまでやるしかない』
『悔しいと思うならまだ戦えるね』
書ききれない程の名言炸裂。『群青』で最も響く言葉『全てを賭けて描く自分にしか出せない色で』も含めて
明日へ、未来へ、何かを自分でしか刻めない色を描きたい人々に超お薦めです。
"今年の最高傑作" これは見るべき‼️""好きなことををする人は最強なんです‼︎""
本作品はブルーピリオドの原作を実写化した物で、私の正直の感想をレビュー致します。
ズバリ、私が最近見た作品の中で本作品はダントツに素晴らしい作品でした‼️
一つの映画としての完成度はかなり高いと思います。ですが
正直、アニメや原作を見てる方からしたらカットしている部分がかなり多いです。原作を知っている方から見たらより感動的になりますが、原作を知らないで初めて本作品を見る方にはキャラクターや内容が少し薄いと思います。原作を知っている方はわかります通りブルーピリオドは人間的感情や視点などが他のアニメや漫画と違って人間性が深く描かれている作品です。
なので一つの映画で2時間弱だと出演している主人公とキャラクターとの関係はやや薄いのがわかります。ここまで書いたら評価は4にしていましたが、本作品(映画)のキャッチ所は
"努力"
努力する人間は最強だということだと思います。確かにキャラクターとの関係は薄いですが、この映画では東京藝術大学を約2年で目指す物語です。アニメとは別の視点で見たら完成度が高すぎるです。2時間っていう長さで2年間の矢口(主人公)が東京藝術大学までの道のりを描いたのは凄いことです。最終的に私はあと1評価をあげた理由としましては魂が動いたからです。
深い理由はないですが、この作品を見たら人生が変わる可能性がただある。いろんな映画を見てみましたが、日本での映画は過去最高傑作だと思います。音楽や映像やキャストは全て完璧でした。ぜひレビューを見た方は劇場で見て欲しいです。
映画では時間が足りない
原作よりリアルな人間のリアクションになったが
漫画表現の歪さや、女性作家から見た男性像の歪さが映画でどうなっているのか気になったので観てきました。
ほぼ歪さが無くなって、キャラの感情がスムーズに共感できるようになった反面、絵の技術に対する情報が削られて魅力が減ったように感じがしました。60点の仕上がりで、昨今の原作無視批判を気にしている感じがしたのは残念です。
個人的に引っかかったのは、ヨタスケ君が主人公を嘲笑ったシーンと、二人が全裸になってスケッチをしたシーンで。
ヨタスケ君は自己の価値観にほぼ完結している人間で他人の作品を嘲笑う姿に違和感があり、恋人でもない2人が全裸を見せ合う事に違和感がありました。原作では視線はほぼ遮られていたと思います。相手を性として捉えるなら配慮が必須で、配慮しまくる主人公とは思えない行動に感じました。そこだけが残念でした。
原作をいつか読みたいと思いながら読めずで、映画になったので観に行...
原作をいつか読みたいと思いながら読めずで、映画になったので観に行きました。漫画の表紙(外見)からもっとツンケンした感じの主人公かと思っていたのですが、なかなかどうして熱くて、優しくて、感受性高い人柄に好感。作品も軽い感じかと思いきや結構重たいところはしっかり重たい。一方で原作では描かれていたであろう、夜間生の仲間たちそれぞれの葛藤にもっと尺が取れたなら、合格発表時の感情移入も増したのにとも思います。まあ、2時間枠では難しいですね。原作のポイントとなるエッセンスと最低限の人物表現、人間関係は満たしての作品になっているのではと思います。これ観て、やはり原作を読みたくなりました。
作品内に出てくる道具やモチーフに向かう学生の目線の動き、筆使い、講評会風景に懐かしさを感じながらも驚くのは、昔も今も芸大・美大受験の勉強も試験もあまり変わっていないということ。つまりは劇中でも語られた「本質」の有無を見極める方法として、時代が変わろうと揺らぐことのない完成形ということなのでしょうか。そのような観点で、かつて受験経験のある方が見ればなおさら共感することも多いでしょうし、経験の無い方でも、東大と慶応&早稲田の差以上に私立美大と距離を置く(リスペクトする演出はありましたが)孤高性、二次試験からの天才同士の競い合い、運次第の受験課題、加えて親の不理解、多浪前提など、一般大学入試とは異なるこの世界を知って楽しめるのではと思います。
刺さる言葉、名言集、人生のバイブル
映画を見るまでは若干不安な点がありました。
それは、原作コミックやアニメだと感情移入した読者が絵の部分は補完するが、実写化だと油画がそのまま油画として出てくるので、そこで冷めてしまうのではないか?と。
そんな不安も軽く払拭するほど、よい映画でした。
きっかけから受験まで、家族や友人、美大を目指す仲間との出会いや数々のエピソードを、上手に取捨選択し一本の映画に綺麗におさめた脚本や映像もさることながら
演技がとにかく素晴らしかった。
正直、眞栄田郷敦を舐めてました、すみません。
セリフが少ないだけに、余計に表情や息遣い、間をつくる演技が重要になるわけですが、
目線、息遣い、間・・どれも凄すぎて、八虎の心情がすごく伝わるし
魅入ってしまう。
コミックやアニメよりも場の空気感・・熱量を感じました。
そして、ブルーピリオドといえば数々の名言
何かに打ち込む側、導く側、見守る側すべての方に留めておいてほしい名言の数々・・・
「好きなことをする努力家はね 最強なんですよ!」
「あなたが青く見えるならりんごもうさぎの体も青くていいんだよ」
「悔しいと思えるなら まだ戦えるね」
「この数ヶ月 君たちは自分の弱さと強さに向き合った そして描き続けた それは結果ではなく必ず君たちの財産になるわ」
などなど、映画に登場する名言はほんの一部だけど
感情、熱意が乗っかって、ほんと言霊の力を感じます。
そりゃ確かにね、八虎だって色々器用にこなすタイプだったから元々の才能があったんでしょ・・な見方もあるでしょうよ。
でも、好きなことがあるということは強いし、努力し貫くことはもっと強い
努力の部分を見ずに「才能」で一括りにするのは違うし、教える側は特に努力の部分を見てあげなければならない。
何かをやり始めるのに早いも遅いもない
いくつになっても、何かに打ち込んでいる時は
青春です。
あとやっぱり、ブルーピリオドは教職につく方や親御さんたちにこそ観て欲しいし
佐伯先生や大葉先生みたいな先生がもっと増えるといいな、と思います。
満点じゃないのは、名言をもっともっと聞きたかったし、ユカちゃんのエピソードとかいっぱいあるから。
最後のひと言にしびれた
正直ほとんど期待していなかった。注目のキャストとしては桜田ひよりの名前があるが、出番は大そうではなく、もちろん眞栄田郷敦に興味は無いし(笑)
が、夏休み大作は既に前週までに公開が済んでいる状況なので、今週公開作は他に目ぼしい作品が無いので仕方なく・・・
しかし、これが意外と良かった。
【物語】
矢口八虎(眞栄田郷敦)は平凡な高校生。仲間と適当に遊びながら、大して勉強もしない割には成績は上々。しかし、真剣に打ち込むものは無く、空虚な思いを抱えていた。あるときたまたま美術の授業の課題で一枚の絵を描いたとき、初めて本当に自分が好きなことに出会ったように感じる。
それまでは金にならない美術に打ち込もうとする奴をバカにしていたが、絵を描くことに興味を持ち始めた矢口は、芸大受験を決断する。ライバル達に自分よりはるかに高い才能を見せつけられたり、芸術という正解の無い答探しにもがきながらも、やっと見つけた好きな道をがむしゃらに進んで行く。
【感想】
意外だったことが2つ。
予告編を眺めて思っていたのは(眞栄田郷敦の実年齢もあり)高校生の話とは思わなかった。てっきり大学生の話かと。
もう1つは、観始めて高校生の話と分かってからは所謂“スポ根”を絵画に置き換えた展開、つまり初心者同様の主人公が人並外れた努力で周囲を驚かせる大金星(芸大合格)を挙げて感動させる、そういう王道青春モノかと。しかし、そういう単純感動ものではなかった。
内面的成長の物語だった。若者が自分の生きる道を悩みながら見つける物語であり、予想外に見応えがあった。自分の好きなものを見つけても、将来の仕事に繋がらないかも知れない道をつき進むには勇気がいる。迷う中で指導者の言葉による気付き。自分より才能のある者を前にしたときのあせり。 それでもがむしゃらに頑張った末に辿り着いた新たな境地。
美術の先生の「好きなことをする努力家は最強」という言葉も予告の中で聞いても響かなかったが、最後まで観ると、なるほどと思えて来る。好きな道を見つけても諦めればそこで終わるが、自分を信じてやり続け、やり切れば、それまでとは違う世界が見えて来る。そう感じた。
それを強烈に感じたのがエンディングのひと。これが作者の言いたかったことなんだと気付かされる凄く素敵な言葉だった。
もっとチャラい映画かと思って見たけど…⭐︎
若手の役者が結構出ていて、もっと軽めの作品かと思って見たけどすごくマジメ(?)な作品になっていた。
何でもそつなく出来る眞栄田郷敦演じる谷口八虎が美術の時間に描いた青の渋谷の風景が
きっかけに自分自身思いもよらず絵の世界に魅了され、東京芸大に挑戦する物語。
彼を取り巻く高校生活も丁寧に描かれているし、脇を固める大人達(女性が多い)の薬師丸ひろ子、
江口のりこ、石田ひかりのポジションも良い。
八虎が絵が好きになり のめり込んで行くさまに、結構引き込まれていく。
好きになることが一番強いんだなぁ…と。
絵を描くシーンも丁寧で、モチーフやエピソードも多様な作品が次々に表現される。
多数の絵画の協力者がエンドロールに表示され、絵を志す人には沁みる作品なんだろうと
思う。
眞栄田郷敦の高校生には無理がある気がするし、板垣李光人、高橋文哉もちょっとだけど
それでも充分にこの作品の世界観を表現している気がした。
思ったより印象に長く残りそうな映画。
原作未読だから、レンタルしてみよう。
ただ、BGM!ホントうるさいよー!
原作の良さが伝わってこない
作中で描いた自画像やヌードの絵は迫力があり劇場で観る価値があると思います。キャラクターも実写化によくある違和感みたいなのは少なかったです。
肝心の内容はとりあえず受験の最後までやった、という感じで薄っぺらく感じました。
原作を読んで感じた良い所が映画では端折られていたり変わっていたのは残念です。(恋ちゃんとのシーンとか2次試験の描き方に辿り着くまでがあっさり過ぎる…)
合否結果を観に行くとこの橋田と桑名さんも緊張感0に見えますし…
あと世田介くんが徹底的に嫌な奴にされていたのは何なんですかね?出てくるたびにイラッとしました。
全252件中、121~140件目を表示