劇場公開日 2024年8月9日

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「理系の芸術」ブルーピリオド トーリャさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0理系の芸術

2024年8月17日
iPhoneアプリから投稿

"ブルーピリオド"ではなく"藝大受験"を描く物語と捉えるのが正しい気がします。軸はずっと矢虎の心の動きで、他キャラはそこに波紋を立てる概念として描かれたので、原作の世界観とキャラクターを愛して、それを期待すると蔑ろにされたように感じるでしょうか。
それでも実写は当然ですけど、現実の絵画を描いてみせてくれるわけで、見応えがありました。全体に実写化解像度が高かったと思うんですが、主演の眞栄田郷敦は雰囲気含めて別格に良かったです。世田介くんはちょっと演技過剰?もっと閉じてて不器用なイメージです。
私自身は理系の世界を進んできた人間ですが、自分の心や感覚を分解して分析して再構築する過程は、分野を超えて通ずるものを感じます。その緻密で膨大な作業の先に真の成果があると信じているので、勝手に共感して、勝手に応援してしまいました。

torya
toryaさんのコメント
2024年8月18日

合格発表のシーンは実写だとより生々しいです、受験期を思い出してこちらまで胸がキリキリしました

torya
トミーさんのコメント
2024年8月18日

全て説明のつく技法で完成させた作品が色々な感想を生む所が、計算の計算外みたいで面白いですね。
合格発表に行って載ってないショックは仕方ないんですが、酷だと思いますね。

トミー