劇場公開日 2024年6月29日

「観客が映画をダメにすることもある」アディクトを待ちながら さばみそかんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5観客が映画をダメにすることもある

2024年7月2日
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鑑賞方法:映画館

鑑賞。作品としては社会的に意義があり
おそらくここまで依存症にきちんと向き合って
しかも回復を扱った作った作品は今までないと思うし
知ることもできるのでやはり
ある種啓蒙作品なのだと。
そしていろんな立場の言葉を汲んでいるので
依存症から離れたとこにいる(と思っている)人にも引っかかるようにはなっている。

依存症経験された方やご家族が救われたり背中を押されたりしていることで充分作品の意義はあると思うし監督さんや役者さんもいい仕事をしたのだと思うが
純粋に映画好きとして観たときにどうか。
依存は病気ではあるが、犯罪は犯罪。
立ち直ることを応援するが
あまりに感動ドラマと受け取る空気には違和感を覚えた。
あたたかく、でも冷静に受け止めるべきではないかと。
群像劇にするには人数が多いので誰かわからないので共感しにくい部分もあった。

あまりの評価の偏りに、
作り手を錯覚させたり
本当の映画好きなお客を敬遠させるかもしれず、
ある種のカテゴリーの観客にだけとどまってしまう懸念がある。
しかしおそらく低予算で作られたにしては
よくできているし、啓蒙作品をエンタメに頑張って寄せていることは評価したく、次の作品に期待したい。

さばみそかん
トミーさんのコメント
2024年12月24日

薬物やアルコール依存に関しては大分気を遣った部分が見えました。ステレオタイプなキャラクターも見えましたが抑え気味、劇映画である事を十分理解した作り手の様に思えました。ラスト歌声で終わらなかったのも抑制ですかね?

トミー
uzさんのコメント
2024年8月6日

インディーズやJ関連主演作品では、身内やサクラ、推し上げのレビューが多く見られますよね。
事前にそれを目にして「そういう作品か」となることも少なくない。
応援したい気持ちは否定しませんが、結果的に目先の小金にしか繋がらないことは理解してほしいです。

uz