うんこと死体の復権のレビュー・感想・評価
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タイトルなし
映画の方向性が極端だなあと思った。同じように野糞するためには山買わないといけないじゃん。コンポストトイレとかを扱えば良くない?(分解の速度が遅いかもしれないが)。ご飯食べてる時にあの強烈映像を思い出してしまう悪影響。知人には勧められない。夢中になれることを見つけたおじさんたちは素敵だなと思いました。
【”循環。”今作は三人の個性ある”研究者”が忌み嫌われているモノの生命界における重要な役割を実験する様が描かれる、知的好奇心をくすぐられるドキュメンタリー作品です。】
ー 冒頭、オジサンが林の中で”オオキジを撃っている。”(登山用語で、大便の事。女性の場合は”お花摘み”。小の場合は”コキジ”を撃つ”である。
と言うか、何を書いているんだ!私は!
それにしても、映画館の大スクリーンで近接撮影された人〇を見るとはなあ・・。-
◆感想
・結論から言うと、とても面白かった。
登山をやっていたせいもあるが、バイオトイレとか知識としては知ってはいたが、まさか自分で山を買って”プープランド”(野〇山)を”育てている”人が居るとは、ビックリである。
そこには、糞を汚いモノと言う考えは全くなくて、循環する栄養素として捉えている思考がある。正に、究極のSDGsである。
・それにしても、一年ほぼ”プープランド”で用を足し、土壌の栄養素を高めて喜んでいる姿はある意味、凄い。
更に、それに共鳴して同じことをして楽しんでいる人たちも凄い。
(でも、私には無理だなあ。登山では散々やって来たが・・。あ、今は駄目だよ。お持ち帰りがルールだそうである。)
・もう一人は、生物の死骸を使い、調査をしながらその死骸を分解する虫を、絵本にしている。コレマタ凄い。そして、面白い。
微生物だけではなくて、目に見える虫も死骸分解に貢献しているのだね。
<今作は、人が普通は目を背けがちだが、身近な糞や、動物の死骸が自然界の中で果たしている役割を、真面目に描いたドキュメンタリーである。
あ、けれども一点だけ記載するね。
虫が駄目な人は気を付けた方がいいよ。じゃーね。
<2024年年10月14日 刈谷日劇にて鑑賞>
古い雲!?
古い雲と書いて雲古。たしかにその様である。まあその辺の“ウンチク”は識者に委ねるが、うんち というとなにかウエットな感じでよろしくない。
映画は、雲古と死体が虫や菌によって土中分解される様子をその研究者たちが学術的に解明してゆくドキュメンタリー。人類普遍の大問題を真顔で語る姿勢は良いが、硬軟おりまぜて観客を引きつける工夫が欲しい。劇後半、監督自らの湯気立った“なま雲古”を見せられた時には、ついついその科学的検証を逸脱した妄想を巡らせてしまう。『ワイルドアットハート』で床に吐かれたゲロに蝿が止まるシーンの大写しとか………
ふと小学校時代の思い出がよぎる。検便提出日を忘れた女子の気を引こうと“自前の半分”をゆずる提案をしたが、イラナイと言われ、気まずかったなあ、えっちゃん、おれのこと覚えてる?
虫好きなアマチュア昆虫研究者のおはなし
"青梅"に新しくできた映画館に行ってみたくて、何か見るべき作品を探っていたのですが
やっと 観るにふさわしい映画をみつけて、映画館に行く事ができました。
映画館は、とてもお洒落で、軽井沢か清里にありそうな、素敵な映画館でした。
映画の内容は、昆虫好きな仕事を引退した中高年が、こよなく虫を観察する話です。
人生の締めくくりに、素敵な研究テーマを見つけ、趣味を貫徹する事は、素晴らしい事だと思います。
伊沢さん、 できることなら南方熊楠に会わせてあげたい お互い意気投...
伊沢さん、
できることなら南方熊楠に会わせてあげたい
お互い意気投合して語り明かしそう
最近見た中で一番他人に勧めた映画。
ウンコと死体とその分解者に群がる3人の人間を追ったドキュメントです。
でかい画面で他人のウンコを見るのは妙な感じでしたが、確かに地球の生物達の循環に支えられて僕らが生きている事を実感できる内容です。体調不良の人のウンコが分解されずセンチコガネが死んでるのはショッキングだったなぁ、強い薬でも飲んでたのだろうか、、、。
良い物たべて、野糞しよ。
人間が作り出す一番価値のあるものはウンコ
面白かった。汚いと皆避けているウンコと死体。でもこんなに大切なもの。印象的だったのが糞土師の方が言っていたこと。人間の作り出すもので一番価値があるのがウンコ。これがこの映画を一番表す言葉だと思う。
一番面白い観察対象はやはり人間
今やトレンドワードにもなっている持続可能性社会とはつまり循環型社会の事であり、その為には自分がひり出したウンコも忌み嫌われる死体も生活の場で土に返すべきと考え、自分の野糞や野生動物の死体、それに集まる昆虫などを子細に調べて記録し続ける3人の人々を記録したドキュメンタリーです。
いやぁ、これは強烈でした。まず、堂々と野糞をする様子が撮られます。賛同者の女性の野糞シーンまであるのです。そして、ホカホカのウンコ、数日経ったウンコ、1カ月経ったウンコが何度も何度もスクリーン一杯に映し出され、それに集まる虫・蛆も大写しです。そして、それを包丁で切って内部を検分する様子まで撮られます。或いは、時間を経た野糞場の土を食べてみるなんて場面も。
或る菌類の研究者の方は、その野糞場で非常に珍しい菌類(カビ)を見つけて大声を上げて欣喜雀躍しています。そこは僕の想像も及ばぬ世界です。生命の繋がりとか、生態サイクルなどという高尚な理念より、本作に映し出される人々の生態が無茶苦茶面白く、
「やはり、一番面白いのは人間だなぁ」
と改めて思い知らされたのでした。他人のウンコを大写しで観る覚悟のある方は是非一度ご覧下さい。
究極のSDGsなのかも
アフリカで人類が誕生し、南米最南端まで拡散した5万キロを、動力を使わずに逆ルートでたどる旅、グレートジャーニー、を40代で始め、10年をかけて踏破した探検家・関野吉晴の初監督作品。
アマゾンの奥地で自然と共に生きるマチゲンガ族と半世紀以上にわたって交流をもってきた彼は、人が自然とどう共存していくべきかを常に考えていた。そして2015年、地球で人類が生き続けるための「地球永住計画」というプロジェクトをスタートさせた。
そのプロジェクトで、野外排泄にこだわり、糞土師と名乗る写真家の伊沢正名、排泄物から生き物と自然のリンク考察する生態学者の高槻成紀、そして死体を食べる生き物たちを観察する絵本作家の舘野鴻と知り合った。彼らとの活動を通して、不潔なもの、として扱われがちな生き物の排泄物や死体を見つめることになった関野は、うんこと死体が循環の輪をつないでいることを知ることになる、というドキュメンタリー作品。
冒頭からうんこがカラーのどアップでスクリーンに映され、それにハエやフンを餌とする昆虫、そしてミミズなどが集まって来る。こんな作品初めて観た。
そして、そのうんちに名前と年月日を書いた札を刺し、1ヶ月位して再び観察し、その土を食べ、感想を述べあう、なんて活動に驚愕した。
持続可能な循環型社会、だと思った。
開発、は有るのかどうかわからないが、SDGsだよね。
ナイフも持たずに、石器で狩りをしたり、火を起こして捕まえた動物を焼き、かぶりつく。
得るものも有るとは思うが・・・絶句だった。
しかし、考えてみれば、こういう生活を昔はしていたのだし、いざとなれば、こうやってでも生きていける、という経験、自信、は素晴らしいことだと思う。
映像の中で貴重な体験をさせてもらった、という満足感の高い作品だった。
すべては循環している
とても
おろしろくためになりました
言葉ひとこと全てを覚えれなかったですが
文明がいにしえからの全てのつながりを壊していると
それが今の温暖化などの地球環境破壊の発端に
なっているのかなと考えますね
総ては繋がりの中に戻れるよう
ニンゲンがしていかないと
貧乏暮らし、奥さんも逃げる。でも自分のしたい事を
大便がいかに分解されるか、そのサイクルに憑りつかれた男。カメラマンとしてなら収入があったが、それも止めて ただ実験 観察 記録 研究。。。
貧乏暮らし。。。 奥さんも出ていく。
投資でFIREなどとは 対極にある生き方。。。
動物の死骸は どうやって 自然に返る。
自分も 土葬して 虫に喰われて 土壌になりたい と思った。
個人の排泄物から社会の環境運動まで
監督の名は、『カレーライスを一からつくる』で被写体になっていた人だと気づき、舞台挨拶を聴いてみたいと思った。
私自身も、排泄局所の手術や腸内環境を改善する食品の摂取により、形状の整った便の排泄が進んでいるという実感があったり、循環型社会を成立させていた排泄物の公共的回収の仕組みや封建的身分差別を超える論理で描かれていた『せかいのおきく』や、ニューヨークのワシントンスクエア公園等の都市開発計画を阻止する運動の展開等を行った人物を取り上げた『ジェイン・ジェイコブズ』を想起したり、虫の絵本を描く作家には『みんなうんち』を描いた五味太郎氏も連想したり、動物の命の大切さや自分の命の滅びと他の命の糧になる情景を描いた『いつか冷たい雨が』を作詞・作曲したイルカ氏との共同作業、あるいはテーマソングの作曲依頼もあっても良いのではないかと考えた。かなりの部分を直接監督ご本人に伝えてみた。
大変楽しめたが、
なんの予備知識もなく観に行きました。潜在的に感じてた事が顕在化された映画でした。
もちろん自然環境も考えさせられるが、価値基準やスタンダードは何なのか?自分にとっての幸福論なんかも。考えさせられる映画でした。
ただ、そもそも自然思考な方や、リテラルな知的好奇心が旺盛な方はマイノリティであって、その人達しか見ない映画なんじゃないかなー。
ホントのSDGsとは
現代社会では事実上禁忌とされている「うんこ」と「死体」に焦点を当てた異臭作、じゃなくて異色作でした。映画の中で死体が出て来るのは、(勿論創作という前提ですが)良くあることですが、うんこが出て来ることは稀で、記憶にあるのは「せかいのおきく」くらいでしょうか。同作はおわい屋の話だったので大量のうんこが出て来ましたが、殆どが白黒で撮影されていました。一方本作は、カラーで放映されており、しかも本物のうんこが多数出て来る訳で、あらゆる点で唯一無二の作品だと断言することが出来ると思います。
で、こんな作品を何故作ったのかという誰もが思う疑問は、冒頭の関野監督のナレーションで説明がなされます。曰く、循環型社会とは何かというものを探求するというもので、それはそれで納得の行くものでした。作品を観て改めて思ったのは、排泄物にしても死体にしても、本作で紹介されたハエやコガネムシ、ミミズのような昆虫が食べることで栄養分の高い土に分解され、それが植物の養分になって草木が繁茂する。植物は二酸化炭素を吸収し酸素を生み出すとともに、それを動物が食べ、その動物の排泄物や死体がまた昆虫たちによって分解される。こうした循環は、太古の昔から繰り返し繰り返し行われており、仮にこれが行われていなければ、地球上は排泄物と死体の山になっていたことは間違いのないところだと確信したところでした。
そして人類と言うのは、この循環から外れた存在であり、それ故に繁栄を勝ち取ったと言えるものの、それが行き過ぎた結果が現在の地球温暖化を超えた地球沸騰化(by グテーレス事務総長)。そのため、世間では”SDGs”が流行しているものの、資本主義に組み込まれた”SDGs”が沸騰化を鎮静させる決定打になるかは甚だ疑問であり、そうしたもののカウンターとしての本作の存在意義は、非常に重いのではないかと感じました。
そんな訳で、本作の評価は★4とします。
自然のサイクルから外れてしまった自分に気が付きます
タイトルにある2つのものが、頻繁に画面に映るので、そういうものが苦手な人にはお勧めしません。レビューの表現は気を付けますが、気分を悪くさせる可能性があります。なので、あえてネタバレにしています。ただ、数十年前までだったら、日常生活でよく見かけた風景です。
自分は他の命をいただいているのに、自分は自然や他生物に何か還元しているのか、と考えさせられました。恐らく、私の排泄物も亡くなった後も、「土にかえる」ということはないでしょう。本来は自然なことなのに、不潔だとか気持ち悪いということで、避けてしまっていますね。
たまに、近所の野良猫が「落とし物」をしていきますが、この映画に出てくるような、自然の仕組みで処理が進んでいないことにも気づきました。もう私が住んでいるところでは、そういう仕組みがなくなってしまったんでしょう。絶滅危惧種の個別生物については、保護するよう注目されますが、こういう自然の仕組みがこのままなくなってしまうことについても、もう少し考えないといけないのではないかと思います。
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