まだ明日がある
解説
「イタリア映画祭2024」(2024年5月1~6日=東京・有楽町朝日ホール/5月18、19日=大阪・ABCホール)上映作品。
2023年製作/113分/イタリア
原題または英題:C'e ancora domani
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「イタリア映画祭2024」(2024年5月1~6日=東京・有楽町朝日ホール/5月18、19日=大阪・ABCホール)上映作品。
2023年製作/113分/イタリア
原題または英題:C'e ancora domani
「イタリア映画祭2024」開催決定 14作品を上映、タビアーニ監督追悼作品も
2024年3月31日旧弊な亭主関白、クチの汚ないローマの庶民生活をペーソスとユーモア溢れた描き方で、古いイタリアっぽい今時不思議な映画だなと思って見ていると、途中でストーリー上、飛躍この上ない、ぶっ飛んだ事件が起こって、作り手の悪戯心が伝わってきて、最後に伏線回収が、イタリア人ならみな知っている歴史的に特別な1日だという面白い作りの映画。あざとい。だから満点は付けられぬ。
すごく面白かった!センスのいい選曲。あっと言わせる「手紙」の役割。夫のDVをダンスと歌で表す可笑しさと皮肉、女達のお喋りと助け合いと意地悪、女には偉そうに振る舞い男同士ではマウントする男達。戦後イタリアのモノクロ映像の中、ルティーン化している夫の難癖暴力が日常になっていても逃げることもせず、でも思考停止状態にはまだなってない妻。そして愛する娘の将来のための凄い決断!強さと明るさを太陽のように浴びた。
この映画が昨年、イタリアで並みいるハリウッド映画をぶっ飛ばして興行収入ナンバーワンの大ヒットになった理由がよくわかる。戦後イタリアを舞台にしながら現在にも未だ繋がる状況を本当にうまく織り込んでいる。台詞も衣装もセットも素晴らしい。
この映画は日本でも一般公開して欲しい。